猫と暮らす家にするためのアイデア4つ!中庭のある間取りも紹介

コラム
 

猫と暮らす家を作る際は、猫の習性や好みに適した造りにすることが大切です。今回は猫が幸せに暮らす家を作るポイントを始め、おすすめのアイデアと間取り、家づくりの際の注意点を紹介します。猫の好きなこと・苦手なことを知り、家づくりに活かしていきましょう。

猫が幸せに暮らす家にするポイント

愛猫が幸せに暮らす家を作るには、猫の習性を知ることが大切です。そこでまずは、猫の習性をもとにした家づくりのポイントを4つ紹介します。

猫がくつろげる高い場所・暖かい場所を設ける
猫は、高い場所や暖かい場所を好む習性があります。

<高い場所>
天敵が少なく、上から見下ろすことで獲物を見つけやすい高い場所は、猫にとって安心できるスペースです。猫は縄張り意識が強いので、見張りができる場所を本能的に好みます。

また、高い場所にはダニやノミが少ないことも関係しているようです。

<暖かい場所>
猫と暮らしていると、日が当たっている場所でよく寝転んでいるのを見かけますよね。暖かい場所で日向ぼっこをしているのは、体温のキープのためだと考えられています。

猫は自分で体温調節をするのが苦手な生き物です。日に当たることで、体温が下がらないように調整しているのだとか。その他、日光によってダニを駆除する意味もあると言われています。

これらの習性を参考に、家の中に高さのある場所や日が当たる場所を用意すると、猫は安心して過ごせます。

猫が落ち着ける狭い・暗いスペースも設ける
猫は日差しが入らない、狭くて暗い場所も大好きです。例えば、段ボールを部屋に置いておくだけでも喜びます。猫が薄暗い場所を好きなのは外敵から隠れたり、自分の獲物を隠したりするのに好都合だから。これも、猫が外で狩りをしていた頃の名残りだと言われています。

その他、猫は一人の時間を大切にするので、暗くて静かな場所でゆっくり過ごしたいと考える時もあるようです。

ただし、猫が暗い部屋でじっと動かないのは病気やケガのサインの可能性もあるので、異変を感じたら動物病院で相談しましょう。

トイレなど家の中は清潔を保つ
猫はキレイ好きな生き物です。グルーミングをしたり、排泄物を砂などで隠したりするのは、自分のニオイを消すためと言われています。ニオイが強いと、敵に自分の存在を知られてしまうと考えるようです。

トイレや部屋が汚いと猫のストレスが溜まってしまうため、室内は清潔に保ちましょう。

猫が運動できるように工夫する
室内飼いの猫は行動範囲が狭いため、運動不足に注意が必要です。特に、活発で運動が大好きな猫は、運動できないことでストレスが溜まってしまうことも。肥満の予防やストレス解消のため、猫が思い切り動き回れるスペースを設けられるよう工夫しましょう。

猫と暮らす家にするためのアイデア4つ

猫と暮らす家を作るコツは、猫の気持ちになることです。猫がどんなことが好きで、何が苦手か考えると、家づくりのヒントが見えてくるはず。ここではキャットウォークやキャットドア、爪とぎスペースなど、おすすめのアイデアを4つ紹介します。

1. キャットウォーク・キャットステップを設置する

部屋にキャットウォーク(猫専用の通路)や、キャットステップ(猫専用の階段)があると、猫が自由に体を動かせます。

運動はストレス解消や体力のキープと、猫にとっても良いことづくし。キャットウォークもキャットステップも、基本的に高い場所に設置するものなので、猫のお気に入りの場所になりそうです。

キャットウォークは、一部分を透明の素材にすると座っている猫を下から眺められます。モフっとしたフォルムや可愛らしい肉球を見られるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

なお、猫が高い場所から落下しないよう、滑りにくい材質を選んでくださいね。

2. 扉に猫専用のドアを作る

猫は室内で暮らしていても、近くに敵がいないかパトロールします。扉にキャットドアがあれば、猫は自分の好きなタイミングで好きな場所に移動でき、飼い主は猫に合わせて扉を開け閉めする必要がありません。

仕事や用事などで不在がち、または猫に入ってほしくない部屋がある人には、ロック機能付きのキャットドアがおすすめです。

3. 猫の爪とぎスペースを設ける

猫の爪とぎは、爪のケアやマーキングなどのために重要な行為です。とはいえ、大事な家具を傷つけられるのは避けたいところ。猫が思う存分爪とぎできるように、部屋に爪とぎスペースを設けましょう。

爪とぎは柱になったものや壁に貼り付けられるものなど、さまざまなタイプがあるので、愛猫が気に入りそうなものを探してみてくださいね。

4. 猫専用のトイレスペースを設ける

人間がよく歩くリビングや廊下などにトイレを設置すると、猫は落ち着いて排泄ができません。猫は繊細なので、ストレスを与えないためにもトイレ周りの環境は重視したいポイントです。

部屋の隅など静かな場所に置くのも良いですが、階段下や洗面台の下などを有効活用して、猫専用のトイレスペースにしてみてはいかがでしょうか。そこに猫用自動トイレを設置すると、より快適な空間になるでしょう。

猫と暮らす家におすすめの間取り

中庭や吹き抜け、出窓などがあると、猫にとってさらに快適な家になります。こちらでは、猫と暮らす家におすすめの間取りを紹介します。

中庭付き
「猫に外の空気を感じてほしいけれど、外に出すのは避けたい」と考えている人は多いのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが、中庭付きの間取りです。

日差しや風、鳥の鳴き声などは、室内で暮らす猫にとって良い刺激になります。外の空気を感じながら、自由気ままにのびのび過ごせるでしょう。

また、中庭を「ロの字」か「コの字」にして周りを部屋で囲めば、外から見えないのでカーテンが不要です。中庭から光が降り注ぐことで室内が明るくなり、人間も気分よく暮らせます。

中庭付きの間取りにする場合は、柵を必ず設置して脱走対策を忘れずに。

吹き抜けの導入
吹き抜けがあれば、1階と2階にまたがったキャットウォークやキャットステップを設置できます。高さに加え長さも出るので、猫の行動範囲が広がります。

また、吹き抜けに設置された窓から光が差し込むことで、家全体が明るくなるのも魅力です。

出窓付き
出窓は、猫の日向ぼっこスペースとして活躍します。子猫の場合はジャンプができず、老猫だと足が弱って登れないこともあるので、出窓へのステップも設置すると安心です。

出窓が設置できない場合は、本棚など高さのある家具を窓辺に置くことで、出窓代わりにできます。

独立したキッチン
キッチンには食べ物やビニール袋など、猫の興味を引くものがたくさんあります。料理をしている最中に猫が近づいてきたり、目を離した隙に何かを口にしようとしていたり、何かと心配なことがあるのではないでしょうか。

猫を守るため、最も安心なのはキッチンを独立させることです。ドアがない場合も、仕切りを使えば猫の侵入を防げます。

猫と暮らす家に必要なこと・注意点

猫の安全を守れるのは飼い主です。脱走やストレス、危険なものはなるべく排除して、猫が暮らしやすい空間を作りましょう。ここでは猫と暮らす家を作る際の注意点を紹介します。

猫の脱走対策を万全にする
玄関のドアやベランダ、窓など、家の中には猫の脱走経路となり得る場所が意外と多くあります。

大切な愛猫ですから、脱走はなんとしてでも防がなくてはいけません。今まで室内で暮らしていた猫が外に出てしまうと、交通事故や野良猫とのケンカに遭遇したり、病気にかかったりと、危険な目に遭ってしまう恐れがあります。

猫と暮らす際は、玄関のドアや階段に柵を設ける、窓にストッパーを付けるといった脱走対策を万全にしましょう。

掃除のしやすさを考える
猫は毛がよく抜け、吐き戻しも比較的多い生き物です。常にキレイな空間を保つために、壁や床は掃除がしやすい素材を選びましょう。後から対策をしたい場合は、撥水加工がされているペット用のフローリングマットがおすすめです。

猫の立ち入り禁止スペースを設ける
猫と暮らす際は、猫が入っても良い部屋と立ち入り禁止スペースをしっかり区別しましょう。立ち入り禁止スペースを設ける際は、スクリーンやペットフェンスが役立ちます。

多頭飼いは猫のストレスに注意する
猫にも相性があるので、場合によっては多頭飼いがストレスの要因になることもあります。一人の空間で過ごせるよう、猫同士の距離が保てる広さ・部屋数の確保が理想です。

もし広いスペースを設けられない場合でも、猫のトイレや食器は別々にするなど、なるべくストレスを与えないよう意識しましょう。

みんなが幸せな「猫と暮らす家」を作ろう

 

大がかりなことはしなくても、ちょっとした工夫によって猫が暮らしやすい家は作れます。

猫が高い場所でこちらを見つめていたり、暖かい場所で日向ぼっこをしていたりと、自由気ままに過ごしている姿を見ていると、きっと家族に笑顔が生まれるはず。みんなが幸せに過ごせる家づくりをぜひ目指してください。

管理人

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