【簡単】もやい結びの2つのやり方|覚え方のコツと解き方も解説

お家キャンプ

屋上テラスやキャンプなどのアウトドアシーンで活躍するもやい結びは、結ぶのも解くのも簡単なのに頑丈なのが特徴です。また何かを繋ぐだけでなく、さまざまな用途に使用できるため汎用性もあります。

本記事では、もやい結びの用途を紹介してから、具体的な結び方や覚え方のコツ、解き方を解説します。屋上テラスをより便利にするための参考にしてください。

もやい結びとはロープワークの一つ

もやい結びとはロープワークの中でも定番の結び方です。なお、ロープワークはロープの特性を活かして利用するための取り扱い方、結び方を意味します。

もやい結びの語源は、船を錨(いかり)や杭に繋ぎとめるという意味を持つ「舫う(もやう)」からきています。語源からもわかる通り、もやい結びは船を繋ぎとめられるほど、強固な結び方ということです。

もやい結びの用途3つ

もやい結びはロープワークの中でもシンプルな結び方です。ロープが交互に絡み合って結び目がしっかり締まるため、力が加わっても緩むことがありません。アイディア次第で利用の仕方が広がります。ここでは、もやい結びの3つの用途例を見ていきましょう。

テントやタープを張るとき
もやい結びはテントやタープを張るときに利用できます。テントやタープは中に入って過ごすものなため、容易に崩れるようでは危険です。もやい結びなら簡単かつスピーディーに結べるうえに、緩まず頑丈なので安心できます。

ものを吊すとき
もやい結びは輪を作る結び方なので、その輪の部分を利用して、ものを吊すことができます。ロープが絡み合い、結び目がしっかりと締まっているため、重たいものを吊しても解けません。

また、小さな輪を吊したいものの数だけ作って活用することができます。具体的には、屋上テラスではキッチングッズを吊したり、洗濯物をハンガーにかけて干したりといったときに使えるでしょう。

愛犬を繋ぐとき
屋上テラスに愛犬を繋ぐときにも、もやい結びが役立ちます。

犬を飼っている方は、屋上テラスをプレイスペースとして活用している場合もあるでしょう。飼い主が見守る中で遊ばせるのなら安心ですが、他にやることがある場合、ずっと見守っていられないときもありますよね。

もやい結びを使えば、愛犬を木や柵などに繋いでおくことができます。とはいえ、屋上テラスに愛犬を連れていくときは、なるべく目を離さないようにしましょう。

簡単&正しいもやい結びのやり方2つ

もやい結びのやり方は、輪を作ってから結ぶ方法と、結びながら輪を作る方法の2つです。

状況によって使い分けられるように、それぞれのやり方を確認していきましょう。

1.輪を作ってから結ぶ方法
1.結び付けたい対象物にロープをかける
(左側を「元側のロープ」、右側を「(ロープの)先端」とする)
2.元側のロープで輪っかを作る。このとき元側ロープの先端はロープの下にする
3.先端を輪っかの下から通す
4.先端を元側のロープの先端より手前にくぐらせる
5.先端を輪っかの上から通す
6.ロープの両端を引っ張り、結び目を整える

2.結びながら輪を作る方法
1.結び付けたい対象物にロープをかける
(左側を「元側のロープ」、右側を「(ロープの)先端」とする)
2.先端を上にして、元川のロープとクロスさせる
3.先端を、クロスさせたことでできた空間に下から通す
4.先端側のロープを引っ張り真っすぐに伸ばす
このとき元側のロープを緩く持っていることで、自然に引っ張られ元側ロープに輪っかができる
5.先端を元側のロープの先端より手前の下にくぐらせる
6.先端を4でできた輪っかの上から通す
7.ロープの両端を引っ張り、結び目を整える

覚えるコツは1と2も共通です。まずは輪を「穴」、ロープの先端を「ヘビ」、元側のロープ(輪っかの外の先端より)を「木」とイメージしてください。「穴」から「ヘビ」が飛び出し、「木」の周りを回って「穴」に戻り、そして「穴」が閉じた、とイメージをすると覚えやすいですよ。

もやい結びは、リング荷重がかかると緩みやすいという弱点があります。リング荷重とは輪を広げる方向に負荷がかかることです。もともともやい結びは頑丈な結び方ですが、リング荷重がかかるような使い方をするときには、結び目を強化して対応しましょう。

2つの結び方どちらも共通で、最終工程の「結び目を整える」の後に、ロープの先端を輪の上から通して、ひと結びするだけ。たったひと工程ですが摩擦係数が増えて、緩みにくくなるのです。

もやい結びを解きやすくする方法

もやい結びの最終工程で引き解け結びにしておくと、解きやすくなります。

<引き解け結びの手順>
1.もやい結びの最終工程でロープを締める前に、先端をUの字に曲げ、通ってきた輪っかにもう一度通す
2.先端を折り曲げたまま挟んで、結び目を締める

ただし、引き解け結びは先端が引っ張られれば、簡単に緩んで解けてしまうため、状況によって使い分けるなど注意が必要です。

もやい結びを活用して快適に過ごそう

もやい結びはロープワークの中でも使用頻度が高く、さまざまなシーンで活用できます。

屋上テラスでも、対象物に結び付けたり、ものを吊したりといった用途に利用できるでしょう。

簡単に結べて強度が高いため、覚えておくと便利です。ロープワークの定番といわれるもやい結びをマスターして、屋上テラスでの時間を快適に過ごすために使いましょう。

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