屋上テラスでビールを楽しもう!こだわりのビールグラスで極上の家飲みに
自宅の屋上テラスを活用する際、おいしい料理やお酒があるとより寛いだ時間を過ごせますよね。料理をよりおいしく感じるために器にこだわるのと同様、ビールやグラスにもこだわって、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
開放的な屋上テラスで、ちょっとリッチにビールをたしなんでみるのも、大人の雰囲気で趣がありますよ。
ビールの種類は、大きく分けて2タイプ
商品名になっていて耳にすることも多いと思いますが、ビールはラガーとエールの2タイプに分けられます。
明確な違いは、製造過程における酵母の種類や発酵方法の違いで、ラガータイプは10℃前後の低温発酵で1週間、エールタイプは20度前後の常温発酵で4日程かけて作られます。
ラガーとエールそれぞれ、さらにいくつかの種類に細分化されますが、ラガータイプに比べエールタイプの種類はとても多く、ラガーの苦みが苦手な人でも、エールタイプの種類によってはフルーティで飲みやすいといわれる場合もありますよ。
味の違いは、ラガーはすっきりとした飲み口で喉越しの良い淡麗辛口タイプ、クラフトビールに多いエールは味わい深く個性の強い芳醇旨口タイプといえるでしょう。
ビールの泡が持つ役割とは
ビールの特徴といえる泡には、ビールのおいしさを保つ大切な役割があります。泡がないとビールが空気に触れやすくなり、炭酸や香り・風味という味わいが早く失われてしまいます。
また、泡は苦みを取り込む働きがあり、よく泡立ったビールは苦みを抑え、口当たりを滑らかにしてくれます。缶ビールをそのまま飲むと苦く、グラスに注ぐとまろやかに感じるのにはこのような理由があったのですね。
つまり、ビールを注がれてから飲みきるまで泡がしっかり消えずにいれば、その間おいしいビールを味わうことができるといえるでしょう。
ビールグラスの形状の違いには訳がある
お店でビールを飲むときに、ビールによってグラスも変わりますよね。そのグラスが選ばれているのには、容量の違いやおしゃれに見える以外にも、実は深い意味があります。
ピルスナーグラスのように背が高く口が広いグラスは、ビールとその香りを勢いよく流し込みやすく、喉越しを楽しむラガー系のビールにぴったりです。
チューリップグラスのような胴体が膨らんだ足つきグラスは、1杯に時間をかけながら飲むエール系のビールに合い、ワイングラス同様グラスの中に香りが立ちやすく、香りを長く閉じ込めておける作りになっています。
ジョッキのように厚いグラスは熱を伝えにくく、冷たい方が味の冴えるビールに合いますし、薄いグラスは温度が上がっても大丈夫な、常温でもおいしさを味わえるビールに合いますよ。
また、細長いグラスは泡が長持ちしやすく、太めのグラスはグラスの中で対流が起こりやすいため香りが立ちやすい、特に胴体にくびれがあるスタウトグラスやIPAグラスは飲むたびに泡と香りを再生できるという特徴もあります。
特にエールタイプは種類も多い分、グラスとの相性が重要になりますので、相性の良いグラスを選んで、ビールの個性を楽しみたいですね。
ビールの種類別おすすめビールグラス
では、さらに細かく分けたビールの種類と、それに合わせて使いたいおすすめビールグラスをご紹介します。
【ラガー系ビール】
・ラガーとピルスナー:すっきりとした喉越しの良さと爽やかな苦みが特徴のラガー系ビールは、しっかり冷やしてごくごく飲むのがおすすめ。
おすすめグラス:厚手のジョッキ,ピルスナーグラス,タンブラーグラス
【エール系ビール】
・ヴァイツェン:原料の半分以上に小麦麦芽を使用するため白ビールとも呼ばれ、フルーティな香りと苦みが抑えられた甘めで酸味のある味、クリーミィな泡が持ち味。上部が膨らんだヴァイツェングラスなら、豊かな泡が長持ちして泡もしっかり楽しめる。
おすすめグラス:ヴァイツェングラス,ピルスナーグラス
・フルーツビールやサワーエール:天然果汁やフルーツの香りが加えられており、ビールの苦みが苦手な女性にもおすすめ。柑橘類・りんご・ジンジャー・桃など多くのフレーバーがあり、ホップの爽やかさとフルーティな香りを楽しめる。
おすすめグラス:フルートグラス,ゴブレット,チューリップグラス
・スタウトやIPA(インディアペールエール):黒ビールと呼ばれるスタウトは、焙煎モルトの香ばしさ・コクと深みのある濃厚な味わい、弱めの炭酸が特徴。また、ホップを多く使用したIPAも香りが高く強い苦みとコクが特徴的。
おすすめグラス:スタウトグラスやIPAグラスのようなくびれたグラス,チューリップグラス,パイントグラス
・バーレーワインやラオホ:半年以上の熟成期間を経て作られる高アルコールのバーレーワインは濃厚で複雑な味と香りを持つ、まさにビール界のワイン。そして燻製麦芽を使用したラオホもスモーキーで芳醇な香りとコクが持ち味。
おすすめグラス:ゴブレット,チューリップグラス
・ペールエール:クラフトビールの中で、最もスタンダードな位置づけにあり、ホップの華やかな香りとコク、心地良い苦みがバランスよく感じられる。
おすすめグラス:パイントグラス,チューリップグラス
パイントグラスとチューリップグラスはエール系全般に使えるので、迷ったらこのいずれかを選べば間違いないですよ。また、チューリップグラスで香りを楽しむためには、グラスいっぱいに注ぐのではなくグラス半分に抑えておきましょう。グラスが傾くたびに香りが立ちやすくなりますよ。
プレゼントにもおすすめのビールグラス
ガラス以外の素材でできた、独特な味わいがあるビールグラスはプレゼントにも喜ばれます。
陶器のグラスは断熱性も高く、特に素焼きのものは表面の凹凸がきめ細かな泡を作るので、クリーミィな味わいになります。
金属製のグラスは保冷性に優れ、冷たいビールを長く楽しめます。なかでもステンレス製は結露もなく、テーブルを濡らさないので快適に使えますよ。多少高価ですが割れる心配もなく、長く愛用できるので価値のある品に感じられるでしょう。
ビールが格段においしくなる注ぎ方、「三度注ぎ」とは
次にご紹介したいのが、ビールの本場ドイツやチェコでのビールの注ぎ方をもとに考案された、「三度注ぎ」です。
ビールを泡立てながらゆっくり注ぐ方法で、サーバーがなくてもきめの揃った細かい泡をたっぷり作れます。家で飲むビールが格段においしくなりますので、是非マスターしてください。
1回目:グラスを立て、グラスの倍くらいの高さからグラス底に向けて勢いよくビールを注いで、グラスが泡でいっぱいになったら注ぐのをやめる(※注ぎ始めだけはゆっくり、こぼさないように気を付けましょう)。グラスの半分くらいに泡がおさまるまで、そのまま2分程待つ。
2回目:泡の下にすべり込ませるように、グラスの縁から優しくビールを注ぐ。泡がグラスより1cm盛り上がったら注ぐのをやめ、グラスの縁まで泡がおさまるのを待つ。
3回目:泡の高さがグラスの縁を下回らないうちに、残りのビールを注ぐ。2回目と同様に優しく注ぎ、グラスから1~2cm泡を盛り上げる。
まとめ
ビールの個性を感じながら屋上テラスで1杯を楽しむ、贅沢で味わい深いひと時になりそうですね。
たくさんの種類があってついついビールが進みそうですが、枝豆やコーンなどビタミンB・カリウム・メオチニン・食物繊維が豊富な旬の野菜をおつまみにして、体にも気配りしながらアウトドアリビングを楽しんでください。