ベランダでできるおしゃれなアウトドア、ベランピングを始めよう!
アウトドアの予定が天候不良や時間の都合で行けなくなった経験はありませんか?楽しみにしていた分、落胆する気持ちも大きいですよね。
でも大丈夫!出かけられないなら、自宅でプチ・アウトドアを楽しめばよいのです。今回は、自宅でおしゃれにアウトドアが楽しめることで人気が高まっている、ベランピングをご紹介します。
ベランピングとは?
ベランピングを知るうえで、必ず出てくる言葉があります。そう、グランピングです。
グランピングは、「グラマラス(魅惑的な)」と「キャンピング」を掛け合わせた新しい造語なのですが、『自然を楽しむこと』と『便利な環境で快適に過ごすこと』の相反する事柄を、同時に満たすことのできるリッチなキャンプを意味します。
そして、ベランピングはこの「グランピング」と「ベランダ」を掛け合わせた新たなキャンプ、つまり『環境の整ったリッチなキャンプ』を『わざわざ遠くへ出かけることなく自宅のベランダで行おう』という、良いとこ取りのアウトドアなのです。
ベランピングのメリットは
ベランピングはそもそも出かけなくて済むので、思いついたら即キャンプ!などもでき、移動・準備にかかる時間や体力も抑えられて、生活に余裕が生まれます。
また、家と直結のベランダですから、赤ちゃんや小さい子どもがいる家庭、インドア派の人にも始めやすいキャンプなのは間違いないでしょう。
料理だって、必ずしも外で作らなくてもよいのです。集合住宅によっては、ベランダ火気厳禁と定められている物件もあります。扱いなれたキッチンで作ったアウトドア料理を、ベランダにセッティングしたテーブルで食べるだけでも、十分キャンプ気分を味わえますよ。
ベランピングには、ほかにもこんなにメリットがありますので、試してみる価値はあるでしょう。
・大掛かりなキャンプ用品を購入しなくてもできる。
・必要なものが少なく、力仕事がいらないので、ママと子供だけでも十分に楽しめる。
・食事の用意に焚き火もいらず、食後の後片づけにも食洗器など電化製品が利用できる。
・水や電気、トイレやシャワーの心配がいらない。
・天気や気温の変化にもすぐ対応できる。
雨対策はこうしよう
自宅のベランダは屋根がある場合が多いですが、雨対策には防水機能が付いたシェードやタープがおすすめです。雨の吹き込みも避けられますので、手すりやベランダ外壁に水を落とせるようにシェードを設置するとよいでしょう。
シェードやタープは遮光性があるので、日よけや紫外線対策もできるほか、周囲からの目隠しにもなりベランピングのプライベートな空間が確保できますよ。
初めてのベランピングは
ベランピングが初めての試みになると、どうやってよいのか戸惑う気持ちもあるかと思いますが、ベランピングはこうでなくてはならない、といったルールはありません。
外気に触れて、ふっと気持ちが解放されることを楽しめればよいので、まずは簡単なことから初めてみましょう。
1.お茶の時間をベランダで過ごしてみる。
小さなイスやサイドテーブルをベランダに出して、ちょっと贅沢なお気に入りのカップを使ってみるのもよいでしょう。
2.休日のゆっくりできる朝に、ベランダで朝食を取ってみる。
カフェ風のワンプレートなら、おしゃれな雰囲気もすぐ出せるうえに、準備も片付けも簡単ですよ。
3.ベランダでお酒を飲む。
晩酌の習慣があるなら、ベランダに出てお酒を飲んでみるのもおすすめです。夜風に吹かれながらリラックスできて、1日の疲れもすぐに取れるのではないでしょうか。
季節の草花が視界にあれば、風情もあってさらにアウトドア気分が盛り上がりますよ。
ベランピングおすすめグッズ
・ポップアップテント
コンパクトなポップアップテントはベランピングにピッタリ。ワンタッチでサッと広がるので簡単に設置できて、子どもも大喜びで遊びます。UV機能が付いていたり、通気性の良いメッシュ素材が使われていたりするので、見た目以上に快適ですよ。
・観葉植物
ガーデニングの草花はベランピングにとても役立ちます。大ぶりな観葉植物なら、南国リゾートの雰囲気を演出するのに最適ですし、小ぶりな草花はポットごと吊り下げたり、手すりやラティスに掛けたりして広い範囲で自然を演出できます。
鉢植えがなくても、最近は本物そっくりのフェイクグリーンも売られています。ミニサイズのフェイクグリーンの鉢植えをまとめて並べて置くと、かわいいグリーンのコーナーが作れておしゃれな雰囲気になりますよ。
視界に緑が入ることで気分も落ち着きますので、是非取り入れてみましょう。
「毎日の水やりが負担だけれど、本物のグリーンを置きたい。」という人には、エアプランツを沢山置いてみるというのもおすすめですよ。エアプランツは空気中の水分と雨を吸収して生きていくことができる植物です。
水をあげすぎない、直射日光に当てない、ということを守れば長く楽しめますよ。ベランダに少し日陰になってしまう部分があれば、日陰を利用してエアプランツを飾るエリアにしてみてはいかがでしょうか。
・ラグマットやレジャーシート
床に座ったり、クッションを枕にゴロゴロ寝転んだりできるのも、開放感があってよいですよね。いつもより低い目線の高さは見慣れたベランダでも新鮮な風景に感じさせてくれます。
ロースタイルのテーブルと合わせて使えば、圧迫感がなく、狭いベランダも広く見えますので、ロースタイルテーブルを選ぶなら、大人の膝より少し下くらいの高さを目安にするとよいでしょう。
ラグマットを手すりや壁にかけて、タペストリー代わりに使う方法も、雰囲気を盛り上げるディスプレイとしておすすめです。ざっくりした質感がナチュラルな雰囲気にマッチしますよ。
・LEDランプ
日没後には、また違った雰囲気でベランピングを楽しめます。せっかくですから、ライトを壁に巡らせてみたり、テーブルにランプを置いてみたりして、夜のラグジュアリーなキャンプを楽しみましょう。
LEDランプは明るさの調節ができるほか、最近はキャンドルの炎のような揺らぎを感じさせるものもありますので、おしゃれな雰囲気が格段にアップします。
LEDランプなら風で消えることもありませんし、電源は乾電池・ソーラー充電・USB充電などから取れますので、屋外コンセントがないベランダでも問題なく使えます。
ベランピングの注意点
簡単にできて楽しいベランピングですが、マンションなど集合住宅では周囲への配慮がとても重要になります。ベランダが避難経路に該当する場合は、避難ハッチや仕切り板周辺への、大掛かりな家具やインテリア用品の設置は避けなければいけません。
ベランダを共有部分とみなされる場合も多く、マンションごとにその運営ルールも異なりますので、不明な点があれば管理組合に問い合わせおくことが、トラブルの回避にもつながりますよ。
ほかにも、騒音や強いにおいなどでご近所へ迷惑がかからないようマナーを守って楽しみましょう。
まとめ
初めてのベランピングは、気負わず気軽にやってみることがポイントです。
ベランダに座ってみると見えてくる位置に、ちょっと季節感のあるインテリアを飾ってみたり、花を飾ったりするだけでも雰囲気がグッと変わることに気がつくでしょう。そうなれば、次第に部屋模様替えをする感覚で、自分の好みの空間を演出していくことができますよ。
ベランダの空間作りにこだわると、いずれは、「一戸建ての広いお庭や屋上テラスで、インテリアにこだわったベランピングを楽しみたい!」なんて憧れませんか?
最近は屋上テラスに家具が備え付けられている物件もあるようです。家具付きであれば、思い立ってすぐにラグジュアリーなお家アウトドアを楽しめますね。外で使用するための家具なので、毎回屋内に移動させなくてもいいという所もポイントが高いですよね!
今後の住宅購入の際には、屋上テラス付きの家も検討してみてはいかがでしょうか。今度は広々としたプライベート空間で、お家アウトドアを楽しみましょう♪