子育て世代に役立つ。多目的に使える部屋をつくるメリット

コラム

LDKの間取りが主流となった昨今、ライフスタイルの変化とともに注目されているスペースがあります。それが「多目的部屋」です。特に子育て世代のご家庭にはメリットがたくさん。今回は、多目的部屋をつくるメリットや代表的な使い方をご紹介します。

子育て世代の住まいにあると便利な「多目的部屋」

子育て世代は、子どもの成長とともに部屋の使い方が変わるもの。部屋の役割が固定化しすぎると、ライフスタイルと合わなくなってしまうこともありますよね。そこで注目されているのが「多目的部屋」です。

多目的部屋とは、その名のとおり多目的に使えるフリースペースのこと。家族構成や家族のライフスタイルに合わせてフレキシブルに使える部屋なので、限られた空間を無駄なく活用することができます。それでは、多目的部屋のメリットとその使いかたを見ていきましょう。

「多目的部屋」はどう使う?メリットと使い方 

多目的部屋があると便利、とは何となくわかっていてもどう使えばいいのかわからない…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのようなときには、これからご紹介する使い方のアイデアを参考にしてみてはいかがでしょうか。

スタディスペース・キッズスペース

リビング学習が注目されるようになり、子ども部屋とは別にスタディスペースをつくりたいというご家庭は多いのではないでしょうか。多目的部屋があれば、リビングやダイニングなどくつろぎの場を狭めることなく、スタディスペースをつくることができます。LDKに近い場所につくることで、親子のコミュニケーションがとりやすくお子さんも安心して学習に取り組めるのではないでしょうか。

また、小さなお子さんのいるご家庭で多く取り入れられているキッズスペースをつくることもおすすめのアイデア。家事や仕事などで長い時間を過ごす部屋の近くにつくることで、お子さんの様子をさりげなく見守ることができます。万一のときにも転倒の心配が少ない背の低い家具でゾーニングしたり、家具のコーナー部分にクッションを取り付けたりして安全面に配慮し、空間づくりをしてみてください。

書斎・ワークスペース

リモートワークなど在宅で仕事をする方が増えたこともあり、自宅に書斎やワークスペースをつくりたいというご家庭が増えました。多目的に使える部屋があれば、仕事場を固定化しやすくパソコンなどを設置したままにしておける、仕事の資料などをまとめておけるなどのメリットがあります。

個室として多目的部屋を使用できる場合は書斎にすることで、リモート会議などオンラインによるコミュニケーションにも集中しやすくなります。

部屋の一部を仕事場にする場合は、ワークスペースとして使うとよいでしょう。壁向きにデスクを置くと集中しやすくなり、部屋向きに配置するとお子さんの様子などを見守りながら仕事がしやすくなります。

趣味スペース

多目的部屋は、趣味スペースとして使うのもおすすめ。趣味の道具を一箇所に収納しておけるほか、デスクなどを設置すればソーイングやDIYをより楽しむことができます。多目的部屋がコンパクトな場合は、壁面に有効ボードなどを設置し「ハンギング収納」を取り入れるのもよいでしょう。小さなアトリエをつくるように自由な発想で空間づくりをしてみてはいかがでしょうか。

家事スペース

洗濯やアイロンがけなど、場所をとる家事は「家事スペース」があるとはかどります。家事室のように個室をつくれなくても、多目的部屋の一角に、洗濯物をたたむスペースやアイロンがけをするためのスペースをつくっておくと、くつろぐ空間を狭めずにすみますよ。多目的スペースの近くに家族の洋服などをひとまとめにした「ファミリークローゼット」があると、洗濯物をスムーズにしまうことができます。

「多目的部屋」があれば、フレキシブルな住まいに

小さくても多目的部屋があれば、空間にゆとりが生まれ、暮らしがより快適になります。また、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて使い方をフレキシブルに変えられるのもメリットのひとつです。子育て世代のご家庭こそ、多目的部屋を取り入れてみてはいかがでしょうか。

伊野奈緒美

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福岡のフリーライター。Naomi.Spring代表。WEB媒体を中心に、インテリア・ライフスタイル・ファッションなどをテーマに記事を執筆しています。趣味は、...

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