カラビナは大きく分けて3種類|上手に活用してライフハックしよう

コラム

カラビナとは、開け閉めできる部分のあるリングのこと。アウトドアのイメージが強いかもしれませんが、実は日常生活のさまざまな場面で活用できる、便利グッズなのです。

カラビナがあることで、アウトドアはもちろんのこと、生活の効率化も期待できますよ。

そこで今回はカラビナの種類や用途、使う際の注意点を紹介します。

カラビナの3つの種類

カラビナの種類は大きく分けて3つあります。種類によって形も違うため、まずはそれぞれの特徴を確認していきましょう。

オフセットD型(変形D型)
オフセットD型はアルファベットのDの形をしたカラビナで、「変形D型」とも呼ばれています。

カラビナの主流の形状でもあり、強度が高く支点を維持しやすいのが特徴。荷重がかかる位置が一方向の場合におすすめです。

オーバル型(O型)
オーバル型は楕円形をしたカラビナで、「O型」とも呼ばれています。左右対称の形をしているため、両方向から均等に荷重を受けるのが特徴。物を吊り下げる時におすすめです。

また、幅の広いスリング(テントを張る時などに使う強度のあるベルト)を使う際にも適しています。

HMS型
HMS型は両サイドの幅が異なり、洋ナシのような形状をしたカラビナです。

荷重方向が広いため、支点が回転しやすい特徴がありますが、その分さまざまなシーンで活用できる万能タイプ。複数の器具を付けたい時やロッククライミングにもおすすめです。

アウトドアでの用途

カラビナの種類を見てきましたが、「いまいち使い方がよくわからない…」という人もいるかもしれません。

ここではアウトドアでのカラビナの具体的な用途を紹介します。

ハンギングチェーンと組み合わせて物を吊るす
カラビナはハンギングチェーンと組み合わせて使うことで、物を吊るすことができます。

ハンギングチェーンとは、ループ付きのベルトチェーンのこと。そこへ複数のカラビナを引っ掛けて、コップや食器などの小物を吊るします。

S字型のフックを使う人もいますが、物が落下しやすいため、カラビナの方が安心。洗ったコップや食器を乾かしたい時にも便利です。

また、ハンギングチェーンがない人はロープワークでも代用できます。1本のロープを等間隔でつまみ、輪をつくるように結んでいきます。その輪にカラビナを引っ掛けていけばOK。

ロープの両端はもやい結びにして輪をつくることで、テントのポールなどに引っ掛けて使うことができますよ。

ハンギングチェーンで小物を吊るして、キャンプサイトをおしゃれに見せたい人にもおすすめです。

高強度のカラビナでハンモックを吊るす
高強度のカラビナを使えば、ハンモックを吊るすことができます。ハンモックを吊るす際には、ファッション用カラビナではなく、アウトドア用がおすすめ。

アウトドア用は体重以上の荷重がかかることを想定されていて、高い強度でつくられています。

中でもUIAAの表示があるものは国際山岳連盟の安全基準を満たしているものなので安心です。

ちなみにカラビナの強度はkN(キロニュートン)と矢印が表示されています。 例えば「kN23⇔」なら矢印の方向に約2.3トンの強度を備えているという意味です。

テント・タープ設営のロープに使う
テントやタープの設営でロープを張る際に、カラビナを活用することができます。

基本的にテントやタープを設営する時は、ロープで引っ張り、地面にペグという杭を打って固定し、安定させます。そのロープのことを張り網といいますが、この張り網にカラビナを付けることで、難しいロープワーク要らずで楽に張り網を取り付けられるのです。

張り網の長さごとにカラビナを色分けして付けておくと、視覚的にもわかりやすくなります。ロープワークが苦手な人におすすめです。

日常生活での用途

続いて日常生活でのカラビナの用途を紹介します。

犬のリードを繋ぐ
犬のリードにカラビナを付けておくことで、柱やポールなどにリードを巻きつけて固定することができます。

リードの持ち手の輪にカラビナを付けて、柱などにリードを巻いてカラビナを引っ掛けるだけで、簡単に固定できます。

お散歩中のお買い物シーンにおすすめです。

物を固定する
カラビナは物を固定するのにも活用できます。例えばパスケースやキーケースなどに付けてベルトループに引っ掛けることで、紛失や盗難防止に役立ちます。

また、ペットボトルホルダーにカラビナを付けておけば、ベルトループに引っ掛けてドリンクの持ち運びが可能です。

屋上テラスなどで水分補給をしながら作業をする場面でも、両手を開けることができ便利ですよ。

物をまとめる
カラビナは物をまとめるのにも活躍します。鍵などの小物はもちろん、ゴミ袋などをカラビナにまとめると一度に運ぶことができ便利です。

また、持ち手にカラビナを付ければビニール袋が手に食い込まないので、楽に運ぶことができますよ。

複数のゴミ袋をまとめて捨てたい時におすすめです。

カラビナを使用する際の注意点

最後にカラビナを使用する際の注意点をお伝えします。

強度を確認する
カラビナを使用する際は、必ず強度を確認しましょう。ポイントは、素材と荷重量の2点です。

素材の中で最も強度が強いのはジュラルミン製、比較的強度が弱いのがアルミ製やステンレス製、プラスチック製などです。

そのため、ジュラルミン製はハンモックなど人体を支える時、アルミ製などはキーホルダーとして使う時に適しています。

また、強度を確認するうえで重要なのが荷重量です。荷重量とは耐えられる重さのことで、先ほどもお伝えしたように「kN23(キロニュートン)⇔」などと表示されています。

数字が大きいほど強度が高く、矢印の方向に強度が示されています。そのため数字だけでなく矢印も忘れずに確認しましょう。

マイナーアクシスに荷重をかけない
カラビナを使用する際は、マイナーアクシスに荷重をかけないように注意しましょう。 

マイナーアクシスとはカラビナの強度が最も弱くなる荷重方向(横方向)のことです。

カラビナはマイナーアクシスに荷重をかけてしまうと、表示されている強度よりはるか手前で壊れる可能性があります。

カラビナを使用する際には、縦方向に正しく荷重がかかっているか必ず確認しましょう。

金属疲労に気をつける
カラビナを使用する際は、金属疲労に気をつけましょう。カラビナは使い込んでいくうちに、ロープなどの摩擦によって金属がすり減っていきます。

カラビナのフレーム部分が半分以上すり減っていたら、交換のサインといえるでしょう。

金属疲労したカラビナは強度が弱まり、破断する危険性もあるため、使用前に必ずカラビナの状態を確認するようにしましょう。

日常生活のあらゆる場面にカラビナを取り入れてみよう

これまでカラビナはアウトドアでの使い道しか知らなかった人も、新たな活用方法に興味を持っていただけたのではないでしょうか。

ゴミをひとつにまとめたり、犬のリードに付けたりと日常生活でも活躍しますよ。また、ハンモックやテントを屋上テラスに設置する際にもカラビナを使えば簡単です。

ぜひ、カラビナを上手に活用してライフハックしてみてはいかがでしょうか。

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