1,000万円台のローコスト住宅とは?メリット・デメリットと実例集も紹介
新築で家を建てたいと思っても予算的に厳しいとあきらめていませんか?そんな人におすすめなのが1,000万円台のローコスト住宅です。とはいえ「本当にちゃんとした家が建てられるの?」と不安を感じるかもしれません。
そこで今回は、1,000万円台のローコスト住宅のメリット・デメリットに加え実例集も紹介します!
1,000万円台で家は建てられる?ローコスト住宅の特徴をチェック!
ローコスト住宅とは一般的に広さ35坪程度で、建築費が1,000万円台で建てられる家を指します。
最近ではテレビCMやWEB広告などで「コミコミ1,000万円の家」といった言葉を目にしますが、その大半が土地代込みではありません。そのため1,000万円台で家が建てられる人は、土地ありの場合に限ります。
では1,000万円台ではどんな家が建てられるのか、ローコスト住宅の特徴を見ていきましょう。
平屋や2階建てが建てられる
1,000万円台のローコスト住宅は、平屋や2階建ての住宅が建てられます。平屋では16畳以上のリビングが確保できるなど、広々とした空間が魅力です。
2階建ての場合は1~4LDKの間取りとなり、1階がリビング、2階に寝室や勉強部屋などが作れます。
安い建材でコストを抑えている
1,000万円台の家は、できるだけ安い建材や設備、壁紙などを使用することでコストを抑えています。
ただし、住宅の機能性や品質が落ちるわけではなく、必要以上に豪華にしないだけで生活に欠かせない設備は揃っているため、心配は要りません。
無駄を省いたシンプルな設計
1,000万円台のローコスト住宅は、建物のデザインや形状もシンプルな設計にすることでコストダウンをはかっています。
水回りを一箇所にまとめたり、部屋の仕切りをできるだけ少なくしたりする工夫もローコスト住宅の特徴です。
コミコミ価格の場合は規格化された住宅が多い
「コミコミ1,000万円の家」などは、間取りや設備がある程度決められている規格化された住宅であることが多い傾向です。
規格化によって材料や設備を一度に大量に仕入れられるため、コストを抑えられる仕組みになっています
1,000万台の家のメリットとデメリット
1,000万円台の家は、安く建てられるなどのメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここからは1,000万円台のローコスト住宅のメリット・デメリットを下記の表で確認していきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
新築住宅を相場より安く建てられる | 選べる建材や間取りの選択肢が少ない |
シンプルな設計で、生活導線が楽 | メンテナンス費用が高くなる場合がある |
耐震性が期待できる | 外装や内装のグレードに限界がある |
ローンを組む際に審査が通りやすい | 人件費を節約しているためフォローが薄い場合がある |
表にもあるように、一番のメリットは新築の住宅を相場より安く建てられることです。
国土交通省が発表している令和3年度の調査によると、新築の住宅価格平均は「3,299万円」と報告されています。平均よりも半分以下の価格で建てられるのは大きなメリットといえるでしょう。
一方、デメリットに関しては選べる建材や設備が少なく、グレードにも限界があります。また、建材や施工方法に制約があり高級住宅に比べると劣化の進みに違いがあるため、メンテナンス費用が高くなる場合があります。
1,000万円台の家の間取りと実例
ここからは1,000万円台の家の間取りと実例を紹介します!ローコスト住宅を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
1,000万円台で建てた2階建て4LDKファミリータイプの家
2階建ての4LDKを実現した、ファミリータイプのローコスト住宅です。1階に14畳のゆったりくつろげるリビングと、4畳の和室があります。
また、浴室や洗面所、トイレを設置し、1階に水回りを集約させコストダウンしているのがポイントです。
リビングからつながる階段で2階に上がると、クローゼット付きの8畳の部屋とクローゼット付きの4.5畳の部屋が2つあります。
子ども部屋や寝室、書斎などに使えるため、個人のプライベート空間を持てるのも良い点です。
一部屋の広さは大きくありませんが、クローゼット付きで収納力もあるため、スッキリとした部屋を維持できるでしょう。
1,000万円台で建てた新築の平屋
広々とした開放的なリビングが魅力の、3LDKの新築の平屋です。20畳のリビングに8畳の洋室と5.7畳の洋室が2つあるほか、4畳の納戸もあります。
リビングを囲むような形で部屋が配置されているため、家族が集まりやすいのがポイント。遊んでいる子どもを見守りながら家事をするのにも最適な空間です。
また、それぞれの部屋に居たとしても家族とつながっている安心感が得られるでしょう。平屋は階段が無く、フラットで移動がしやすいため、小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭におすすめです。
1,000万円台の家を建てる前にメリット・デメリットを把握しておこう!
1,000万円台で家を建てられるのは、土地を所有している場合に限ります。土地がない場合は、別途土地の購入費用がかかるため注意しましょう。
ローコスト住宅には、相場よりも安く家を建てられるメリットがある一方で、間取りや建材の規格化やメンテナンス費用が高いなどのデメリットもあります。
家を建ててから後悔しないよう、メリット・デメリットをしっかりと把握した上で、検討してみてはいかがでしょうか。