屋上テラスにエアコン室外機を置く時の注意点やメリットデメリットはある?

屋上スペース活用

エアコンの室外機を屋上テラスに置きたい、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

せっかく屋上テラスがあるのだから有効活用がしたいと思う一方で、屋上テラスに室外機を置いても安全なのか、注意点はないのかと不安にもなることでしょう。

エアコンの室外機を屋上テラスに置くケースもあります。しかし、気を付けるべき点もあるので、注意が必要です。

そこで今回は、エアコンの室外機を設置する際の注意点と、屋上に設置するメリットとデメリットをお伝えします。

室外機置き場には注意が必要?

エアコンの室外機を設置する際には、注意しておく点があります。誤った設置をしてトラブルにならないように、事前に確認しておきましょう。

水平に設置できる
室外機は、水平な場所に設置する必要があります。傾いていると、振動や騒音が大きくなることにつながるからです。

エアコン作動時、室外機は振動しています。水平に設置されていないと揺れが大きくなり、室内まで振動や騒音が伝わってくる状態になってしまうのです。

室内機の近くに設置する
エアコンの電力効率を上げるためには、なるべく室外機を室内機の近くに設置する必要があります。エアコンは、室外機で冷たい空気を作り、配管を通して室内機にそれを送ります。

室内機と室外機が離れていると、空気を送っている間に温まってしまい、部屋の中に冷たい空気を送るために多くの電力を必要とすることになるのです。

周りに通気スペースを確保する
冷房運転時、室外機は熱い空気を外に出しています。そのため、室外機の周りにスペースを確保しておかないと、熱気がこもってしまい、効率的にエアコンを作動させることができなくなってしまうのです。

直射日光や雨に当てない
室外機が日光に当たって温まってしまうと、エアコンの消費電力が増加してしまうことになります。

また、雨ざらしになるような場所に室外機を設置するとサビが発生し、雨水が中に入ってしまい故障の原因になることもあるので注意が必要です。

屋上テラスに室外機を置く場合のメリットデメリット

屋上テラスに室外機を置く場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット
エアコンの設置が上の階の部屋であるなら、室外機と室内機の距離が近いことがメリットとして挙げられます。

例えば、3階建てに屋上テラス付いているケースを考えてみましょう。3階に設置するエアコンの室外機は、1階に下ろすよりも屋上テラスのほうが距離的に近くなり配管の長さも短くなるため、電力効率も良くなります。

また、ベランダやバルコニーがない、庭にスペースがなく地上置きができない場合でも、エアコンが設置できるというのもメリットです。

デメリット
屋上テラスに設置するということは、室外機が室内機より高い位置にあることになります。

室外機と室内機は冷媒配管でつながっていて、配管の一部は外に出ています。この配管を雨風や紫外線から守るテープが経年劣化することで、内部に雨水が入ってしまう恐れが発生するのだそうです。

その結果、雨水が配管を伝って、室内機側の水漏れにつながるリスクが考えられるでしょう。

また、屋上テラスでは直射日光に当たりやすいといえますが、室外機は直射日光に当てないように設置することが条件です。

このデメリット対策には、室外機にカバーを付けることが挙げられます。室外機を強い日差しから守り温度を上げないようにすることで、より少ない電力で高い冷房能力を発揮することが期待できるでしょう。

地上に置く場合のメリットデメリット

続いて、地上に室外機を設置する場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット
地上に置く方法は一般的であるため、設置費用を抑えられる傾向にある点はメリットです。

また、室外機は振動や音が気になるところですが、壁から離して設置するようにすれば、これらはほとんど気にならないレベルにできるといわれています。

デメリット
エアコンの設置が2階や3階の部屋の場合、室外機と室内機の距離が離れてしまいます。その分、冷媒配管も長くなり、電力効率が落ちるため、電気代が高くなりがちなのがデメリットです。

また冷媒配管、それに取り付ける化粧カバーが長くなる分、材料費・作業費などコストアップしてしまうでしょう。

さらに、人が立ち入らないスペースに置ければ良いのですが、そうではない場合には邪魔になってしまう可能性もあります。

室外機の設置は信頼できる専門家に

室外機の設置場所選びには、水平に設置できること、雨や直射日光に当たらないこと、室内機になるべく近いこと、周りに通気スペースを確保することなどの条件が挙げられます。

室内機より上である屋上テラスに設置することで、水漏れのリスクがあるデメリットがありますが、ベランダや庭にスペースがない場合でもエアコンが設置できるのはメリットです。

地上置きは一般的ですが、2階や3階などの部屋にエアコンを設置する場合は冷媒配管が長くなり、電力効率が下がるというデメリットがあるでしょう。

いずれの場合にしても、信頼できる専門家に相談して安全かつ効率が良い方法で設置してもらうのがおすすめです。企画から設計、建設、販売、アフターフォローまで自社一貫体制で事業を展開しているメーカーもあるようですよ。

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