新築屋根を選ぶ際の注意点とは?屋根材の種類や屋根の形状を確認

コラム

「新築の屋根を選びたいけれど、何を基準に選べば良いのかわからない」と悩んでいませんか?

屋根を選ぶ際には、屋根の形状と相性の良い屋根材を選ぶのがポイントですが、それには屋根の形状や屋根材の種類について、それぞれの特徴を知っておく必要があります。

また、地域に合った性能やコスト面も考慮しなければなりません。そこで今回は新築屋根の選び方のポイントや、屋根材の種類、屋根の形状をわかりやすく解説します。

新築屋根の選び方のポイント2つ

新築屋根を選ぶ際には、デザイン性だけでなく機能面も重視する必要があります。なぜなら屋根は雨風から家を守る重要な役割があるからです。

新築屋根を選ぶ際の主なポイントは「地域に合った性能で選ぶ」と「コストを考えて選ぶ」の2つが挙げられます。それぞれの内容を確認していきましょう。

地域に合った性能で選ぶ
屋根の形状や屋根材には、それぞれに特徴が異なり、メリット・デメリットが存在します。そのため、地域の気候に合った性能で選ぶことが重要なポイントです。

例えば、積雪が多い地域や台風が直撃しやすい地域、沿岸部は塩害がひどい地域などがあります。このような地域では、防水性や耐久性、耐震性に優れた性能があるものを優先的に選ぶ必要があるでしょう。

住んでいる地域の天気や天候,気候には、どの屋根が良いかの判断が大切です。

コストを考えて選ぶ
新築屋根を選ぶ際は、初期費用だけでなくメンテナンスコストをふまえて選ぶのがポイントです。

屋根は住宅の中で最も気候の影響を受けやすく、劣化しやすい箇所でもあります。そのため耐用年数が低いと、頻繁にメンテナンスが必要になるかもしれません。

耐用年数が長い屋根の方が、メンテナンスの頻度が少なくて済み、結果的にコストが抑えられます。

新築の屋根材の種類4つ

新築の屋根材には、主に以下の4種類があります。

・スレート
・ガルバリウム銅板
・瓦
・アスファルトシングル

ここでは4種類の屋根材それぞれの特徴や、メリット・デメリットを確認していきましょう。

1.スレート
スレートは、セメントに繊維を混ぜて薄い板状に加工した屋根材を指します。繊維を混ぜることで強度を高めていて、金属製の屋根に比べて防音性が高いのがメリットです。

一方で、スレートそのものに防水性がないため、定期的な塗装が必要になります。また、形を加工しやすい特徴があるため、洋風・和風どんなテイストの家にも合わせやすいのが良いところです。

2. ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は金属製のスタイリッシュな屋根材で、近年では屋根材の人気ランキングでトップに選ばれています。

粘土瓦の約10分の1程の軽さが特徴で、家屋への負担が低く住宅の耐震性が高まるのがメリットです。

また、つなぎ目や隙間が少ないため雨水が入りにくく、防水性が高いといえます。さらに金属製でありながら、錆びにくい点もメリットです。

ただし、ガルバリウム鋼板は薄いため、雨音などが響きやすい特徴があります。また、一度傷が付くと広がりやすいため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

3.瓦
瓦には、セメントに川砂を混ぜた「セメント瓦」と、粘土を高温で焼いた「粘土瓦」の2種類があります。

セメント瓦の耐用年数は30~40年と長く、耐久性や耐火性に優れているのが特徴です。一方で、衝撃には弱くひび割れしやすいデメリットがあります。

続いて「粘土瓦」は和瓦や洋瓦など、和風にも南欧風にもデザインできる魅力があります。

また、耐用年数は50年程度で長く使えるのがメリットです。ただし、初期費用が高めであるほか、重厚感があるため、家屋への負担が大きく耐震性に劣るデメリットがあります。

厚みによって防音性や断熱性に優れているのは良い点です。

4.アスファルトシングル
アスファルトシングルとは、アスファルトを浸透させたガラス繊維の表面に、微細な石を吹き付けたシート状の屋根材です。

シート状のため軽量で住宅への負担が少なく、耐震性を確保できます。また、素材が柔らかく加工がしやすいため、さまざまな形状の屋根に対応できるのもメリットです。

ただし、軽量であるがゆえに台風などの強風で剥がれやすい可能性があります。

加えてアスファルトシングルはまだ日本でのニーズが低いため、施工できる業者が少ないのも特徴です。希望する際には、ハウスメーカーや施工業者に確認してみると良いでしょう。

新築屋根の形状3つ

新築屋根を選ぶ上で忘れてはならないのが屋根の形状です。屋根の形は外観のデザインを左右する大きなポイントになります。

しかし種類によって性能や相性の良い屋根材が異なるため、それぞれの特徴を把握しておくことが大切です。ここでは新築で主流となっている、3つの屋根の形状を紹介します。

屋根の形状特徴相性の良い屋根材
切妻屋根・日本で最も多く見られる三角屋根。
・2枚の面を屋根の頂上部で合わせる形状。
・設計やメンテナンスがしやすく、
初期コストが抑えられる。
・ガルバリウム鋼板
・スレート
・瓦
寄棟(よせむね)屋根・4枚の面を屋根の頂上部で合わせた、
立体的なデザインの屋根。
・屋根の枚数が多い分、初期コストは高め。
・面が多い分、雨や雪がたまりにくく、
屋根への負担が軽減される。
・ガルバリウム鋼板
・スレート
片流れ屋根・一枚の面でモダンな雰囲気にぴったり。
・片側だけなので圧迫感がなく、
狭い敷地にもおすすめ。
・メンテナンスもしやすい。
・ガルバリウム鋼板
・スレート
・アスファルトシングル

新築屋根を選ぶ際には、デザインだけでなく機能性も重視しよう!

 

新築屋根を選ぶ際には、住んでいる地域の天気や天候,気候に合った性能を持っているか、またメンテナンスコストをふまえて耐用年数が長いものを選ぶのがポイントです。

新築に主流な屋根の形状は「切妻・寄棟・片流れ」の3種類あるため、それぞれの特徴や相性の良い屋根材を比較して決めることをおすすめします。

新築屋根工事を後悔しないためにも、屋根の機能性を十分に考慮して選んでみてはいかがでしょうか。

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