スロップシンクは後悔する?メリット・デメリットや注意点を紹介

コラム

スロップシンクは、靴や掃除用品などを洗う際に役立ちます。しかし深く考えずに設置してしまい、後悔している人も少なくありません。「使わなかった」「なくても良かった」と後悔しないために、事前に注意点を把握しておきましょう。

そこで今回は、スロップシンクの設置にまつわるよくある後悔と、メリット・デメリット、注意点を紹介します。

スロップシンクとは?

スロップ(Slop)の和訳は「汚水」です。つまりスロップシンクとは、掃除用の流しのこと。

泥汚れのひどいスニーカーや、汚れが目立つ雑巾やモップ、ガーデニング用品など、キッチンシンクや洗面台では洗いにくいものを洗うためのシンクです。ペットを飼っている場合は、シャンプー台の代わりとしても活躍します。

スロップシンクの大きさはメーカーによって異なりますが、汚水が跳ねないよう、そしてバケツや洗うものなどを置きやすいように、大きめかつ深型が一般的です。

スロップシンクで後悔した例4つ

スロップシンクの設置に失敗しないためには、先輩たちの意見を聞くことが大切です。後悔しやすいポイントを知り、成功へのカギを見つけましょう。

1.使わなかった
スロップシンクに関する後悔の声で多いのが、「思ったより使わなかった」というもの。掃除する際に便利だろうと思って設置したものの、実際に住んでみると使う機会がほとんどなく、スペースが無駄になったと感じる人が多いようです。

2.お湯が出るようにすればよかった
屋外にスロップシンクを設置する場合、水しか出ないと冬場の作業がつらく感じることも。屋内であっても、汚れはお湯の方が落ちやすいため、「水とお湯の両方が出る混合水栓にすれば良かった…」と後悔する人もいます。

3.高さが合わない
スロップシンクの多くは底が深めです。そのため、設置した位置が低いとシンクの底と高さが合わず、腰を折った状態で洗い物をすることになります。その結果、腰痛に悩まされる人も少なくありません。

4.メンテナンスが大変
スロップシンクの使用頻度が低いと、排水溝に汚れが溜まります。特に屋外に設置している場合は、使っていない間に落ち葉や砂ぼこりが詰まってしまうことも。ひどい場合は業者への依頼が必要となり、メンテナンス費用が発生してしまいます。

スロップシンクのメリットとデメリット

後悔した例を見てきましたが、スロップシンクの設置にはメリットもあります。メリット・デメリットを比較した上で、導入すべきか考えてみましょう。

メリットデメリット
・汚れを気にせず洗える
・長さ、深さのあるものも洗える
・つけ置き洗いができる
・汚れた衣類を室内に持ち込まずに済む
・ペットのシャンプー台としても使える
・設置費用がかかる
・設置スペースが必要
・設置工事が必要
・種類が少ない
・キッチンシンクより機能面で劣る

スロップシンクはさまざまな使い方ができるので、あると家事効率や利便性の向上が期待できます。

ただし、設置の際は本体に加えて工事費用も発生します。本体の値段は種類によって異なりますが、安いと2万円前後で購入可能です。そこに配管工事の費用が加わると、5~10万円ほどはかかります。設置に悩んだ場合は、費用と使用頻度を天秤にかけてみると良いかもしれません。

スロップシンクを取り入れるときの注意点

スロップシンクの設置でよくある後悔は、設置前に注意点を押さえておけば回避できます。事前に知っておきたい5つの注意点を紹介します。

1.使用目的と使用頻度を明確にする
「設置したのに使わなかった…」と後悔しないためには、スロップシンクが本当に必要かどうか考えることが大切です。「なんとなくおしゃれなイメージだから」と深く考えずに設置すると、費用とスペースだけがかかり、後悔につながります。

何のためにスロップシンクを設置したいのか、週に何回くらい使いそうなのか、具体的に考えてみましょう。使用目的が明確になれば、洗うものに見合った大きさのシンクを選びやすくなります。

2.使用目的に応じて設置場所を決める
スロップシンクを屋内・屋外のどこに置くかは、使用目的によって異なります。以下を目安に、設置場所を考えてみましょう。

使用目的適した設置場所
汚れた衣類の洗濯・靴の掃除玄関先
衣類のつけ置き洗濯機の近く
ペットのシャンプーガレージ
ガーデニング用品の掃除・水やり庭先

3.複数のメーカーを比較する
スロップシンクはキッチンシンクと比べると種類が少なめです。とはいえ複数のメーカーが扱っているため、どれが良いか比較することも大事なポイント。可能であればショールームや店頭で実物を見て、大きさや深さなどを確認したいところです。

4.設置の高さは身長に合わせる
「高さが合わず、腰が痛い…」という後悔は、スロップシンクの設置位置が身長に合っていないのが原因です。シンクに深さがあることを踏まえ、少し高めの位置に設置するのがおすすめです。

子どもも使う場合は、大人がイスに座って快適に作業できる高さにすると、身長に関係なく使いやすいでしょう。高さの変更には工事が必要になるので、設置前によく考えておきましょう。

5.機能面・素材にもこだわる
スロップシンクの機能面は、使い勝手の良さを大きく左右するポイントです。お湯も出るようにしたり、排水管の凍結対策をしたりすると、冬場でも安心して使えます。また、シャワーホース付きのものであれば、長さのあるものが洗いやすくなります。

その他、スロップシンクの素材にも要注目。重視するポイントが見た目の場合は陶器製、お手入れのしやすさならステンレス製がおすすめです。

スロップシンクの設置目的を考えて後悔のない家づくりを

 

スロップシンクの設置で後悔しないためには、使用目的を明確にすることが何よりも大切です。「何を・どのくらいの頻度で洗うのか」を考えた上で設置すれば、理想のマイホームに近づけるはず。

スロップシンクの有無や設置場所、種類などに悩むときは、ハウスメーカーに相談するのもおすすめです。その道のプロの意見も聞きつつ、後悔のない家づくりを進めてくださいね。

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