シューズクロークの嫌な臭い|原因や対策を解説
シューズクロークは靴の収納に役立ちますが、嫌な臭いが漂い、気分が滅入ることも。お気に入りの靴はきれいな状態で、そして清潔な空間に収納したいですよね。臭いの発生を防ぐには、そもそもの原因を知ることが大切です。
そこで今回は、シューズクロークの臭いの原因を始め、今すぐできる対策方法と、新築時に意識したいポイントを紹介します。
シューズクロークの臭いの原因2つ
シューズクロークが臭う主な原因は、スペース内に溜まった湿気と靴にあります。臭い対策の前に、まずは原因を押さえておきましょう。
1.クローク内に溜まった湿気
シューズクロークは密閉された空間です。高温多湿になりやすく、カビや雑菌が繁殖する条件が揃っています。履いた後の靴をそのまま収納すると、嫌な臭いが発生するだけでなく、クローク内に充満してしまいます。
2.汗や汚れが付着した靴
人が履いた後の靴には汗や汚れが付着しています。汗や汚れは雑菌やカビの大好物。そのままの状態でシューズクロークにしまうと雑菌やカビが繁殖し、嫌な臭いが発生します。
シューズクロークの臭い対策4つ
扉を開けるたびに気になるシューズクロークの臭いは、靴の収納方法を工夫したり、便利グッズを活用したりすると防げます。おすすめの臭い対策を4つ紹介します。
1.靴は余裕をもたせて収納する
シューズクロークは一般的な下駄箱よりもスペースが広く、多くの靴を収納できます。だからといって靴と靴の隙間がないほど詰め込んでしまうと、空気の通り道が塞がれて湿気が溜まりやすくなってしまいます。
また、靴同士が触れ合うことで、きれいな状態だった靴にも汗や汚れが付着してしまう場合も。カビや雑菌が繁殖しないよう、靴の詰め込みすぎには注意しましょう。
2.履いた靴は乾燥させてしまう
1日履いた後の靴は、多いとコップ1杯分の汗を吸収していると言われています。帰宅後、靴をそのままの状態で収納するとシューズクローク内に湿気が溜まってしまうため、玄関に置いて乾燥させましょう。
また靴は連続で履かず、1~2日ほど休ませると良いとされます。帰宅後に脱いだ靴は玄関で乾燥させ、翌日になったらシューズクロークに収納、その日は別の靴を履くのが理想的でしょう。
3.湿気対策をする
湿気対策としては、除湿剤や除湿シートの利用があります。除湿剤はシューズクローク内の隅に置き、除湿シートは収納板に敷いておくと、湿気が溜まるのを防げます。どちらも比較的安価なので、手軽に取り入れられるはず。
その他、シューズクローク内に除湿器やサーキュレーターを設置する方法もあります。
4.消臭アイテムを使う
靴の収納方法や湿気対策を工夫しても、少なからず臭いは発生するものです。シューズクローク内には消臭剤を置き、脱いだ靴には消臭スプレーをかけると、嫌な臭いの発生を抑制できます。
もっと本格的に対策したい場合は、脱臭機の利用がおすすめです。脱臭機とは、フィルターを通った空気の臭いをきれいにする機械で、主にシューズクロークやクローゼット、ペットがいる部屋などで使用します。
湿気対策グッズも消臭アイテムも、臭いの度合いに合わせて選ぶと良いでしょう。
シューズクロークを設置する際のポイント3つ
シューズクロークの臭い対策は、家づくりの段階から意識したいところ。具体的には、窓・換気扇・壁材の3点です。それぞれのポイントを紹介します。
1. 窓を設置する
窓を開けて換気するだけで、シューズクローク内に溜まった湿気が放出されます。天気が良い日は窓から日差しが差し込み、明るい空間が広がるのも魅力的です。
ただ窓がある分、収納スペースが狭くなる可能性も。窓の設置が難しい場合はシューズクロークに扉を付けず、玄関に小窓を設けて換気する方法もあります。
シューズクロークの広さや必要な収納スペース、使い勝手など、多角的に見た上で間取りを考えましょう。
2. 換気扇を設置する
シューズクローク内の湿気対策としては、換気扇の設置もおすすめです。窓と違い、換気扇なら天気や時間帯を気にせず換気できます。また、換気扇は天井や壁面に設置するため、収納スペースに影響しないのも魅力です。
なお、換気扇を後付けするのは難しいため、新築時に設置することをおすすめします。設置費用はまちまちですが、4万円前後はかかると想定した方が良さそうです。
3. 除湿・消臭効果のある壁材を選ぶ
除湿・消臭効果のある壁材を使うと、シューズクローク内の臭いを軽減できます。ただ、通常の壁材より高価な傾向にあるので、材質や費用に関してはハウスメーカーに相談してみてはいかがでしょうか。
<壁材の一例>
・珪藻土(けいそうど)
・エコカラット
・桐、もみの木などの木材
シューズクロークの嫌な臭いは、収納方法と湿気対策で解消!
シューズクロークが臭いのは、室内に溜まった湿気と靴の汚れが主な原因です。収納方法を見直し、湿気・消臭グッズを取り入れるだけで、嫌な臭いは軽減するはず。
新築、またはリフォームでシューズクロークを設ける場合は、設計の段階から湿気対策を考えておきましょう。窓や換気扇、扉が必要なのか迷ったり、分からないことがあったり、何か困ったときはハウスメーカーに相談してみてくださいね。
シューズクロークの種類やメリット・デメリットなどは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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