サンルームとテラス囲いの違いとは?設置のメリット・デメリットも解説

コラム

サンルームとは、ガラスに覆われた部屋を言います。第二のリビング、物干しスペース、植物のための温室としてなど、その用途はさまざまです。本記事では、サンルームの定義とテラス囲いとの違い、設置するメリットとデメリットを解説します。

また、設置する場合の注意点、設置案も紹介しますので、検討している方はぜひチェックを。

サンルームとは?テラス囲いとの違い

サンルームとテラス囲いは、見た目が似ているため混同されがちですが、実際は異なるものです。まずは、サンルームとテラス囲いの違いを確認しましょう。 

サンルーム:壁全体がガラスになった部屋

サンルームとは、全面ガラスに覆われた気密性のある居住空間のことです。一般的に庭先にせり出す形で設置しますが、最近ではベランダやバルコニーを改装してサンルームにするケースも増えています。

太陽光をたっぷり取り入れられる部屋になるため、物干しスペースや植物を育てる温室空間としても活用可能です。

施工は、建築基準に伴ってコンクリートの基礎作りから行います。

テラス囲い:ガラスで覆われたテラス

サンルームとは、全面ガラスに覆われた気密性のある居住空間のことです。一般的に庭先にせり出す形で設置しますが、最近ではベランダやバルコニーを改装してサンルームにするケースも増えています。

太陽光をたっぷり取り入れられる部屋になるため、物干しスペースや植物を育てる温室空間としても活用可能です。

施工は、建築基準に伴ってコンクリートの基礎作りから行います。

サンルームとテラス囲いの違い一覧

サンルームとテラス囲いの違いを一覧表で見ていきましょう。

      サンルームテラス囲い
コンクリートの基礎工事ありなし
施工日数2~3日1日~
費用100万~40万~
屋根の素材ガラスポリカーボネート
気密性・水密性高い少々低い
イメージ居住空間ガラスで覆われたテラス
固定資産税対象自治体による

サンルームはテラス囲いに比べて基礎工事がある分、気密性や水密性が高くなります。

一方、施工期間が1〜2日ほど長く、費用が倍ほど変わるので、早く建築を進めて欲しい場合や節約したい場合には要検討です。

また、サンルームは住居空間の一部として取り扱われるため固定資産税がかかります。対してテラス囲いはお住まいの自治体によるため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

サンルームを設置するメリット

サンルームを設置することで、部屋の気密性が高まったり洗濯物を干すスペースが増えたりといった、さまざまなメリットがあります。

ここからは、サンルームを設置するメリットを詳しく見ていきましょう。

1. 隣接する部屋の気密性もアップする

サンルームが外と部屋の間で二重構造のような役割を果たすため、隣接する部屋の気密性がアップします。外気の影響を受けにくく断熱効果が高まるため、冷暖房が効きやすくなり、節電や節約につながるのもメリットです。

2. 洗濯物を干すスペースになる

サンルームは、1年中天気を気にせずに洗濯物を干すスペースとなります。特に雨や雪の日、花粉・PM2.5・黄砂・潮風などを避けたいときに便利です。

天気が急変して突然雨が降ったときに、慌てて洗濯物を取り込むといった手間もありません。たっぷりと日光が降り注ぐため、外に干したときのようにしっかり乾かせるのもメリットです。

3. 憩いの場になる

サンルームはリビングが広がったような感覚に加え、全面ガラスの開放感があり、憩いの場となります。子どもやペットが遊んだり、家事の合間にくつろいだりするスペースとしてぴったりです。

庭とつながっているサンルームでは、庭にバーベキューコンロを置いて肉を焼き、サンルーム内で食べるといった楽しみ方もできるのが魅力です。

4. インテリアのアクセントになる

ガラスで覆われたサンルームは、自然光に照らされる姿はキラキラと輝き、おしゃれな印象です。そんなサンルームがあると、インテリアのアクセントになります。アンティーク調やカフェ風のおしゃれな家具を置くと、さらに素敵な雰囲気になるでしょう。

5. 植物を育てやすい

サンルームは全面ガラスでたっぷり太陽光を取り込めるため、室内でありながら植物を育てやすいのもメリットです。温室のような役割があるため、サボテンなどの多肉植物を育てるのに向いています。

スペース的に腰窓付近には置けない大きめの植物を置くのにも最適です。

サンルームを設置するデメリット

サンルームは全面ガラスで覆われていることで、夏は暑く、冬は寒くなりやすいといったデメリットが発生します。お手入れが難しいのも悩みどころです。

ここからは、サンルームの設置で生じるデメリットを確認していきましょう。

1. 夏は暑くなりやすい

サンルームは気密性が高いため、夏は暑くなりやすい特徴があります。ガラスから日光の熱を取り入れやすいのも原因のひとつです。

気温の上昇を防ぐには、定期的な換気を心がけたり、熱がこもりにくい素材を採用したりする必要があります。熱線吸収機能のついた屋根材は、明るさを維持しながら温度上昇を抑えてくれます。

2. 冬は寒く、結露ができやすい

ガラスで覆われているサンルームは外気の影響を受けやすいため、冬は寒さに加え、結露ができやすいといった問題が発生します。部屋を暖かくすると、その分外気との温度差が生じて結露ができてしまいます。

寒さ対策としてヒーターなどの暖房器具を設置する他、結露に強い構造のガラスを検討したり、結露防止用フィルムを貼ったりした方が良いでしょう。

3. お手入れが難しい

サンルームはガラスで汚れが目立ちやすい上に、お手入れが簡単ではない点がデメリットです。特に屋根のガラスを拭くのは難しいでしょう。

あらかじめ汚れが落ちやすい熱吸収アクアポリカなどを採用するのがおすすめです。また、掃除の際にガラスを傷つけないように、高圧洗浄機などを使う方法もあります。

サンルームを設置する場合の注意点

サンルームを設置する際には、デザイン性やプライバシーの問題、固定資産税についての注意点があります。建ててから後悔しないよう、サンルームの設置時の注意点をチェックしていきましょう。

部屋の目的・過ごし方を考慮したデザインに

目的や過ごし方によってデザインを考えましょう。目的に合っていないと、せっかくのサンルームが活かしきれないからです。

例えば、おしゃれなインテリアとして活用したいなら、窓の装飾や床・天井の素材にこだわる。くつろぎスペースにしたいなら、リラックス効果のある木製デザインを採用するなどです。

また、洗濯物を干す場所にしたいなら、干す際に不便しない広さを確保しておくと良いでしょう。

周囲の環境を考慮したデザインに

周囲の環境も考慮したデザインにしましょう。雪が降る地域なら、ある程度雪の重さに耐えられるよう、屋根に垂木を追加するなどの雪対策が必要です。

虫が多い環境なら、網戸を設置しておいた方が快適に過ごせるでしょう。

高層の建物が隣接している場合、上層階から部屋が見えてしまうこともあるため、プライバシーを保てるよう屋根はくもりガラスにすると安心です。

固定資産税の対象になることを覚えておこう

サンルームはテラス囲いとは違い、建物の一部としてみなされるため、固定資産税の対象になります。一般的なサンルームなら年間約1〜2万円は固定資産税としてかかるため、長期的な税金の支払いが必要になると覚えておきましょう。

後々、固定資産税の支払いができなくならないよう、サンルームの設置を検討する際は予算を確保できるか考慮して決めることをおすすめします。

【種類別】サンルームの設置案

サンルームには、いろいろなデザインや設置案があります。ここからはサンルームの設置案を紹介していきますので、検討中の人はぜひ参考にしてみてください。 

雨の日でも子どもが思い切り遊べるサンルーム

室内用のすべり台やブランコ、ジャングルジムなど、子どもが喜ぶ遊具を置いたサンルームです。晴れの日は、ポカポカと暖かい空間で遊べます。

天気が悪い日でも思い切り遊べるため、子どもはいつでもストレス発散ができ、充実した時間を過ごせるでしょう。

リビングと一体になれるサンルーム

リビングが広がったような感覚になれるサンルームです。ウッドデッキ調の床材を採用することで、リビングのフローリングとの一体感が生まれます。

大きなソファやテーブルを置いて、よりリビングの印象に近づけています。くつろぐスペースが広くなるので、複数のゲストを呼んでホームパーティーをするのもおすすめです。

花や植物に囲まれてティータイムを楽しめるサンルーム

たくさんの花と植物に囲まれながらティータイムが楽しめるサンルームです。明るい光が差し込んで、まるで西洋の館でティータイムをしているような雰囲気が味わえるでしょう。

おいしいケーキと紅茶とともに家族や友達とおしゃべりをしたり、1人でゆっくり本を読んだりするのにもぴったりな空間です。

理想の暮らしを叶えるサンルームを

サンルームは物干しスペースや子どもの遊び場、リビングのようにくつろげる空間など、アイディア次第で使い方は無限大です。

デメリットもありますが、事前に対策をすることで緩和はできます。

今回紹介した注意点などを参考にしながら、理想の暮らしを叶えるサンルームをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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