日当たりの良い屋上のある家にサンルームを。サンルームって実際どんなもの?

屋上スペース活用

屋上付きの戸建ては日当たりも抜群。住んでいる方の多くは屋上に洗濯物を干しているのではないでしょうか?

しかし、「強風で飛ばされないか心配」「雨の日は取り込みに行くのが大変」といった悩みもあるのでは?

そこで今回は、雨の日の物干しにも便利な「サンルーム」について、設置する際のメリット・デメリットをご一緒にお伝えします。

そもそもサンルームとは何か?

サンルームとは太陽の光を多く取り込めるよう、ガラス張りで作られた部屋のことを言います。天井部分もガラスのため、室内ながら空や景色を楽しむことも。

ちなみに、サンルームの設置場所はさまざまで、例えば自宅リビングの延長に、掃き出し窓からせり出すように作ったり、ベランダやバルコニーをそのままサンルームとしてリフォームしたり。

シーンに合わせてサンルームを上手に取り入れることで、有効かつ開放的な空間を生むことができるのです。

サンルームを作ることのメリット・デメリットとは?

サンルームを作ることのメリット

◆自然光が降り注ぐおしゃれで開放的な空間が得られる

屋内に居ながら日光浴ができ、暖かい空間の中で、のんびり好きなことをして過ごすことができます。

椅子やテーブルを置いてティータイムを楽しんだり、ゆっくり読書をしたり、セカンドリビングとしてスペースが生まれ、部屋が広くなった気分を味わえますよ。

天気も気にせず優雅な時間を送れるのも最高ですよね。

◆物干しスペースとして最適

外に洗濯物を干していて、急に雨が降ってきた…なんて時にも、サンルームがあれば大丈夫。雨の日の洗濯スペースとしても大活躍します。

また、防犯面から外に干したくないという方も、サンルームなら安心。さらに花粉が服に付くことも防げるというメリットも。

洗濯物が強風で飛ばされる心配もなく、物干しに最適なスペースと言えるでしょう。

◆断熱効果が高く暖房費の節約になる

リビングの掃き出し窓にサンルームを設置した場合、窓が2重構造になり、リビング内部に直接外気の冷たさが伝わらなくなるため、暖房の効きが良くなるというメリットが。結果、電気代の節約にもなりますよ。

サンルームを作ることのデメリット

◆夏は暑くなり過ぎてしまい、冬は寒い

全面ガラス張りで太陽の光が入りやすい分、夏は暑くなり過ぎてしまうといったデメリットが。反対に、冬は冷たい外気が直接当たってしまうため、とても寒くなります。

ペットや子どもの遊び場にする際には、真夏や真冬は注意が必要です。暑い日には少しでも日差しを抑えるために、日よけカーテンを取り付けたり、断熱シートを貼ったりするなど、快適な温度になるよう工夫することをおすすめします。

◆掃除やメンテナンスが必要

サンルームはガラスの面が多いため、汚れやすいのが欠点。そのため、定期的な掃除やメンテナンスが必要です。「自分でやるのが大変…」という方は業者にお願いしてもよいでしょう。

また、汚れが付きにくく加工されている材質もあるので、サンルームを選ぶ際にハウスメーカーに相談するのもおすすめですよ。

◆コストがかかる

やはりサンルームを設置するにはそれなりのコストがかかります。設置にかかる費用は、おおよそ60万~100万が相場と言われています。

決して安いとは言えない価格ですので、施工会社を選ぶ際にはメンテナンスやリフォームなど万全のバックアップ体制が整っているかどうかも意識すると良いでしょう。

サンルームを作る際の注意点は?屋上にサンルームは作れるの?

ここではサンルームは屋上に設置可能かどうか、また、作る際の注意点などをお伝えします!

屋上への設置には事前の確認が重要

屋上にサンルームを設置するには、固定方法や重量などいくつかの問題をクリアしなければなりません。

サンルームはガラス面が多いのでそれなりの重さがあります。これが屋上に設置された場合、建物の構造部分に大きな負荷がかかってしまい、建物強度の低下につながる可能性も。

また、台風など強風で吹き飛ぶことがないよう、外壁に釘などで部材を固定しなければなりません。

そのほかに、建築基準法上の高さ制限により屋上へサンルームが作れない場合もあります。

建築基準法では地域によって建物の高さが制限されており、第一種低層住宅専用地域では10m、第二種低層住宅専用地域では12mまでの高さの住居のみと定められています。

こちらも注文住宅の建築前ならば何とかなりますが、2階建て以上の住居ではほとんどの場合ぎりぎりの高さで建築されていることが多く、増築すると違法建築となる可能性が高くなります。

違法建築となると、有事の際に地震保険の支払いがされないなどの大きなデメリットがあるため、ぎりぎりであれば諦めるくらい慎重になったほうがよいでしょう。

これらの問題をクリアできる環境であれば、屋上に設置することも可能と言えるでしょうが、リフォームとして屋上サンルームを増築するのは難しいことが多いようです。

サンルームを作る際の注意点

屋上に作るとなるとデメリットや注意点が多く増築は難しいということでしたが、サンルームは屋上以外でも向きを考えれば、ほかの場所で活用できる場合がほとんどです。

どうしてもサンルームがほしい場合は、ハウスメーカーや工務店などのプロに、2階のベランダや1階のお庭に増築できないかを相談してみてくださいね。その際、床面積の問題や施工後の保証に関する注意点など疑問に思うことも尋ねておくと良いでしょう。

◆固定資産税がかかる

屋上に限らず、サンルームを後付けで設置した場合、床面積が増えるため建物変更登記が必要です。また、「屋根があり、壁やガラスで3方向以上囲まれていて、床から天井までの高さが1.5m以上の建物」は固定資産税の課税対象となります。

6帖程度のサンルームであれば年間約1.5 万円~2万円とそれほど高い金額ではありませんが、固定資産税がかかるということは覚えておきましょう。

◆施工によっては家の保証が効かなくなる

サンルームを設置するためには、建物の外壁に穴を開けて固定することがほとんどです。そのため、外壁に釘を打ち込んだり、ボルトをねじ込んだりすることで、雨漏りの原因や家の断熱性を保てなくなり、保証の対象から外れてしまう可能性も。

ですから、サンルームの設置をお考えの方は必ず、「家の保証に影響はないか」ということを、建設業者やハウスメーカーに確認しておくのがおすすめです。

上手にスペース活用して目的に合わせたサンルームを!

今回はサンルームとは何か、設置することのメリットやデメリット、注意点などをお伝えしました。

サンルームがあることで、屋内に居ながら自然光をたっぷり浴び、ティータイムや読書を楽しむことができたり、雨でも洗濯物が干せたりと、できることの幅が広がりますね。

庭を眺めるスペースとして使いたいなら1階に設置する方が良いですし、物干しメインに使いたいなら、水回りから近い部屋やベランダに設置すれば家事動線も短くなって洗濯が楽になります。

ライフスタイルと照らし合わせながら、じっくりと設置場所を検討してみてはいかがでしょうか。

ハウスメーカーには、企画から設計、建設、販売、アフターフォローまで自社一貫体制で事業を展開しているメーカーもあるようですよ。

もしこれから家を建てる予定があるなら、サンルームの設置を検討していることをあらかじめ相談してみると良いかもしれませんね。

管理人

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