おしゃれな軒裏のデザインとは?実例を交えて紹介
おしゃれな家を目指そうとすると、形状や壁の色に意識が行きがちではないでしょうか?実は軒裏のデザインにこだわると、家全体の見え方が大きく変わり、おしゃれ度が格段にアップするといわれているのです。
そこで今回は軒裏の役割を確認した後、デザインのポイントやおしゃれな軒裏の実例を紹介します!
軒裏とは?
そもそも「軒」とは、玄関や外壁から外に張り出した部分を指します。「軒裏」は、その外に張り出した部分の裏側です。
軒裏は、「軒天」や「軒先」などと呼ばれることもあります。屋根でいうと外壁よりも外にはみ出している部分の裏側が軒裏です。
軒裏は屋根に限らず玄関だけの場合や、バルコニーだけのケースもあります。
軒裏(軒先)の役割
軒裏は家の外観をおしゃれに見せる役割があります。なぜなら、家は下から見上げることが多く、軒裏は意外と目に入りやすい場所だからです。
せっかく外観にこだわっても軒裏がそのままだと、屋根材の下地材や屋根の構造が丸見えで、おしゃれさが半減してしまいます。
また、最近では軒先自体を省く家も出てきていますが、軒先は日差しや雨漏り、外壁への雨だれを防ぐ、重要な役割があるのです。
家の印象をおしゃれにするだけでなく、暮らしを快適にする役割も担っています。
軒裏の5つのデザイン
軒裏をおしゃれにするといっても、いまいちピンとこないかもしれません。軒裏は木を使ったり塗装をしたりと、さまざまなデザイン方法があります。
ここでは軒裏のデザインを5つ紹介します。
1.木を使う
軒裏のデザインで多く使われているのが、木を使う方法です。軒裏に木を貼ることで、高級感と温かみのある雰囲気が出せるほか、全体のバランスが良くなります。
軒裏は紫外線や雨の影響を受けにくいというのもメリットです。また、本物の木ではなく「木目調」のサイディングを貼る方法もあります。
サイディングとは外壁の仕上げなどに使われるパネル材のことです。
本物の木目に比べて質感が落ちるのがデメリットですが、コストは抑えられるため、軒裏の面積が大きい場合などに検討すると良いでしょう。
2.塗装をする
軒裏のデザインで最も多いのが塗装をする方法です。白い軒裏をよく見かけますが、これも白く塗っているケースが多いといえます。
塗装の場合は、外壁や屋根に合わせて好きな色が塗れるのも良い点です。白い外壁にあえて軒裏には鮮やかなブルーを塗るなど、家のテイストに合わせて選べるのもポイントです。
3.軒裏を見せる
塗装や木を貼るなどをせずに、軒裏をそのまま見せるというデザイン方法もあります。お寺や神社などでよく用いられている方法です。
軒裏が見えることによって木造建築が際立ち、日本家屋ならではの風情ある雰囲気が演出できます。もちろん現代の家に取り入れることも可能です。
きれいに木組みを見せるためには、施工や設計の腕が問われるため、信頼と実績のあるメーカーを検討すると良いでしょう。
4.外壁と統一する
軒裏を外壁と同じ仕上げ方法にし、統一感を持たせるデザインもあります。
例えばスプレーガンと呼ばれる道具を使い、塗料を吹き付ける方法で外壁を仕上げた場合、軒裏も同じ方法で仕上げるのです。
外壁と軒裏が同じ色味と質感になるため、統一感が生まれ、自然な仕上がりになります。家全体を落ち着いた雰囲気にしたい場合にもおすすめです。
5.軒裏を作らない
デザインのひとつとして、軒裏を作らないという方法もあります。一見「ださい」と感じるかもしれませんが、モダンな家やスッキリとした外観の家は軒がない場合が多いです。
また、都市部の住宅では土地が狭く、軒を出せないケースもあります。しかし、先述したように軒先には日差しや雨漏りから家を守る役割もあるため、スペースがとれるのであれば軒先を作り、軒裏をデザインするのがおすすめです。
おしゃれな軒裏の実例
ここからは、実際におしゃれにデザインされている軒裏の実例を紹介します。軒裏のデザインに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
木目調が上品でおしゃれなバルコニーの軒裏
バルコニーの軒先の裏に木を貼り付けた、木目調がおしゃれなデザインです。微妙に色合いの異なる木目が垂直に並び、上品な雰囲気に仕上がっています。
外壁が白でありながらあえて軒裏を木目調にすることで、温かみが感じられる点もポイントです。さまざまな質感の融合によって、デザイン性の高いバルコニーの軒裏が実現しています。
外壁と統一感のあるシックなデザインの軒裏
外壁と同じ建材を使ったバルコニーの軒裏のデザイン例です。黒に近いダークグレーで重厚感があり、シックでモダンな雰囲気に仕上がっています。
グレーは落ち着いた印象になるほか、汚れが目立ちにくいといったメリットがあります。洗練された都会的なデザインを目指すなら、外壁に合わせたダークグレーの軒裏がおすすめです。
和モダンな雰囲気が魅力的な木目調の屋根の軒裏
外壁にはシックな色をチョイスし、屋根の軒裏は木目調にデザインしています。現代風でシンプルな外観に、軒裏をあえて木目調にすることで、和モダンな雰囲気に仕上がっています。
屋根の軒裏は下から見上げたときに目につくため、少しの面積でもこだわった質感と色味にデザインするのがおすすめです。
軒裏のデザインにこだわって、おしゃれな家を目指そう
軒裏は家作りに置いて見落としがちな部分でもあるため、後になって「こうしておけばよかった…」と後悔するケースも少なくありません。
軒裏は外観をおしゃれに見せるだけでなく、日差しや雨漏り、外壁への雨だれを防ぐ大事な役割があるため、可能な限り取り入れるのがおすすめです。
軒裏のデザインにこだわって、おしゃれな家を目指してみてはいかがでしょうか。