お酒を携帯するスキットルはどう選ぶ?注意点と6つのお手入れ方法を紹介

コラム

ウイスキーなどのお酒を入れる小さな金属製のボトルを、スキットルといいます。映画のワンシーンで、ボトルから直接お酒を飲むワイルドな姿に憧れを抱く人もいるのではないでしょうか?

しかし、使い方や洗い方がわからない人も多いかもしれません。そこで今回はスキットルの選び方や注意点、お手入れ方法を紹介します。

スキットルとは?

スキットルとは、お酒を携帯するためのボトルのことです。ズボンのポケットに収まるほどの小型サイズで、口が狭いため、お酒を入れる時には漏斗(ろうと)を使います。

また、飲む時には蓋を開け、そのままボトルに口をつけて飲みます。お酒の風味を損なわずに携帯できるため、キャンプでも人気の便利グッズです。

スキットルの選び方

スキットルにはさまざまな素材や大きさ、デザインがあるため、いざ購入しようとしても何を選べば良いのか、悩んでしまうかもしれません。

そこで、スキットルの選び方をわかりやすく解説します。

素材
まずは、素材で選ぶ方法です。スキットルには主に6種類の素材があります。それぞれの特徴を簡単に紹介します。

・ピューター
ピューターとは、錫(すず)を90%以上用いた合金のことです。錫の抗菌作用でお酒がまろやかになるといわれています。

やわらかく加工しやすい素材のため、デザイン性が豊富なのが特徴。他に比べ値段は高めですが、錆びにくいため長く愛用したい人におすすめです。

・チタン
チタンは、軽量かつ強度の高い金属です。金属のにおいがお酒に移りにくいため、おいしさをキープできるのが特徴。

ステンレスに比べ値段はやや高めですが、軽量で強度が高いため、キャンプや山登りなどで荷物を軽く済ませたい時に最適です。

・ステンレス
ステンレスは、水筒などにも使われている馴染みのある素材です。軽量で値段も安いのが特徴。ただし、金属臭がお酒に移りやすいデメリットも。

しかし、気軽に購入できるため、スキットルを試してみたい初心者におすすめです。

・銀
銀は、昔から食器などに使用されてきた歴史の古い金属です。熱伝導率が高く、ステンレスよりも光沢があるのが特徴。

価格は高めで空気に触れると黒ずみやすいデメリットがありますが、希少価値が高く、周りと差をつけたい人におすすめです。

・ガラス
ガラスは、一般的なグラスと同様に透明で見た目にも美しい素材です。金属臭は無く、重厚感があり、中に入っているお酒の量が見えるのが特徴。

ガラスなので落とすと割れてしまいますが、おしゃれさを重視したい人におすすめです。

・プラスチック
プラスチックは、軽くて丈夫な素材です。錆びることなく、変形しないのが特徴。

とにかく気軽に使いたい人におすすめです。

容量
次に容量で選ぶ方法です。スキットルの容量は200ml前後が一般的ですが、中には500ml入る大きめサイズもあります。

しかし、基本的にはアルコール度数の高い蒸留酒を入れて使うため、200ml入れば十分といえるでしょう。

漏斗(ろうと)の有無
続いて、漏斗(ろうと)の有無で選ぶ方法です。スキットルには漏斗つきのものとそうでないものがあります。

スキットルにお酒を注ぐ時に漏斗は必須のため、自宅にあるという人以外は、あらかじめ漏斗がついているものを選ぶことをおすすめします。

デザイン・形状
最後にデザイン・形状で選ぶ方法です。スキットルのデザイン・形状で一般的なのがシンプルで丸みを帯びた四角形です。

ズボンの後ろポケットに入れやすいよう、考えられた形状になっています。

しかし、他にも丸形や一風変わったおしゃれなデザインもあり、個性を追及したい人やおしゃれ女子にもおすすめです。

スキットルを使う時の3つの注意点

ここではスキットルを使う時の注意点を3つお伝えします!

・1.アルコール度数40%以上のお酒にすること
1つめの注意点は、アルコール度数40%以上のお酒にすることです。なぜなら、スキットルは洗いにくい形状をしているため、アルコール度数の低いお酒は汚れが落とし切れず、菌が繁殖してしまう可能性があるからです。

ビールやサワーなどは避け、アルコール度数40%以上のウイスキーやブランデーなどの蒸留酒に限定して使いましょう。

・2.ワインや日本酒などの醸造酒は避けること
2つめの注意点は、ワインや日本酒などの醸造酒は避けることです。理由は、スキットルの金属と醸造酒の化学反応によって、色や味が変化しやすいからです。

そのため、日本酒でアルコール度数が高かったとしても、醸造酒は避けるようにしましょう。

・3.素材によっては塩素系洗剤や漂白剤を使わないこと
3つめの注意点は、素材によっては塩素系洗剤や漂白剤を使わないことです。その注意すべき素材はステンレスと銀。

理由は、塩素系洗剤や漂白剤を使うとステンレスや銀の酸化被膜を壊してしまい、錆びやすくなってしまうからです。

スキットルを長持ちさせるためにも洗い方には十分注意しましょう。

スキットルの6つの洗い方

スキットルには、さまざまな洗い方があります。ここでは、スキットルの6つの洗い方を簡単に紹介します。どの方法でも、洗った後はよく乾燥させることがポイントです。

では、1つずつ見ていきましょう。

・1.洗剤×お湯
1つめは洗剤×お湯で洗う方法です。洗剤をつけたスポンジで飲み口の部分を洗い、中にお湯を半分ほど入れて、口をスポンジで抑えながら振って洗います。

数回振った後は、すすぎ洗いをして洗剤をしっかり落としましょう。

・2.重曹×お湯
2つめは重曹×お湯で洗う方法です。スキットルの中にお湯を半分ほど入れて、重曹を小さじ1加えます。

一度蓋をして軽く振り洗いし、そのまま1時間ほど放置します。その後、中身のお湯を捨て、よくすすぎ洗いすればOKです。

・3.漂白剤
3つめは漂白剤で洗う方法です。先にお伝えしますが、ステンレスと銀は漂白剤は使用できないので覚えておきましょう。それ以外の素材においては、洗面器などにお湯を張り、約5%の漂白剤を入れます。

スキットルをつけ置きし、約20分〜30分経ったらお湯でよくすすぎ洗いしましょう。

・4.ホワイトビネガー
4つめはホワイトビネガーを使う方法です。ホワイトビネガーとはお酢のこと。お酢の脱臭効果でスキットルについたにおいをとることができます。

水の量に対して10%のお酢を入れ、沸騰させたものをスキットルに入れます。そのまま1時間程度放置した後、中身を捨て、お酢のにおいがなくなるまでしっかりすすぎ洗いしましょう。

・5.アルコール消毒をする
5つめはアルコール消毒をする方法です。消毒用エタノールを使います。完全に乾いた状態のスキットルに、消毒用エタノールを入れ、蓋をし、全体にまんべんなく行き渡るように振ります。

振り終わったら中身を捨て、そのままよく乾かしましょう。消毒前にスキットルに水分が残っていると、消毒効果が薄れるため、乾いた状態から始めるのがポイントです。

・6.卵の殻や砂を入れて振る
6つめは卵の殻や砂を入れて振る方法です。卵の殻や砂には研磨剤としての役割があるといわれています。

スキットルの中に、細かく砕いた卵の殻と砂を入れて軽く振り、さらに洗剤とお湯を入れてよく振ります。

振り終わったら、お湯でよくすすぎ洗いし、卵の殻や砂を完全に落としましょう。

おしゃれなスキットル片手に屋上テラスで贅沢時間を

スキットルはウイスキーやブランデーといった蒸留酒を屋上テラスで飲みたい時にも大活躍。

大きなウイスキーボトルを持ち運ぶのは重たいですが、スキットルに必要な分だけ入れれば持ち運びも楽ですよ。おしゃれなデザインなら女性も抵抗なく使えるでしょう。

ぜひ、スキットルで贅沢時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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