建売住宅の注意点7つ|メリット・デメリットも解説

コラム

土地と建物がセットで販売されている、建売住宅。生活に必要な基本設備が整っている上、安価で購入しやすいとあり、根強い人気を誇ります。

しかし、購入前に知っておきたい注意点があるのも事実です。そこで今回は、建売住宅の注意点とメリット・デメリットを紹介します。

建売住宅を購入するときの7つの注意点

建売住宅は土地探しや設計などの必要がないため、注文住宅より安価かつスピーディーに購入できますが、費用や設備面などに関する注意点が存在します。購入前に知っておきたい7つの注意点を紹介します。

1.立地に問題がないか現地で確認する
建売住宅は不動産会社が決めた場所に建てられるため、立地の確認が重要です。気になる物件を見つけたら現地に赴き、利便性や安全面に問題がないか確認することをおすすめします。

<チェックポイント>
・最寄り駅までの所要時間はどのくらいか
・近くに病院やスーパーなどはあるか
・学校までの距離、安全面は問題ないか
・周辺の治安は良いか

2.内覧時は設備に過不足がないか確認する
建売住宅には生活に必要な設備が備わっていますが、細かな内容は物件によって異なります。内覧時は水回りや駐車場、各部屋を隅々まで確認しましょう。

<チェックポイント>
・水回りの設備は整っているか
・駐車場の設計、出し入れに問題はなさそうか
・換気扇は必要な場所に設置されているか
・各部屋のコンセントは使いやすい場所にあるか
・点検口はあるか

内覧時の確認として大切なのは点検口の有無です。点検口は配線や配管を確認する際に使うため、ないとトラブル発生時に対処できない恐れがあります。

3.申し込み前に見積書の内訳を確認する
購入希望の建売住宅が決まったら、内覧後に申し込むのが通常の流れです。このとき大切なのは、申し込み前に見積書を出してもらうこと。内訳を確認して、費用に含まれているものを確認しましょう。

<チェックポイント>
・どんな設備が含まれているか
・どの設備がオプション扱いになるのか
・諸経費はいくらか

4.オプション工事の対応可否を確認する
希望する設備が契約内容に含まれていない場合は、オプション工事を依頼します。ただ、どのオプション工事に対応できるかは不動産会社によって異なる点に注意が必要です。希望するオプション工事に対応できるか、事前に確認しておきましょう。

5.アフターサービスの手厚さを確認する
住宅は経年劣化するため、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。購入希望の建売住宅を扱う不動産会社のアフターサービスの内容を確認し、安心して任せられるか判断しましょう。

<チェックポイント>
・購入後に問題があっても対応してもらえるか
・アフターサービスの対象範囲はどこまでか
・保証期間は何年間か

6.住宅性能評価書の有無を確認する
住宅性能評価書とは、住宅の安全性や設計面、省エネ対応の可否などを専門家が記した証明書です。国土交通省が示す基準をクリアした証であるため、安心して住めるでしょう。

その他、住宅ローンの控除や金利面で優遇されるメリットもあります。

7.支払い・引き渡しのタイミングに注意する
建売住宅を購入する際は、建物の完成前に支払いや引き渡しを完了しないよう注意が必要です。まだ作業が残っているのに対応が悪くなったり、契約と違う仕上がりになったり、最悪の場合は不動産会社が倒産する恐れがあるためです。

支払い・引き渡しは建物の完成後、契約通りの内容か確認してから完了させましょう。未完成の状態で支払い・引き渡しをするフローになっている場合は、購入をやめたほうが良いかもしれません。

建売住宅のメリット3つ

建売住宅には注文住宅にはないメリットがあります。後から「建売にすれば良かった」と思わないよう、主なメリットを見ていきましょう。

1. 注文住宅より費用を抑えられる
建売住宅は複数の住宅を一気に建てるのが一般的です。材料や建築費用を抑えられるため、注文住宅よりも購入価格が安価な傾向にあります。

なお、費用を抑える賢い方法としては、補助金制度の利用もあります。

ZEH補助金制度とは?4つの区分とそれぞれの申請条件について解説

2. 物件を確認してから購入できる
建売住宅は内覧してから購入できるため、実際の生活をイメージしやすいのも魅力です。間取りや設備、周辺環境などを確認した上で購入すれば、満足のいく住宅で快適に暮らせるでしょう。

3. 入居までの期間を時短できる
注文住宅は土地探しや打ち合わせなどが必要なため、住宅の完成・入居までに数ヶ月~1年ほどかかります。一方、建売住宅は完成後に販売されることが多く、契約後は速やかな入居が可能です。

建売住宅のデメリット3つ

完成した状態で販売されるのは、建売住宅のデメリットでもあります。間取り・外観・土地に関するデメリットを紹介します。

1. 間取りを変更できない
注文住宅と違い、建売住宅では間取りが決められているため、自分好みに変更することはできません。各部屋の配置や広さ、収納スペースの有無などは事前に確認し、納得した上で購入に進みましょう。

2. 周囲の住宅と外観が似やすい
建売住宅はどんな人にも合うよう設計されているため、似たような外観になる点もデメリットと言えます。ただ、なかには外観にこだわった建売住宅も存在しますので、周囲の家と差別化したい人は不動産会社に相談してみてはいかがでしょうか。

3. 地盤や基礎の確認ができない
一般的に、建売住宅では施工中の様子を確認できません。そのため、地盤の強さや基礎を把握できない点にも注意が必要です。地盤や基礎は住宅の安全性に大きく関わるため、信頼できる不動産会社を選びましょう。

建売住宅のメリット・デメリット|注文住宅との違いと後悔しない選び方

建売住宅の購入時は選び方にこだわろう

建売住宅には立地や設備、安全性に関わる注意点があるものの、選び方にこだわれば満足のいく物件に出会えます。

「こんな建売住宅は買うな」と言われる悪い事例も参考にしつつ、家族みんなが快適に暮らせる家を見つけてくださいね。

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