自宅の屋上で燻製にチャレンジ、気軽に始められる燻製方法を紹介

お家キャンプ

近頃、アウトドアも盛んになって、バーベキュー以外にもいろいろなアウトドア料理に挑戦する人が増えていますよね。

普段とは一味違った趣向を凝らしたおいしい食べ物があると、ちょっとしたグルメ気分も味わえますので、よりキャンプが盛り上がります。

そんな近頃人気のアウトドア料理のひとつに挙げられるのが「燻製」です。

スモークチーズやスモークベーコンなど手軽なおつまみになるものも多いので、ひょっとすると、キャンプで食べたことがある人もいるかもしれませんね。

煙で燻す調理法は家の中で作るには向かないため、普段なかなかチャレンジする機会はないかもしれませんが、自宅の屋上を上手くスペース活用すれば、もっと気軽に燻製を食べられますよ。

今回は、自宅でできる燻製の魅力や、よりおいしい燻製にチャレンジするための燻製方法を紹介します。

アウトドアグルメ「燻製」とは

普段なかなか口にすることのない独特な香りをまとった燻製は、本当においしいですよね。さらに言うなら、食材の持つそれぞれの旨みもギュッと濃縮されていて味わいも濃厚です。

同じ食材でも、燻製にするとさらにおいしさが増すのですから、ちょっとお得な気分に感じられたりもしませんか。

燻製はもともと、冷蔵庫などがなかった時代に食べ物を長く保存させるために生み出された調理方法だということはよく知られていますね。

加熱されたチップから発生する燻煙には、フェノール系化合物やアルデヒドという成分が含まれていて、この成分は肉や魚を腐敗させる菌の増殖を防ぐ働きがあります。そしてさらに、食品の表面に樹脂膜を作って外部から雑菌の侵入も防いでくれます。

つまり、燻製に含まれる香りとは、食品を守るバリアの働きを持っていたのですね。

また、燻製を作る前には、塩など調味料に漬ける・風にさらす・水気を拭き取るなどして水分を少なくします。

これも、雑菌の繁殖を抑える働きがあるのですが、水分が少なくなることで旨みの凝縮にもつながります。

このようにして、燻製は食べ物に新たな香りと、さらなる旨みを与えてくれるわけですね。

燻製を自宅の屋上で楽しむために

食べ物を長期保存させるために生み出された調理方法ですが、現代のレジャーとしてのアウトドアでは、どちらかというとおいしさを追求して味を楽しむ傾向になっているようです。

では、自宅で燻製を楽しむためにはどのようなものを準備すればよいのでしょうか。

【燻製作りに必要なもの】

1.スモーカー(燻製器)または中華鍋やフライパンと蓋
燻製器がなくても自宅にある中華鍋やフライパンなどで代用できますが、チップの上に金網と食材を置くので、ある程度厚めで深さのあるフライパンが良いでしょう。

2.金網
中華鍋の場合、直径より2~3㎝くらい小さいものなら、チップと網の間に丁度良い隙間が作れますよ。

3.アルミホイル
チップの下に敷いたり、脂が落ちやすい食材の場合はチップの上にもかぶせたりするのに使います。また、アルミホイルを丸めたボールを金網の下に2,3個置いて、チップと金網の間に隙間を作るのにも使えます。

4.スモークチップやスモークウッド
スモークチップに使用される代表的なの木はヒッコリー・サクラ・クルミなど。樹木の種類によってそれぞれ香りが異なりますので、チップの香りと食材の組み合わせを探求していくのも楽しいかもしれませんよ。

燻製器があればかなり本格的な燻製作りが可能になりますが、アウトドアレジャーの燻製を楽しむためであれば、自宅にある鍋を利用することができますので、意外と手軽に材料をそろえられそうですね。

ホームセンターなどでは段ボール製の簡易な燻製セットも手に入るようになっていますので、後片付けを簡単にしたい場合は、このようなものを上手く利用しても良いでしょう。

燻製の作り方は3種類

燻製と一口に言っても、スモーカー内の温度や煙をかける時間によって違いがあるのはご存じでしょうか?

「冷燻」「温燻」「熱燻」の3つの製法に分けられ、出来上がる料理も種類や保存できる期間なども変わってくるのだとか。ここでは、それぞれの違いをまとめてみましたので、参考にしてみてください。

【熱燻法】
80度以上の高温で10分~1時間程度の短時間で作る製法。初心者でも手軽に始められる燻製法で、キャンプなどでよく見かけるのがこのタイプです。

あぶり焼きのような口当たりと、できたてのおいしさを楽しめますが、保存食としてではなくあくまでも風味づけの燻製方なので、出来上がったら当日中に食べきるつもりで作りましょう。チーズやナッツ、牡蠣やホタテ、スモークチキンやスモークステーキ作りなどがおすすめです。

【温燻法】
保存食としての側面も含め、最も一般的な燻製方がこの温燻法です。熱燻法と同様に初心者でも取り組めますよ。60~80度ほどの温度を保ちながら2時間~半日程度燻す必要があるため、スモークウッドを使う方が便利でしょう。

完成後の水分量は50%程度になるので、数日から1週間くらいは保存がききますよ。自家製ハムやソーセージ、ベーコン作りがおすすめです。

【冷燻法】
主に燻製作りに慣れた上級者向けと言われる冷燻法。スモークサーモンのように食材に火を通さないものは、温度は20~30度以下を保ちながら香りづけ程度の30分~2時間ほどでよいですが、保存性の高い生ハムなどは数日から数か月にまで及ぶ長期間燻し続ける必要も。

低温で燻す必要があるため、気温の高い夏場よりも冬場の方が適している燻製法と言えるでしょう。

屋上テラスでは趣味の世界が広がるかも

料理をする人やアウトドアが好きな人の中にも、自家製のソーセージやハムなどに憧れつつも、燻製は少しハードルが高いかなと思っている人は少なくないのかもしれません。

けれども、実際に自宅にあるものを使って作れるとなると、自家製の燻製作りも現実味を帯びてきませんか。

まずはワイン・ウイスキーといったお酒にも合う、ナッツやチーズなど簡単なものから始めてみましょう。遠くない将来メインディッシュになる肉や魚の燻製を作れる日が来るかもしれませんよ。

管理人

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