ライスクッカーが屋上テラスにおすすめ!飯ごうとの違いや選び方も解説
ライスクッカーは、アウトドアでご飯を炊くための専用の鍋。その場で炊きたての温かいご飯が食べられます。
アウトドアでご飯を炊くのは失敗したくないけどチャレンジしてみたい、という人におすすめです。ここでは、ライスクッカーの特徴や選び方、使い方のコツなどを紹介します。
ライスクッカーは飯ごうと何が違う?
アウトドアの炊飯というと「飯ごう」をイメージしますが、実際の飯ごうは火加減、水加減が難しく、慣れないと焦げ付きやムラができてしまいます。
ライスクッカーは飯ごうよりも鍋に厚みがあり、熱が全体に行き渡る構造になっているため、ふっくらおいしいご飯が炊き上がります。扱いやすくお手入れが簡単なので、初心者にもおすすめです。
ライスクッカーの選び方
ライスクッカーの種類や形は豊富にあり、特徴もそれぞれ異なるのでどれを選ぶのか迷うこともあります。そこで、自分に合ったライスクッカーを選ぶために、いくつかポイントを押さえておきましょう。
人数に合った容量で選ぶ
まず、使用人数に合わせたライスクッカーを選びます。ソロまたはデュオキャンプには1~2合炊きがおすすめです。形は主に長方形、円筒形の2種類がありますが、コンパクトで収納しやすい長方形が人気です。
複数人で使う場合は3合炊き、たっぷり作れる5合炊きもあります。こちらは深さのある円筒形がほとんどです。
素材で選ぶ
ライスクッカーの素材は、アルミニウムかステンレスが主流です。アルミニウムは金属の中でも柔らかいため、変形やキズができやすく扱いに注意が必要です。しかし軽量で熱伝導率がよく、焦げ付きにくいのが特徴です。
一方ステンレスは堅く重厚なため、熱伝導率は低くなりますが、丈夫で直火にも強いのが特徴です。傷みにくくお手入れも簡単なので、アウトドア初心者にはおすすめの素材です。
使いやすさで選ぶ
お手入れしやすいライスクッカーなら、フッ素樹脂加工がおすすめ。食材がくっつきにくいので、洗うときも簡単です。
炊き上がりにこだわるなら、二重蓋構造のものがおすすめです。吹きこぼれにくく、熱を逃さないので短時間でおいしく炊き上がります。
また、収納や持ち運びを重視するなら、調理器具を重ねてコンパクトに収納するクッカーセットもあります。
ほかにも、アウトドアだけでなく屋外テラスや普段の調理にも使いたい場合は、電気式の小型炊飯器タイプ、IH対応タイプがおすすめです。
メーカーの説明書に特徴や使い方、注意事項があるのでよく確認してから選びましょう。
ライスクッカーの使い方とコツ
ここでは、ライスクッカーを上手に使うコツを紹介します。多くのキャンパー達に愛用されている「ユニフレーム」のライスクッカーを例に見ていきましょう。
焚き火や炭火の場合と、キャンプバーナーの場合に分けて、それぞれの使い方とコツを紹介します。
調理前の準備として、研いだお米を30分水に浸しておくと水分を含むのでふっくらと炊き上がりますよ。
焚き火や炭火の場合
(1)お米を研ぎ、ライスクッカーにお米と水を入れて30分置く
(2)強火にかけ、沸騰してカタカタと蓋が動き始めたら薪や炭を移動させ、火を弱める
(3)湯気がなくなったら火を止めて、5分程度蒸らしてできあがり
薪や炭のように直火で炊く場合は、火加減の調整がカギです。吊す場合でも、火が強すぎないよう距離を加減してください。また、火傷にも注意しましょう。
キャンプバーナーの場合
(1)お米を研ぎ、ライスクッカーにお米と水を入れて30分置く
(2)強火にかけ、沸騰したら蓋の動きを止めない程度の弱さにする
(3)湯気がなくなったら火を止め、5分程蒸らしてできあがり
キャンプバーナーの場合は、形やサイズによって鍋とのバランスがとれず転倒する可能性があります。キャンプバーナーについているコンロで支えられる大きさのライスクッカーを選びましょう。
ライスクッカーを使ったキャンプ飯レシピ
熱々の白いご飯におかずもよいけれど、ライスクッカーを使ったアレンジレシピもおすすめ。ここでは、材料を入れるだけでできるおいしい「キャンプ飯」を紹介します。洗い物も少ないのでぜひ試してみてください。
さば缶とバターの意外な組み合わせ!「さバター飯」
味の濃いさばの味噌煮ですが、バターを加えることでコクが出てまろやかな味に。SNSでも話題のキャンプ飯です。
【材料】
・米 2合
・さばの味噌煮缶 1缶
・刻みネギ お好み
◆バター 大さじ1
◆めんつゆ 大さじ2
【おすすめのライスクッカー】
・ユニフレーム/ fanライスクッカーDX
【作り方】
(1)米は洗ってライスクッカーに入れ、水につけておく
(2)(1)を火にかける直前に、さばの味噌煮缶とバター、めんつゆを加える
(3)ライスクッカーの使い方で説明した通りにご飯を炊き、湯気がなくなったら火から下ろして5分蒸らす
(4)軽く混ぜ、好みでネギを散らしてできあがり
ポカポカ温まる!「ジャガイモのWチーズグラタン」
栄養満点で身体も温まる一品。炭火の場合は、蓋の上にも熱い炭を被るようにのせると、まんべんなく火が通ります。
【材料】
・ジャガイモ 3個
・ブルーチーズ 大さじ3
・とろけるスライスチーズ 2枚
◆バター 大さじ2
◆牛乳・生クリーム 各1/2カップ
◆タイム 3枝(好みで)
【おすすめのライスクッカー】
コールマン/ダッチオーブン
【作り方】
(1)ジャガイモはよく洗い、皮のまま1cmの輪切りにする
(2)ライスクッカーにバターを溶かしてジャガイモを入れ、サッと炒める
(3)(2)に牛乳と生クリーム、チーズを加え、好みでタイムを入れる
(4)蓋をして10~12分火にかけたらできあがり
ほかにも、好きな具材を入れた炊き込みご飯、パスタやうどん、パンなども作れるのでいろいろなレシピを探してみましょう。
自分に合うライスクッカーを選ぼう
おいしいご飯を炊くためには、容量や素材、使いやすさなど自分に合ったライスクッカーを選ぶこと、また焚き火や炭火、キャンプバーナーそれぞれの使い方で火加減を調整することがポイントです。
手間をかけて炊いたご飯を味わうのも、キャンプ飯ならではの楽しみ。慣れてきたら、いろいろなレシピにチャレンジしてみてくださいね。