モノが減らせなくても大丈夫。一戸建て「収納スペース」のアイデア

コラム

モノが少なくすっきりとした部屋は、気持ちがよいもの。シンプルインテリアを好む方は世界中で増えており、必ずしも「モノを多く所有すること」が豊かだと感じられる時代ではなくなりました。ですが、モノを減らすのが苦手、モノが多い方が何だか落ち着く…という方もいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、モノが多くてもすっきりと見せる「収納スペース」のアイデアをご紹介します。これから一戸建てを建築する、購入する予定がある方だけでなく、モノが多くても雑然と見せたくない、という方にもきっとお役に立つはずです。

モノが多くて困る…収納スペースを見直してみては

モノが多くてどこから手をつければよいのかわからず困っている、どこに何をしまっているのかわかりづらい…そんなお悩みを持つ方は多いよう。ですが、「収納スペース」を見直せば、無駄にモノを買ってしまったり、モノを探すことに手間取ることもなく時短になります。

自由に設計できる注文住宅などの一戸建ては、間取りに制限の多いマンションに比べ、収納スペースを確保しやすく適材適所の収納をつくることができます。一般的に収納スペースは、居住空間のなかで10%程度確保しておくのが適正だと言われています。これからご紹介する「一戸建てにあると便利な大容量の収納スペース」は、行き場に困るモノの定位置として活躍してくれることでしょう。

一戸建てにあると便利な「収納スペース」は?

玄関付近の大容量収納

玄関に集まる「室内に持ち込めないモノ」は意外に場所をとり、スペースを圧迫する要因にもなります。そこで注目されているのが「シューズクローゼット」です。家族の靴を一箇所に集めて収納できるのはもちろん、サイズの大きなキャンプギアやお子さんの外遊び道具、サーフボードなど背の高いモノもまとめておくことができます。

玄関土間の横、中が丸見えにならない間取りにすれば、住まいの顔である玄関をいつでもすっきりと美しく保つことができます。ベビーカーやお子さんの小さな自転車など、置き場所に困るアイテムの定位置としても役立ちます。

ウォークインクローゼット

部屋のなかで多くのスペースを占めるアイテムが衣類。点在させて収納するよりも、家族の衣類を一箇所に集めて「ウォークインクローゼット」にしまえば、どこに何があるのかシンプルになり、衣替えや衣類の片付けがスムーズになります。人が歩いて入れるほどの大きな収納であるため、衣類だけでなくシーズンオフの布団や来客用の布団、バッグなどのファッション小物などもすっきりとまとめることができますよ。

大容量の壁面収納

家族のモノが集まるリビング周辺には、大容量の壁面収納があると便利です。新築時に造作家具で壁面収納を設置する方法や、ユニット家具などで壁面全体を収納にする方法があります。収納にデスクをプラスすればワークスペースやスタディスペースとしても活用することができます。

天井裏収納

一戸建て住宅ならではの収納スペースが「天井裏収納」です。高さはありませんが、大空間を確保できるのがメリット。かさばるモノを収納するには十分な広さです。ただし、普段の暮らしのなかでは目に触れなくなるため、物置状態になる可能性があることは注意点です。定期的に置いているモノを見直す、天井裏に何を置いているのか忘れてしまわないためにメモしておくなど工夫してみましょう。

モノが多くても、「使用頻度」に合わせて収納すれば快適に

毎日使うモノ、あまり使わないモノが一緒になっていると、部屋が雑然と見えてしまいがち。まずは、使用頻度に合わせてモノを取捨選択し、優先順位の高いモノから居住空間の近くに収納すれば暮らしやすくすっきりとした住まいを保てます。大容量の収納スペースを確保しておくことで、モノの行き場に困らず片付けのストレスも軽減されることでしょう。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。

伊野奈緒美

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福岡のフリーライター。Naomi.Spring代表。WEB媒体を中心に、インテリア・ライフスタイル・ファッションなどをテーマに記事を執筆しています。趣味は、...

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