今夜は特別に 屋上テラスでシャンパンを
屋上テラスとシャンパンの相性は抜群です。特別な日に屋上テラスでシャンパンを味わえば、たちまちそこは非日常的な空間へと様変わりします。ただ、より特別な日にしたいなら、シャンパンについての知識を深めておくことが大切です。
そこで今回は、屋上テラスでシャンパンを味わうための知識やおすすめの銘柄を解説します。
1.屋上テラスで味わうシャンパンは格別の体験
シャンパンといえば「特別な日に味わうお酒」というイメージが強いです。テーブルの上を彩る高級感、透き通るシャンパンゴールド、グラスに注ぐと踊り出す泡達。今日は特別な日にしたい、そんなときに適したお酒です。
ただ、シャンパンの「知識」や「選び方」を知っておかなければ、より良い時間は過ごせません。ここではシャンパンの基礎知識を解説します。
・シャンパンはスパークリングワインの一種
シャンパンとは、「フランスのシャンパーニュ地方」で作られたスパークリングワインのこと。スパークリングワインには、シャンパン以外にも「イタリアのアスティ」「スペインのカバ」「ドイツのゼクト」などがあります。
こうしたスパークリングワインは、各国の法律に基づいて作られます。たとえば、シャンパンと呼べるのは、フランスで1935年に制定された「AOC:原産地呼称統制法」をクリアしたものだけです。
この法律では、ぶどうの品種、製法、醸造期間、アルコール度数など、細かい規定が決められています。
私たちのもとへ届くシャンパンは、こうした厳しい条件をクリアしたものだけなのです。
・シャンパンの泡には名前が付いている
シャンパンにとって欠かせないのが泡の存在です。グラスに注ぐと浮き上がる泡は、どこかロマンチックに映ります。実は、この泡には「ペルル」や「コリエ」といった名前が付いてるんです。
フランス語で真珠を意味する「ペルル」は”浮き上がる泡”のこと。首飾りを意味する「コリエ」は”輪になった泡”のことを指します。どちらもフランスらしいすてきな表現ですね。
シャンパンを飲む際は味わいだけではなく、泡を含めた見た目にも注目してみてください。
2.屋上テラスで味わうシャンパンの選び方
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屋上テラスでシャンパンを味わうなら、選び方も覚えておきましょう。ここではシャンパン選びに欠かせない「甘口と辛口」「NMとRM」「シャンパングラスの形」を解説していきます。
・甘口と辛口の見方を覚える
超辛口 | 辛口 | 中辛口 | 中甘口 | 甘口 |
エクストラ・ブリュット | ブリュット | セック | ドゥミ・セック | ドゥー |
日本酒やワインと同じようにシャンパンにも甘口や辛口が存在します。こうした甘辛度には名前が付いているので、ひと通り覚えておきましょう。ただし、シャンパンによって、微妙に表記が異なる場合があるので注意してください。
基本的にお酒が苦手な方は「ドゥミ・セック」や「ドゥー」、お酒が得意な方は「エクストラ・ブリュット」や「ブリュット」がおすすめです。ぜひ、いろいろな甘辛度のシャンパンを飲んで、好みの味わいを見つけましょう。
・初めてはNM、慣れてきたらRM
NM(ネゴシアン・マニュピュラン):大手メーカーによって作られたシャンパン
RM(レコルタン・マニュピュラン):小規模生産者によって作られたシャンパン
シャンパンのラベルには、アルファベット2文字の生産者情報が記載されています。この情報を読めるようにしておくと、シャンパンを選ぶ際に役立ちます。上記の2つは、もっともスタンダードな生産者情報です。
NMは、自社または農家から買い付けたブドウで醸造や販売を行っているシャンパンです。いわゆる有名メーカーのワインは、ほとんどがNMに該当します。有名なだけあって飲みやすいものが多く、初心者におすすめのシャンパンです。
一方、RMは自分で所有しているブドウで醸造や販売を行っているシャンパンです。小規模生産者が多いため、生産量自体は少ないです。NMのシャンパンに比べて個性的な味わいが多く、人気の銘柄はプレミア価格が付くことがあります。
このほかにも生産者情報を表す、アルファベット2文字は存在しますが、今回はNMとRMだけを覚えておきましょう。「シャンパン初心者ならNM」「少し慣れてきたらRM」と覚えてシャンパンを楽しんでください。
・シャンパングラスは形が重要
シャンパンにとって泡が重要だと前章でお伝えしました。そんな泡を楽しむためには、シャンパングラスにこだわる必要があります。適当なシャンパングラスでは、泡の良さは楽しめません。
そこで、定番といわれているシャンパングラスの形を覚えておきましょう。
シャンパングラスの定番といえば「フルート型」と呼ばれる形です。フルート型は、一般的にシャンパングラスと聞いて思い浮かべる、縦長のグラスのこと。
ワイングラスとは違ってスリムな外見が特徴です。口元が狭いため、香りを逃がさずにシャンパンを味わえます。また味わいだけではなく、泡を鑑賞する際にも見やすい形です。
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続いて、有名なのが「クープ型」です。クープ型は、シャンパンタワーなどに使われる、飲み口が広く背の低いグラスのこと。フルート型に比べて泡を楽しむことはできませんが、グラスの形状的に飲みやすく作られています。
ほかにも「ふくらみのあるフルート型」や「チューリップ型」などが存在します。初めてシャンパンを楽しむ方は迷わずフルート型を選んでください。慣れてきたら、ほかの形にもチャレンジしてみましょう。
3.特別な日におすすめのシャンパン3選
特別な日に屋上テラスで飲みたいシャンパンを紹介します。初めてのシャンパンで何を選んだらいいのかわからない方は参考にしてください。今回は定番を中心に、飲みやすいシャンパンを選びました。
・モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル
「モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル」は、究極のスタンダードといわれるシャンパンです。完璧なバランスと称される味わいは、どんな料理ともマッチします。世界中で飲まれている王道中の王道を特別な日に味わいましょう。
・ペリエ・ジュエ グラン ブリュット
「ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット」は、フルーツのさわやかな香りと、キレのあるスッキリとした味わいが人気のシャンパンです。エレガントで美しいボトルは、まるで芸術品かのような見た目をしています。
・ヴーヴ・クリコ ローズラベル
「ヴーヴ・クリコ」は、1818年に初めてロゼ・シャンパンを発売した歴史あるブランドです。
ヴーヴ・クリコには、代表的な「イエローラベル」がありますが、「ローズラベル」は、よりさわやかでまろやかな仕上がりとなっています。かわいらしく品のある見た目も含めて、特別な日に味わいたいシャンパンです。
まとめ
屋上テラスで特別な日を過ごしたいなら下準備が大切です。シャンパンの基礎知識や選び方、おすすめの銘柄を覚えておけば、きっと思い出に残る一日を迎えられるでしょう。本記事を参考に屋上テラスで非日常的な空間を楽しんでください。