夏の部屋の「虫対策 」。気になる侵入経路と対策グッズ
夏は、虫の被害に悩まされる方は多いのではないでしょうか。特に一戸建てに住む方は、住まいが地面に近いことや、窓などの開口部が多いことから虫の侵入にお困りかもしれません。今回は、すぐに取り入れられる夏の部屋の虫対策についてご紹介します。
家の中で、虫が入ってきやすい場所は?
家のなかで虫が侵入しやすい場所は、主に下記だと言われています。
・窓、網戸のすき間
・換気扇
・玄関、ベランダなどの出入口
・室外機のホース
開口部を開けっ放しにしないことは鉄則ですが、たとえ網戸に開いた小さな穴だとしても、小さな虫の侵入には十分なサイズ。網戸を閉めていたとしても、小さな穴があったりすき間があったりすると、虫は簡単に家の中に入ってきます。
そのほかにも室外機のホースや、換気扇の排出口などからの侵入も考えられます。完全にふさいだりフィルターを取り付けたりすると問題がある場合もあるため、専門家に相談しながら虫対策するとよいでしょう。
今すぐできる「虫対策」は?
1.虫の「居場所」をつくらない
夏の虫のなかでも、日常生活で困るのが蚊。蚊は、ほんのわずかな水でも発生源になると言われています。家のまわりに置かれた植木鉢や受け皿、ゴミなどのすき間に溜まった水、雨水マスなども要注意な場所です。
虫の居場所をつくらないよう、普段から家の周辺を点検しておきましょう。まずは蚊を呼び寄せない、発生させない環境づくりをすることが大切です。
2.蚊取り線香やアロマオイルなどで虫を寄せ付けない
蚊取り線香は、日本で昔から取り入れられている虫よけアイテム。蚊取り線香の煙は、主に炭素で二酸化炭素や酸素、水、ヤニなどが含まれているのだそう。線香が燃焼し、煙と一緒に有効成分が広がることで蚊を寄せ付けなくなります。
ただし、長時間火を使うため火の取り扱いには十分に注意が必要です。専用の容器などを使用し、火が燃え移らないよう紙や布など燃えやすいものから離しておくことなど配慮しましょう。また、部屋を締め切ると煙がこもってしまうため、適度に換気をすることも大切なポイントです。
火を使う虫よけグッズが心配な場合は、虫が嫌うアロマなどを取り入れる方法も。レモンユーカリやミント、ゼラニウムなどの精油を使うことで、虫の忌避効果が期待できるのだそう。化学物質を含まないため、虫除け剤に抵抗がある方も取り入れやすいのではないでしょうか。
3.こまめに掃除をする
虫対策で大切なのは、虫を侵入させず増殖させないこと。換気をしっかりと行い室内に新鮮な空気を送り込みましょう。
また、部屋のこまめな掃除も虫対策の大切なポイントに。室内の掃除機をかけるだけでなく、寝具を取り替えたり布団を干したりと清潔を保ちましょう。
4.家周辺に「段ボール」を放置しない
ネットショッピングが増えると、溜まってくるのが段ボール。まとまったらリサイクルに出しに行こう、処分しようと放置してしまいがちですよね。ですが、段ボールには虫の卵が産み付けられていることもあり、孵化すると虫が増える原因になります。また、虫の住処として古い段ボールは最適な環境。放置せず、速やかに処分しましょう。
家の中に虫が侵入すると、とても不快感がありますよね。そもそも虫を侵入させないようインテリアや開口部の周辺の環境を整えることも大切ですが、虫よけグッズなどを使い虫対策しておくことも有効です。あなたもぜひ、ご家庭に合った方法で虫対策してみてはいかがでしょうか。
出典: 地球温暖化と感染症(環境省)