長く愛せるとっておきの「1脚」を。「座りやすい」チェアの選び方
仕事をする時間も食事の時間もくつろぎの時間も…いつもそばに寄り添ってくれる家具がチェア。デザインや素材感など、選びポイントはいくつもありますが、長く愛用するために最も大切にしたいのが「座りやすさ」ではないでしょうか。
長時間座っていると疲れてしまう…そう感じたら、もしかするとあなたに合っていないチェアなのかも。今回は、座りやすいチェアの選び方を5つのポイントにわけてご紹介します。
あなたの暮らしや好みに合う、チェア選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
お気に入りにチェアが1脚あれば、暮らしが変わる
おうち時間が長くなったことで、くつろげる「座りやすいチェア」を改めて選びたくなった、という方は多いのではないでしょうか。
チェアを選ぶとき、まずイメージするのは好みのデザインなど見た目が「素敵」と思えるのはお気に入りになる大切な要素。さらに座りやすさを重視するなら、いくつかチェックしておきたいことがあります。主なポイントは以下のとおり。
・座面の高さ、奥行き
・背もたれの角度
・ひじ掛けの有無
ほかにもこれからご紹介するポイントに注目して選べば、座りやすいと感じられる自分に合ったチェアが見つかるはずです。
ポイントは主に5つ。座りやすいチェアの選び方
1.【座面】クッション性をチェック
座りやすいチェアは、座面のクッション性が自分好みかどうかで決まると言っても過言ではありません。
ぴったりとフィットすると感じても、長時間座っていると腰やお尻が痛くなってしまうチェアは困りもの。柔らかすぎると体が沈み込み、硬すぎると痛みを感じてしまうことも。
好みのクッション性というだけでなく、「良い姿勢で安定して座れること」を意識して選んでみてください。
2 . 【背もたれ】高さや傾きをチェック
チェアの背もたれの角度や寸法によってチェアの種類が分かれるほど、「背もたれ」は座りやすさにもかかわる要素。以下の5種類が主なタイプになります。
・作業いす
・軽作業いす
・軽休息いす
・休息いす
・まくら付休息いす
傾斜が緩やかになるほどに、リラックス感のあるチェアになります。書き物や仕事などには適さない場合があるので、用途によって背もたれの角度を調整できるリクライニングチェアを選ぶのもよいでしょう。
また、背もたれの高さも座り心地を左右します。身体を預けられるゆったりとした座り心地がお好みなら、ハイバックタイプがおすすめ。ヘッド部分までしっかりと支え、ラクな姿勢で座ることができます。
3.【肘置き】ラクに座れるかをチェック
肘置きがあると、ラクな姿勢を保ちやすくよりプライベート感のある座り心地を楽しめます。ただ、テーブルの天板に引っ掛かってしまったり重厚感のあるデザインになったりと、周りのインテリアとの調和にも気を配って選びたいアイテムです。
すっきりとした軽やかなデザインがお好みなら、写真のように格子状に透けていたり、肘置き部分がスリムに仕上げられているタイプを選んでみてください。
4.【高さ】テーブルやデスクとのバランスをチェック
先ほどもご紹介したように、テーブルとのバランスもチェア選びの大切なポイント。読書や書き物などがラクになる高さを把握してから選ぶのがよいでしょう。
先にチェアを選んだ場合は、そこから最適なデスクの高さを算出するのがおすすめ。基本的には、イスの座面の高さ+差尺(デスクの天板の高さとチェアの座面の高さの垂直距離)でデスクの高さが決まります。
・チェアの座面の高さは身長の1/4程度のものを選ぶ
・差尺は座高×1/3程度がよいとされている
・デスクの高さは、チェアの座面の高さ+差尺で選ぶ
このような流れで算出していけば、自分に合ったチェアが選べるはずです。
5.【素材】好みの側地(がわじ)かをチェック
肌触りはお好みのものを。多くのチェアは木製ですが、側地がついたタイプなら、その素材にもこだわってみましょう。ファブリックや天然皮革、人工皮革がチェアの側地として使われることが多い素材。それぞれに以下のような特徴があります。
・ファブリック:優しい肌触りで、カバーを外して洗えるタイプも
・人工皮革:さっと拭き取れるなどお手入れがラクだが、劣化が気になる素材
・天然皮革:高級感があり経年変化で魅力が増すが、定期的なメンテナンスが必要
それぞれにメリットとデメリットがあるため、使い方やお好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
「 座りやすいチェア」でくつろぎの時間がより豊かに
見た目だけでなく身体に合ったチェアなら、長く愛することができます。忙しい日々のなかでもお気に入りのチェアがあれば、ほっとくつろげるオンオフの切り替えの場にもなるのではないでしょうか。
こだわりを持って1脚を選べば、きっとあなたの暮らしをより快適で豊かなものにしてくれることでしょう。