憧れの芝生を屋上で。屋上緑化で芝生のある家を手に入れよう。メンテナンス方法は知ってる?
自宅屋上をスペース活用して、屋上緑化で芝生にしようと考えている方もいるのではないでしょうか。
屋上テラスに芝生があったらいいなと思うものの、メンテナンスが大変そうという心配も。
植物である芝生の1年を通しての世話の仕方も気になりますよね。
そこで今回は、屋上テラスを屋上緑化で芝生にした場合のメンテナンス方法を屋上緑化にするメリットもあわせて解説します。
屋上緑化で芝生にするメリット
ヒートアイランド現象が進むのを食い止めるため、屋上緑化には全国の自治体に助成金制度があります。屋上緑化を考えているなら、住んでいる地域に助成金制度があるのか確認してみましょう。
では、屋上を緑化するメリットを見ていきます。
光熱費の節約
屋上緑化で芝生にすることにより、芝生がバリアになり、外気の影響を受けにくくなります。
よって屋上緑化にすることで、夏の激しい暑さや冬の厳しい寒さを防ぐ断熱効果を得られるでしょう。
結果的に、夏の冷房や冬の暖房の使用頻度が減り、光熱費の節約にもつながります。
また、エアコンが入っている部屋と入っていない部屋との温度差が大きいという状態もなくすことができるでしょう。
特に冬場は、部屋と浴室やトイレの温度差が大きいと、ヒートショックという症状に襲われる心配があります。
ヒートショックとは急激な温度差により、血圧が急に上がったり下がったりする現象のこと。心筋梗塞や脳卒中の原因となってしまうこともあるのだそう。
屋上緑化をすることは、健康のためにも良いといえるでしょう。
屋上に緑のある生活
身近に緑のある生活を送っていると、心も体も健康になるという調査結果があるそうです。
しかし都心や駅の近くに住んでいると、自然の緑に触れられる公園も近くにないということもあるでしょう。
自宅に屋上テラスを屋上緑化で芝生にすれば、緑がある生活を送れます。
出かけていかなくても屋上に上がるだけで緑を感じられるのは、手軽で良いですね。
屋上緑化の芝生のメンテナンスは大変?
緑がある生活に憧れて屋上緑化で芝生にしてみたものの、メンテナンスが大変で疲れ果ててしまうのは避けたいものです。
屋上緑化の芝生のメンテナンスについて、確認しておきましょう。
害虫・雑草
屋上ということで、鳥が害虫を食べてくれることもあるそうです。普通の庭の芝生より、害虫の悩みはない可能性があります。
また屋上の高さがあるので雑草の種が飛んでくることがなく、雑草を抜いたり除草剤を使ったりという手間もないのだとか。
水やり
乾燥に強い芝生の種類なら、水やりの頻度も少なくて済みます。
例えば高麗芝なら、時折降る雨水程度の水量で充分だそうです。
しかし晴天が続いたときには、園芸用のスプリンクラーで散水しましょう。週に2回くらいが目安です。
芝刈り
屋上は日当たりが良いため、梅雨明け後は芝がぐんぐん伸びます。
8月から9月にかけての芝刈りは、週に1回か2週に1回程度行うのが望ましいでしょう。
それ以外の期間は、月に1回行う程度で大丈夫です。
芝刈りをすることにより、芝が密になり美しくなっていきます。
芝刈りには電動芝刈り機を使うと、ラクにできるでしょう。
管理に手がかからない屋上緑化の芝生とは?
屋上緑化の芝生のメンテナンスは上記の通りですが、もっと手がかからない芝生はないかと思う方もいるでしょう。
屋上緑化をなるべく手間いらずでできる芝生を探してみました。屋上緑化の芝生のメンテナンスを簡単にしたい場合には、芝生の種類にこだわると良いでしょう。
トレイ式天然芝
どこにでも設置でき、土も使わず、撤去も簡単なトレイ式天然芝があります。
耐荷重性が少ない建物への設置もできるので、屋上に設置するのも安心です。
軽量のトレイの中に保水マットが入っているため、水やりの回数を減らすことも可能。
また、タイマーやスマートフォンのBluetooth機能で制御できる潅水システムのものを設置すれば、水やりの手間が省けます。
草高が低い芝生
共同カイテックと千葉大学大学院園芸学研究科との共同開発で生まれたみじょか、なるみどりという種類は、草高が高麗芝の約3分の1です。
そのため、草刈りの頻度は2~3年に1度で済みます。
ビギナー向けの改良芝は、年1〜2回の芝刈りで済むものもあるそうですよ。
楽しく芝生のメンテナンスをして快適な屋上緑化ライフを
屋上緑化で芝生にすると、断熱効果を得られ光熱費の節約ができます。
また身近に緑がある生活を送ることで、心も体も健康な日々を送れるでしょう。
屋上緑化の芝生は屋上の高さがあるため、害虫を鳥が食べてくれたり雑草の種が飛んできたりしないという特徴があります。
屋上テラスの芝生のメンテナンスは、芝生の種類やシステムによって変わってくるでしょう。
水やりが必要な場合は、園芸用スプリンクラーを使うのがおすすめです。
芝刈りの頻度も芝生の種類によって変わります。なるべく手間をかけたくない場合は、芝の種類選びにもこだわりましょう。