【2022年版】家を買うベストタイミングとは?買ってはいけない時期はある?
家を買うタイミングは、結婚や出産、子どもの進学など家族によってさまざまです。本記事では一般的に家が買われているタイミングや、2022年に家を買うのにベストなタイミングについて解説します。また、実際に家を買った夫婦の声も集めたので、初めてのマイホームに不安がある人はぜひ参考にしてみてください。
家を買うタイミング|国土交通省調査データ
家を買ったときの年齢や年収、世帯の人数や購入資金などは家庭によってさまざまです。まずは国土交通省調査のデータをもとに家を買うタイミングを解説します!
1.世帯主の平均年齢
世帯主の平均年齢を一次取得者(初めて購入する人)と二次取得者に分けて見ていきましょう。
・一次取得者(初めて購入する人)の場合
注文住宅 新築:平均40.0歳
分譲戸建:平均37.2歳
中古戸建:平均43.2歳
・二次取得者の場合
注文住宅 新築:平均59.9歳
分譲戸建:平均46.9歳
中古戸建:平均56.3歳
初めて家を購入する人の年齢は40歳前後が最も多く、二度目の購入は平均50歳前後となっています。
2.平均年収
続いて平均年収を見ていきましょう。
・一次取得者
注文住宅(全国):平均733万円
分譲戸建:平均703万円
中古戸建:平均652万円
・二次取得者
注文住宅(全国):平均941万円
分譲戸建:平均845万円
中古戸建:平均801万円
一次取得者は平均600~700万円台、二次取得者は平均800~900万円台です。ただし、世帯の状況により支払いにかかる金額は異なります。一概にこのレベルの収入があれば良い・なければ困難だと言うことはできません。
3.世帯の平均人数
世帯の平均人数は以下のようなデータが出ています。
注文住宅:平均3.3人
分譲戸建:平均3.6人
中古戸建:平均3.2人
世帯の人数が34~人になったタイミングで家の購入を検討する人が多いようです。
子どもの成長を見据え、部屋の広さを求めて住宅購入に至るケースが考えられます。
4.平均購入資金
・一次取得者
注文住宅:平均4,879万円(自己資金率17.3%)
分譲戸建:平均4,205万円(自己資金率19.0%)
中古戸建:平均2,721万円(自己資金率29.2%)
・二次取得者
注文住宅:平均6,378万円(自己資金率49.5%)
分譲戸建:平均4,628万円(自己資金率34.9%)
中古戸建:平均3,037万円(自己資金率65.0%)
一次取得者に比べると、二次取得者の方が購入資金が高くなっています。その分自己負担額が多く、頭金でローンの返済金額と年数を減らしている傾向です。二次取得者の購入時の年齢が50歳前後であることや、年収が上がっていることなどが理由として挙げられるでしょう。
家を買うタイミング|ライフイベント
家を買うタイミングとして一般的に多いのがライフイベントが起こったときです。どんなライフイベントで家を買うケースが多いのか見ていきましょう。
1.結婚
ライフイベントの中で最も多いのが結婚です。将来家族が増えたときのことなどをイメージして購入を決める夫婦も多いでしょう。また、結婚のタイミングなら比較的若い年齢で住宅ローンの支払いを開始できるため、定年頃には完済できる可能性があるというメリットがあります。
2.妊娠・出産
家を買うタイミングで結婚に続いて多いのが妊娠・出産です。この場合、子育て支援を受けやすい環境であるか、公園や病院は近くにあるかなどを考慮して選ぶことが多いでしょう。
また、子どもが安全に暮らせるような設計やセキュリティ、防災対策がしっかりした家を選ぶ傾向があります。
3.子どもの進学
子どもの進学に合わせて家を買うケースも多いです。私立に通わせたい場合には、子どもが通学しやすい場所を選ぶなどできます。
また、公立に通わせる場合は、子どもが慣れ親しんだ友達と離れ離れになりたくなければ、校区を気にして家の場所を決めることをおすすめします。
4.子どもの独立
子どもが独立して夫婦2人暮らしになったのを機に家を買うこともあります。同居人数が減ることで部屋を持て余してしまい、管理しきれないことがあるからです。このタイミングで買う場合は世帯主の年齢が上がっているため、住宅ローンの支払い期間が短く、月々の返済額が高くなる可能性があります。
しかし、夫婦2人暮らしでそこまで広さを求めていないのであれば、その分費用を抑えられるでしょう。
5.自分またはパートナーの昇進・昇格
自分またはパートナーの昇進・昇格がきっかけで家を買う場合もあります。昇進・昇格して収入が増えたことで住宅ローンの支払いに余裕ができるといった理由があるでしょう。また、昇進・昇格するとそれ以前と比較して住宅ローンの審査が通りやすくなることがあります。
6.自分またはパートナーの定年退職
自分またはパートナーの定年退職後に、老後の生活を考慮して家を買うケースがあります。
しかし、少子高齢化の社会で年金の受給額が上がる可能性は少なく、反対に受給額が減る可能性がないとも言い切れません。このタイミングで家を買うなら、老後資金や貯金で月々の家賃や管理費などを払い続けられる状態になる必要があります。
【2022年版】家を買うベストなタイミング予測
「価格が上昇しているときに買ってしまい後悔した…」なんてことがないよう、家を買うべきタイミングであるかしっかり見極めることが大切です。
ここでは過去のデータから2022年は家を買うベストなタイミングかどうかを予測していきます!
これまでの住宅価格の変動・コロナ禍から見た今後の予測
住宅価格は21年3月頃に一時期は下落していたものの、また上昇を始めています。その理由は、コロナ禍での景気回復を目的とした、低金利環境の継続や住宅取得支援策などが挙げられるでしょう。こうした住宅取得者にメリットが出る支援策の効果で、住宅需要が回復しています。
また、都市中心部の価値の高い住宅地やアクセスが便利な住宅地では、生活スタイルの変化に伴ってニーズが多様化し、周辺部も含めて地価の上昇が続いている傾向です。
さらに、札幌市・仙台市・福岡市・広島市などの地方四市、その周辺部にまで上昇率が拡大しています。
このような住宅価格の変動から予測すると、住宅は売り時ではありますが、買い時とはまだ言えないのが現状です。
東京オリンピックによる影響から見た予測
東京オリンピックが無事に開催された後には、不動産価格が暴落すると予測されていました。しかし、2022年6月現在は大きな変化が見られていません。
国土交通省の「不動産価格指標」を見ると、住宅の不動産価格はゆるやかに上昇し続けています。現時点では売り時と言えますが、今後の社会情勢によって変わる可能性もあるため、不動産価格には注目していきましょう。
家を買うタイミングを検討するときの注意点
家を買うタイミングを検討するときにはいくつか注意点があります。
まず大切なのは、情報収集を十分に行ってから購入を検討することです。高い買い物なので、後悔しないよう住宅価格の変動や住宅ローンの金利などに目を向け、余裕を持った返済計画をしましょう。
また、注文住宅なら建築期間も考慮して計画することをおすすめします。さらに、現在の暮らしを快適に過ごすためだけでなく、将来の住み替えやリフォームなどを考慮してタイミングを見計らうことも大切です。
家を買った人にインタビュー!マイホームを持った感想は?
ここでは実際に家を買った人のインタビューをお届けします。家を買ったタイミングや買った後の暮らしの様子など、ぜひ参考にしてみてください。
一目惚れして購入を即決した夫婦
一年半前から探し、なかなか惹かれる物件がなかったところに出会ったのが今暮らしている家なのだと話すご夫婦。即決して買うことを予想して早い時間から見学へ行き、本当に当日に契約したと言います。
気に入ったのは屋上テラスやテレビ付きのお風呂場だそう。ご主人は長風呂をした後に屋上テラスで涼み、奥様はシャボン玉をするなど、その家ならではの暮らしを楽しんでいる様子です。
奥様は「屋上テラスで家庭菜園をやりたいです。賃貸に住んでいるときにも少しはやっていたのですが、バルコニーが狭くて上手くいかないこともあったので。ここならのびのびとできると思います。」と話されています。
シンプルかつゴージャスな家に惹かれた夫婦
続いてのご夫婦は、マンションや建売住宅など色々な物件を見てきたけれど、不要なものが多いことが気になっていたと言います。そんなときに出会ったのが、大理石やモノトーンが基調となったシンプルな家。営業の方は不安な点を相談するとすぐレスポンスしてくれる点も好印象だと話します。
今後は家具を新調したり、ホームシアターなどを作ったり、ペットを飼ったりなどしたいそうです。ご主人は「屋上では春や秋など気候の良いときに友人を招いてバーベキューをしました。また、富士山やスカイツリーが見えて気分転換になります。」と、屋上テラスが気に入っているようでした。
娘の進学を機に新築を購入した夫婦
娘さんの進学を機に家を探し始めたこのご夫婦は、数件ある候補のうち最初に見た物件に運命を感じたと言います。自分達がイメージしていた以上の質に魅了され、他に予約していた物件をキャンセルして即契約したのだと話していました。
「以前の家が手狭だったこともあり、広々とした我が家は最高の癒しの場。ジェットバスの付いたお風呂で汗を流せば仕事の疲れも吹き飛びます。」と、住宅購入に大満足の様子です。
タイミングを見計らって家を購入しよう!
家を買うタイミングは、結婚や出産、子どもの進学や独立など、実にさまざまであることがわかりました。家を買う上で大切なのは、後悔しないよう焦らずじっくり検討することです。
住宅価格の変動から見て、今は買ってはいけない時期ではありませんが、買い時とは言えない状況です。しかし、「住みたい!」と心から思える住宅に出会えたときこそが買い時なのかもしれません。
家族でよく話し合い、自分達にとってベストなタイミングを見計らって家を購入してはいかがでしょうか。