おしゃれなランドリールームとは?設計時のポイントや実例も紹介
家事の効率を上げたい人や、室内干しの機会が多い家庭には、ランドリールームの設置がおすすめです。ランドリールームは洗濯に関する家事を行うスペースですが、せっかくならおしゃれに見せたいもの。
今回はランドリールームのメリット・デメリットを始め、おしゃれに見せるポイントや、実例を紹介します。
ランドリールームとは
ランドリールームとは、洗濯に関係する家事全般を行う部屋を指します。具体的な内容は次のとおりです。
<家事の一例>
・洗濯機、乾燥機を回す
・洗濯物を干す
・アイロンがけをする
・洗濯物を畳む
・洗濯物を収納する
これらの家事を一部屋で完結させるため、ランドリールームには洗濯機や室内干し用の物干し竿、アイロン台、収納棚などを設置します。
ランドリールームのメリット3つ
ランドリールームの主なメリットは「洗濯物をいつでも干せる」「洗濯物を守れる」「家事効率が上がる」の3つ。各メリットを紹介します。
1. いつでも洗濯物を干せる
ランドリールームがあれば天気や時間帯を気にせず、いつでも洗濯物を干せます。雨や雪、強風で外に洗濯物を干せない、生活リズム的に洗濯するのが夜になってしまう、といったときに便利です。
2. 洗濯物を外気汚染から守れる
洗濯物をランドリールーム内に干せば、花粉やPM2.5などの外気汚染から洗濯物を守れます。普段は外干しでも、花粉が飛ぶ時期やPM2.5の飛来が予想される日だけは室内干しにすることも可能です。
3. 家事の効率がアップする
基本的に、洗濯にまつわる家事はランドリールーム内で完結します。洗濯物を干したり、アイロンがけのために移動したりする必要がないので、家事の効率アップに期待できます。
ランドリールームのデメリット2つ
ランドリールームには「建築コスト」「使わなくなる可能性」といったデメリットもあります。事前に知っておきたい注意点を紹介します。
1. 建築コストが上がりやすい
ランドリールームでは洗濯機を設置したり、アイロン台を使用したりするため、コンセントや水道・配線の工事が必要です。
また、洗濯物を乾かすためにエアコンや換気扇なども設置することが多いので、その分だけ建築コストが高くなりやすい傾向にあります。
2. 部屋を使わなくなる可能性がある
ランドリールームをつくっても、次のような理由から使わなくなる可能性があります。そうならないよう、対策を講じておくと安心です。
使わなくなる理由 | 対策 |
---|---|
使い勝手が悪く、 別の部屋で家事をするようになった | ランドリールームの設計にこだわる |
洗濯物の量が減り、 ランドリールームを持て余してしまう | 家族のライフプランを想定し、 ランドリールームが本当に必要か考える |
湿気が溜まり、 カビが発生する・洗濯物が乾きづらい | 換気扇やサーキュレーターなどを設置する |
おしゃれなランドリールームをつくる3つのポイント
ランドリールームをおしゃれにするには、見た目にこだわることが大切です。設計時から意識したい3つのポイントを紹介します。
1. 収納スペースを多めに設ける
各種洗剤や洗濯バサミ、アイロン、衣類などが煩雑に置かれていると、おしゃれなランドリールームから遠ざかってしまいます。
おしゃれに見せるには、各アイテムをすっきり収納することが大切です。チェストやクローゼットなど、十分な収納スペースを設けましょう。
また、ランドリールームでは“隠す収納”と“見せる収納”の使い分けも意識したいところです。使う頻度が低い物はチェストやクローゼットに収納し、洗剤やアイロンなど頻繁に使う物は棚に並べておくと使い勝手が良くなります。
見せる収納をおしゃれにするコツは、並べる物の高さを揃えること。バスケットに収納して並べるだけでも見栄えが良くなります。
2. 室内の色を統一する
ランドリールームをおしゃれに見せる2つ目のポイントは、色の統一です。室内に置かれている物の色に統一感がないと、ちぐはぐな印象でおしゃれに見えづらくなります。天井と家電を白、家具の色を茶色のように統一感を持たせるのが理想です。
難しい場合は、バスケットの色を同じにしたり、洗剤は詰め替え用のボトルを別途用意して色を揃えたり、小物類の色を統一するだけでもおしゃれ度がアップします。
3. 収納できる物干し竿を設置する
物干し竿が常に見えていると、生活感が出ておしゃれに見えないことも。おしゃれなランドリールームをつくりたい人におすすめなのは、収納できるタイプの物干し竿です。
使わないときは天井に設置された格納庫に収納でき、使うときはリモコンや操作ヒモで下ろせます。使い勝手が良く、おしゃれ度も高められるので、設置を検討してみてはいかがでしょうか。
おしゃれなランドリールームの実例
最後に、おしゃれなランドリールームの実例を3つ紹介します。ランドリールームづくりの参考にしてみてください。
室内を白で統一したランドリールーム
こちらは脱衣所兼ランドリールームです。天井と壁、家電を白で統一し、スタイリッシュかつ清潔感のある空間に。設置する物は必要最低限に留め、すっきり見せているのもポイントです。
壁紙の色を活かしたランドリールーム
洗濯機と収納棚を白にすることで、壁紙のライトブルーを引き立てたランドリールーム。洗濯機と棚の高さを揃えることで統一感が生まれ、室内を広く見せることにも成功しています。
見せる収納を取り入れたランドリールーム
洗濯機の上のデッドスペースを有効活用したランドリールーム。タオルと洗剤ボトルの高さ・色を合わせることで、物が多くてもおしゃれに見せています。
こちらの記事では、ランドリールームの間取りアイデアや失敗事例を紹介しています。
ランドリールームの間取り事例3つ|メリット・デメリットや失敗事例も紹介
おしゃれなランドリールームづくりは設計からこだわろう
洗濯に関する家事が一部屋で完結する、ランドリールーム。おしゃれに見せるコツは収納と色の統一にあります。使い勝手が良く、おしゃれに見せられる部屋にするため、設計の段階からこだわりましょう。
今回紹介した内容を参考にしつつ、どんな部屋が良いのか、収納スペースはどの程度必要なのか、ランドリールームづくりの計画を始めてみてはいかがでしょうか。