自宅を癒しの空間へ。庭園がつくれる家の間取りとは?
最近では、自宅のベランダやバルコニーでアウトドア気分を楽しむ『ベランピング』や『おうちキャンプ』が流行っていますよね。しかし、「うちはベランダも狭いし、庭もないから無理…」なんてあきらめていませんか?
実は近年、建築技術の進化により、木造の戸建てでも、屋上に夢のようなプライベート空間をつくることが可能になったのです。
この記事では、『庭園をつくることで得られるライフスタイルとは?』『庭園のある暮らしをするためにはどんな選択肢があるの?』といった疑問にお答えします。自宅に居ながらリゾート気分を味わったり、非日常を体験したりなんてことも夢じゃないかも!?
庭園をつくることで得られるライフスタイルとは?
〈屋上テラスをグリーンで満たす〉
自宅に庭がなくても、屋上テラスを設置することで、緑あふれる空間を作ることができます。好きな草花を植えてガーデニングを楽しんだり、家庭菜園を作って採れたての野菜を食べたり。お子さんがいるご家庭でしたら、親子で栽培を楽しめば、食育にもつながることでしょう。
また、自家製ハーブを育て、ハーブティーを飲みながら開放感あふれる青空の下で、ゆっくりとしたひとときを過ごす…こんな時間も素敵ですね。
〈第2のリビングとして楽しむ〉
現在では「アウトドアリビング」という言葉もあるほど、屋上テラスを『第2のリビング』として活用する方が増えています。外出自粛で外食をする機会が減ってしまったという方も、屋上テラスで食事をとることで、リフレッシュでき、気分転換になりますよ。
また、施工会社によっては水場を付けることも可能になり、キッチンやジャグジーを設置することも実現!屋上で料理を楽しんだり、夜は星空の下でお酒を飲んだりなんてこともでき、まさにリビングが増えたような感覚を味わえるでしょう。
中には屋外家具付きの屋上が付いている家もあるので、家具を運ぶのが心配な方にもおすすめです。
庭園邸宅のススメ~庭園のある暮らしをするための選択肢とは?~
〈選択肢①注文住宅に庭園をつくる〉
あえて屋上を庭園にするメリットを3つご紹介します。
◆開放感を得られる
一般的な庭との違いは、空が近く感じ、より開放感を得られることではないでしょうか。まるで空をひとり占めしているかのような気分になれて、夜には星や月を眺めて天体観測することもできますよ。
また、リモートワークでお疲れ気味の時にも、屋上テラスに出てひと休み、なんていうのも良いですね。さらに、子どもが遊べるスペースをつくったり、ちょっとしたドッグランをつくったりしても、屋上なので遊んでいて道路に飛び出してしまう心配もなく、安全性も高いといえるでしょう。
◆眺望が良い
屋上に庭園をつくることのメリットと言えば、なんといっても眺望が良いところです。屋上テラスに出て、風を感じながら大きく深呼吸し、遠くを眺めるのも最高のリフレッシュになることでしょう。
また、夕焼け空のグラデーションをひとり占めできるのも魅力。場所によっては、花火大会を楽しむこともでき、友達を呼んでワイワイ楽しい時間を過ごすのもおすすめです。
◆近所の目が気にならない
1階の庭だと、隣近所の目が気になりますが、屋上庭園ならその心配がありません。なぜなら、周りの家はほぼ屋根なので、覗かれることもなく、完全なプライベート空間がつくれるのです。
フェンスではなく、しっかりとした壁タイプにすれば、音も気にならず子どもたちがはしゃいで遊んでいたとしても問題なし。かわいいお子さんがプールで遊んでいたとしても、他人に覗かれることもなく安心ですね。
また、バーベキューをしていても、煙は上空に消えていき、においが気になりません。
〈選択肢その➁狭小住宅に庭園をつくる〉
◆狭小住宅でも叶う庭園作りとは?
敷地面積の少ない狭小住宅でも庭園をつくることが可能です。
例えば、3階建ての屋根をリフォームして、屋上庭園を設置するなんてこともできます。
木造でもリフォームで屋上庭園をつくることは可能ですが、その際は、土台である家がしっかりとした造りをしているかどうかを、必ず確認することが大切です。
また、近年では建て売りの狭小住宅でも、屋上テラス付きで販売されている物件も増えています。木造住宅で屋上付き建て売りであれば、頑丈な木造住宅と言うことですから、安心して住むことができますね。
このように、かつては無理だと思われていた敷地の小さな狭小住宅でも、今では夢のプライベート庭園をつくれるようになったのです。
〈選択肢その③ルーフバルコニーや中庭を庭園化する〉
屋上でなくとも、ルーフバルコニーや中庭を庭園化するという方法もあります。ルーフバルコニーとは、下の階の屋根を利用してつくられたスペースで、部屋とつながっており、階段やエレベーターを使わずに、そのままバルコニーに出られるのが特徴です。
「屋上テラスも良いけれど、階段でのぼるのがしんどい…」そんな方にもおすすめ。また、中庭にプライベート空間をつくるという案もあります。中庭を作る際には、家をコの字型か、口の字型に設計することが必要です。
その際の注意点としては、『コの字型やロの字型では外壁の面が増えるため高額になりやすい』『広めの土地が必要』この2点はあらかじめ認識しておきましょう。
中庭のメリットといえば、周りが部屋で囲まれているので、子どもが遊んでいても部屋の中から見守ることもでき、安心なことです。外に飛び出したり、転落したりする恐れもなく安全性が高いのも魅力といえるでしょう。
屋上庭園をつくる時の注意点とは?
信頼と実績のある施工会社にお願いする
屋上に庭園をつくるとなると、心配なのが雨漏りですよね。近年では技術が発達し、屋上の地面に金属屋根、防水シート、保護シートなどが入っているため、雨漏り対策もしっかりと取れているのですが、やはり信頼と実績のある施工会社にお願いすることが必須です。
企画から設計、建設、販売、アフターフォローまで自社一貫体制で事業を展開しているメーカーもあるようですよ。
維持費用がかかることを認識しておく
屋上に庭園をつくるということは、やはりそれなりにメンテナンスが必要です。そうなると、維持費用もかかってくるということを認識しておきましょう。
とはいえ、屋上庭園でなく屋根だとしても、それなりにメンテナンス費用はかかるものです。定期的なメンテナンスやリフォームなど万全のバックアップ体制が整ったハウスメーカーを意識して選ぶのも必要ですね。
自分だけの庭園をつくって暮らしを豊かにしよう
自宅に庭園があることで、ライフスタイルも広がり、より暮らしを豊かにしてくれます。たくさんのメリットをお伝えしてきましたが、メンテナンスやコストもかかるということだけは理解しておきましょう。
とはいえ、コストには代えがたい満足感や幸福感が得られるのも事実。家に居る機会が増えた今だからこそ、癒しのプライベート空間である自宅庭園を検討してみてはいかがでしょうか?