イングリッシュガーデンを屋上テラスに作ろう。植えたい植物を4個紹介

屋上スペース活用

色とりどりの花が自然に咲き誇る、イングリッシュガーデン。そんな素敵な庭を、屋上テラスに作ってみませんか?しかし、「イギリスの雰囲気を出すのって難しそう…」と思うかもしれません。

けれどもポイントさえ抑えれば、誰でもイングリッシュガーデンを作ることは可能です。

そこで今回はイングリッシュガーデンの作り方のポイントやコツ、おすすめの植物を紹介します!

イングリッシュガーデンは風景を大切にした庭園

イングリッシュガーデンを直訳すると英国式庭園となりますが、具体的には風景を大切にした庭園のことを指すため、風景式庭園とも呼ばれています。

自然のありのままを活かし、草花や樹木に対して、人の手を加えすぎない良さがあります。

では、イングリッシュガーデンの起源や現在のかたち、3つあるといわれる種類についても、見ていきましょう。

イングリッシュガーデンの起源と現在
18世紀にイギリスで風景式庭園が作られるようになるまでは、フランス式やイタリア式といった庭園が主流でした。

フランス式やイタリア式の庭園が、直線で整備された区画などのレイアウトに対し、イギリス式は風景画のように自然の優美さを大切にしようという意図から、イングリッシュガーデンに発展したといわれています。

19世紀に入ると、農家も自宅の小さな庭で、田舎の風景のような庭園を楽しむようになってきました。

現在のイングリッシュガーデンは、噴水や池などがある風景式庭園から、自宅の小さな庭も含め、自然の美しさを活かした庭園すべてを指しています。

イングリッシュガーデンの種類は3つ
イングリッシュガーデンの種類は主に3つ。それぞれの特徴やポイントを解説します!

(1)インフォーマルガーデン
インフォーマルガーデンは自然の景色にマッチした、素朴な雰囲気が特徴。人工的な物質や素材を避け、木製の小物やレンガなどを取り入れるのがポイントです。

(2)コテージガーデン
コテージガーデンは、田舎の小屋にある、小さな庭の雰囲気が特徴。伝統と新しいものが調和したクローズドな空間に、果実や花、ハーブなど、観賞用と食用を組み合わせた庭作りがポイントです。

(3)ボーダーガーデン
ボーダーガーデンは、イングリッシュガーデンを代表するスタイル。狭いスペースでも奥行きがあるように見せるのが特徴。

背の高い草花を壁際や柵側などの後方に植え、背の低い草花を手前に植えるのがポイントです。

イングリッシュガーデンにする4つのポイント

ここでは、イングリッシュガーデンにする4つのポイントを確認しておきましょう。

1.日当たりを意識する
植物にとって、日当たりの良さは成長に大きく影響します。1日の日当たりに加え、季節によっての日当たり具合を意識した上で、植物を植える場所を決めましょう。

2.庭木は常緑低木を植える
庭木を植えるなら、1年中緑を絶やさない常緑低木がおすすめ。2m以内で管理もしやすく、四季を通して緑の葉を眺めることができるからです。花が咲く木なら、香りも楽しめますよ。

3.表土が見えないようグランドカバーを植える
グランドカバーとは、地面をはうようにして広がって育つ植物のことです。グランドカバーを植えることで、表土はむき出しにならず、やわらかな印象を与えることができます。

さらに見た目の良さだけでなく、雑草や乾燥対策にもなります。

4.天然素材のエクステリアを選ぶ
フェンスなどのエクステリアを選ぶ際には、天然素材を選ぶのがおすすめ。アルミやスチール素材は、人工物の印象が強く、ありのままの自然を活かすイングリッシュガーデンには不向きでしょう。

木材やレンガなど、庭の雰囲気になじむものを選んでみてくださいね。

イングリッシュガーデンに植えたい植物4選

イングリッシュガーデンには、色鮮やかな草花たち欠かせません。ここでは、イングリッシュガーデンに植えたいおすすめ植物4選を、紹介します!

バラ
バラはイングリッシュガーデンにおすすめの花のひとつ。開花時期は5月〜6月が多いとされていますが、夏や秋に咲かせるバラもあり、多種多様な品種があります。

バラをアーチやフェンスなどに絡ませると、イングリッシュガーデンの雰囲気にぴったり。優美な雰囲気を演出してくれますよ。

ラベンダー
ラベンダーはハーブの一種で、紫色の花と香りが特徴。開花時期は4月〜7月が多いとされています。暖かく日当たりの良い場所を好むため、育てやすい花といえるでしょう。

緑と紫色のコントラストが、風で揺れる様子がとってもきれいですよ。

パンジー
パンジーは、一年草で開花時期は10月〜5月頃。人の顔のような花形が特徴で、黄色やオレンジ色、紫色、といったカラフルな花の色があります。

背丈が低いことを活かして手前に植えると、通路まで華やかになりますよ。多くの花が咲かなくなる冬の時期にも、彩りを与えてくれる、貴重な草花です。

アストランティア
アストランティアは、植えたら毎年花を咲かせる宿根草で、開花時期は5月〜7月頃。星形のような花びらが特徴で、花色には赤、ピンク、白などがあります。

風に揺れるように咲く小花は、可愛らしく、イングリッシュガーデンの雰囲気にもぴったりです。

屋上イングリッシュガーデン作りのコツ3つ

最後に、屋上イングリッシュガーデン作りのコツを3つ紹介します!

1.植物は不規則に並べる
植物を規則正しく並べてしまうと、イングリッシュガーデンの魅力である、ありのままの自然の風景から遠ざかってしまいます。

背の低い植物と背の高い植物で奥行きを出しながら、不規則に並べることを意識しましょう。配色も、一箇所に同色をまとめるのではなく、散らばるようにするのがコツです。

2.人工的な雑貨は置かない
プラスチックの植木鉢やプランター、ジョウロやバケツといった人工的な雑貨は、イングリッシュガーデンの自然美な雰囲気を損ねてしまいます。

また、物干し竿なども避けた方が良いでしょう。人工的な雑貨は置かないようにし、自然素材を選ぶのがコツ。

英国を思わせるような、石でできた天使のオーナメントなどを置くのもおすすめです。

3.花の種類を多くする
背の低い草花や背の高い草花に偏ってしまうと、庭全体のバランスも偏ってしまいます。また、色も同じ色ばかりでなく、さまざまな色合いの花を選ぶと良いでしょう。

イングリッシュガーデンを作る前に、どこに何を植えるか、事前にレイアウトを決めることで失敗を防げます。

花の種類を多くして、植える場所をイメージするのがコツです。

屋上テラスを優美な雰囲気漂うイングリッシュガーデンに

イングリッシュガーデンは、屋上テラスにも取り入れやすいガーデニングスタイルです。

テーブルやベンチを置いて、自然あふれる草花を眺めながら、ランチやカフェタイムを過ごすのも良いでしょう。彩り豊かな花と香りに、心もリフレッシュできますよ。

今回紹介したポイントやコツを参考に、ぜひ、イングリッシュガーデン作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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