家具の“レイアウト”がポイントに。心地よい「LDK」のつくり方
家族が集まるリビングダイニングは、ほっとくつろげる居心地の良い空間にしたいですよね。そのためには好みのインテリアであるだけでなく、ライフスタイルや家族構成に合わせて家具などの配置を考えることが大切です。今回は、心地よい「リビングダイニングのレイアウト」のポイントをご紹介します。
今のLDKは、居心地良いですか?
ファミリー向けの住宅で人気の間取りが「LDK」。かつては個室となっていたリビング・ダイニング・キッチンを緩やかに繋ぎ、ひとつの大空間として使うオープンな間取りです。
LDKは、家族のコミュニケーションをとりやすいこと、家事や仕事をしながらお子さんを見守れることがメリット。ダイニングテーブルやソファなどの配置によって居心地の良さが変わります。ぜひ、家族が希望するライフスタイルに合ったレイアウトを考えてみてください。
LDKのレイアウトのチェックポイントは?
LDKのレイアウトを考えるとき、まず押さえておきたいチェックポイントがあります。現状を把握するためにも、一度見直してみてはいかがでしょうか。
チェックポイント1:家族のライフスタイルに合っているか
家族それぞれがLDKを動きやすいかどうかは、居心地の良さにも繋がります。まずは、1日の家族の動きを改めておさらいしてみましょう。たとえば、朝の忙しい時間に人が行き交えるよう通路はきちんと確保できているか、くつろぐ場と食事をとる場がきちんと分かれているかなど、現状のレイアウトがライフスタイルに合ったものになっているかをチェックしてみましょう。
チェックポイント2:LDKに置くモノは厳選されているか
家族のモノが多く集まるリビングダイニング。また、キッチンも生活感の出るものが増えやすい場所です。意識してモノや家具を厳選しなければ、空間が窮屈に感じられてしまうかも。モノの分量を減らすだけでなく、家具の配置や高さを調整することも開放感に繋がります。現状LDKに置かれているモノは本当に必要なのか、この場所に置いておく必要があるのかを考えながら、厳選していくと良いでしょう。
心地よいLDKをつくるレイアウトのポイント
1.家具の高さを低めに揃える
リビングダイニングを広々と見せるために意識したいのが、「家具の高さ」。たとえば、ソファの高さやダイニングテーブルの高さ、収納家具の高さをできるだけ低めに揃えると、圧迫感を抑えたお部屋になります。どのくらいの高さが良いのか迷ったら、60㎝以下の家具で揃えることを意識してみてください。たとえばイスやソファは、座面高が約350mmくらい、背もたれを含めても60㎝以下を目安に選んでみましょう。
2.家具やグリーンで緩やかに仕切る
LDKのレイアウトで多い事例が、 ソファセットとダイニングセットを横並びにしたレイアウト。移動がしやすいだけでなく、通路が広めになり回遊しやすいのがメリットです。
この時、ソファはキッチンやダイニングに背を向けるように置くと、オープンな空間を緩やかに仕切ることができます。食事の場とくつろぐ場を分けることができるので、家族が一緒の空間で過ごしつつ程よい距離感をとることができます。もっとさりげなく仕切るなら、シンボルツリーを境界となる場所に置くのも良いでしょう。少し高めのインテリアグリーンがアイキャッチになり、緩やかな間仕切りの役割を果たします。
3.キッチンとダイニングテーブルを繋げる
場所をとるダイニングテーブルは、レイアウトする時に迷う家具のひとつなのではないでしょうか。キッチンに立つ人と家族の距離を近づけるなら、ダイニングテーブルをキッチン横やカウンターに繋がるように置くのがおすすめです。こうすることで、コミュニケーションが取りやすいだけでなく、キッチンとダイニングがコンパクトにまとまり、ダイニングテーブルを料理の作業台代わりとして使うこともできます。
お部屋をより広くみせる工夫をプラス
家具やモノの量を最小限に抑えることも大切ですが、その配置も工夫すると広いお部屋はより広く、狭いお部屋は広々とした印象を与えることができます。たとえば、家具の配置は以下のような点を意識してみてください。
・大きめの家具は、できるだけ壁に寄せる
・奥に高めの家具やインテリアグリーンを、手前に低めの家具や脚付家具を置く
・お部屋のなかで、床を多めに見せる
・ラグを敷くなら白やライトベージュなど、軽さや広がりをイメージさせる色を選ぶ
LDKの「居心地のよさ」はレイアウトから
LDKが居心地のよい空間になれば、より充実した家族団らんのひとときが過ごせそうですね。さまざまなレイアウトを試し、トライ&エラーを繰り返して一番しっくりくるスタイルを見つけるのがおすすめです。
あなたもぜひ、家族がゆったりと過ごせるLDKのレイアウトを少しだけ見直してみてはいかがでしょうか。