屋上テラスで楽しむプライベートシネマ空間
Photo by MichaelGaida on Pixabay
屋上テラスで映画を楽しむなら、「プロジェクター」と「スクリーン」が必要です。たった2つのアイテムを用意するだけで、屋上テラスがあなた専用の映画館に早変わりします。家族と、友達と、または一人で映画を楽しめる、そんな極上の空間をいますぐ作りましょう。
今回は屋上テラスで映画を楽しむためのプロジェクター・スクリーンの選び方を解説します。
1.屋上テラスで映画を楽しむならプロジェクター・スクリーンで
映画好きの方におすすめしたいのが「屋上テラス」での上映会です。開放感あふれる屋上テラスと映画の相性はバッチリ。実際に「ルーフトップシネマ」と呼ばれるイベントが各地で開催されるほど、屋上テラスでの上映会は当たり前となっています。
そんな屋上テラスの上映会に必要なのは「プロジェクター」と「スクリーン」の2つです。ほかにも、上映環境を良くするアイテムはありますが、最低限必要なのはこれらになります。
ただ、初めてのプロジェクターやスクリーンを選びは悩みやすいです。そこで今回は「屋上テラスで映画を楽しむ」をテーマに、プロジェクターやスクリーンの選び方を解説します。
2.屋上テラスで映画を楽しむプロジェクターの選び方
プロジェクターの比較対象は、画質・輝度・コントラスト・パネル・投影距離・バッテリー……などさまざまです。これでは悩むのも無理はありません。ここでは、屋上テラスで利用することを目的とした選び方を解説します。
・画質は4Kが理想的
屋上テラスで映画を見るなら、4K対応が理想的です。4Kとは「画面解像度の細かさ」のこと。一般的なHD(ハイビジョン)の4倍の画素数を持っているため、よりハッキリとした映像で映画を楽しめます。
ただし、4K対応のプロジェクターは高価なので、予算に都合がある場合は最低限HD対応のものを選びましょう。
・コントラストは「10000:1」以上を
画質に加えてコントラストも気にしておきましょう。コントラストが低いと、全体的にぼんやりとした映像になります。特に暗いシーンが続く映画の場合、コントラストの高さは重要です。
少なくともコントラスト比「10000:1」以上のプロジェクターを選べば、ある程度鮮明な映像で映画を楽しめます。
・用途によってルーメンを決める
プロジェクターの明るさは、「ルーメン」という単位で表記されます。基本的にルーメンが高いほど明るく、低いほど暗いです。
屋上テラスで夜に映画を見る場合、1,000〜2,000ルーメンのものを選びましょう。昼間にも見るなら4,000〜5,000ルーメン以上が必要です。ルーメンが高いほど、価格も高くなるため、用途に合わせて最適なものを選んでください。
・スピーカーのワット数(W)に注意
プロジェクターに内蔵されたスピーカーを使う場合、ワット数に注意してください。ワット数が大きいほど大音量での再生が可能です。屋外なら5W〜15Wあれば十分でしょう。
また別途スピーカーを用意する場合は、内蔵スピーカーにこだわる必要はありません。この場合は、入力端子やWi-FiやBluetooth機能が付いているか確認してください。
・Wi-Fi・Bluetooth機能も重要
本来、プロジェクターで映画を見る場合、スマホやタブレット、パソコンをつなぐ必要があります。ただ、屋上テラスでの利用を考えると、できるだけスペースを取りたくないですよね。
そんなときはWi-FiやBluetooth機能があるか確認しておきましょう。これらの機能があれば、スマホやタブレットからワイヤレスに映像を投影できます。また映像だけではなく、ワイヤレススピーカーにつなぐことも可能です。
・場所が狭いなら短焦点のプロジェクター
プロジェクターで映像を投影する際、スクリーンから一定の距離が必要になります。屋上テラスが狭い場合やインテリアの配置によって距離が離せない場合は一定の距離が取れません。
この場合は「短焦点のプロジェクター」を購入しましょう。通常よりも短い距離で投影できるので、どんな環境でもプロジェクターが使えます。
またレンズシフト機能があるとより便利です。レンズシフト搭載のプロジェクターなら、さまざまな角度から映像を投影できます。スクリーンに対して真っ直ぐに配置しなくてもいいので、あらゆる場所に置けるようになります。
3.屋上テラスで映画を楽しむスクリーンの選び方
屋上テラスで映画を見るためには、プロジェクターに加えて投影できるスクリーンが必要です。ただ、必ずしもスクリーンがいるわけではありません。
たとえば、屋上テラスに白い壁がある場合は、そこに投影することで代用できます。また、白い布をつるしてスクリーンにすることも可能です。
もちろん、耐久性や利便性を考えるなら、専用のスクリーンを購入しましょう。それでは簡単にスクリーンの選び方を解説していきます。
・形式ごとのメリット・デメリットを知る
メリット | デメリット | |
電動式 | 操作が簡単・使いやすい | 高価・設置に手間がかかる |
手動式 | インテリアになじみやすい | 片付けに手間がかかる |
タペストリー式 | 軽い・持ち運びが簡単 | 保管で傷つきやすい |
自立式 | 取り付ける必要がない | 床に置くので場所をとる |
スクリーンは大きく分けて、電動式・手動式・タペストリー式・自立式の4種類が存在します。それぞれ、メリット・デメリットが異なるので、上記の表で確認しておきましょう。
特に、予算が決まっていない方は、使いやすい「電動式」がおすすめです。コスパのいいスクリーンを求めているなら「手動式」や「自立式」。価格のみ重視するなら「タペストリー式」がいいです。
この中でも屋上テラスで利用するなら、タペストリー式がおすすめです。普段は巻いて収納し、利用する際は掛け軸のように垂らして使えます。サイズにもよりますが、2万〜3万程度で購入できるのでコスパがいいです。
・スクリーンサイズは視聴距離で選ぶ
視聴距離 | スクリーンサイズ |
150cm | 50インチ |
180cm | 60インチ |
210cm | 70インチ |
240cm | 80インチ |
270cm | 90インチ |
300cm | 100インチ |
スクリーンサイズは視聴距離で選びます。
まずスクリーンを置く予定の場所から、自分が座る場所までの距離を確認しましょう。これが視聴距離です。続いて、「視聴距離÷3」でスクリーンサイズを導き出します。たとえば、視聴距離が240cmなら80インチがおすすめです。
式で導いたスクリーンサイズをもとに、自分の好みを反映して(画面から近い方がいい・遠い方がいいなど)選んでください。上記に視聴距離とスクリーンサイズの表をまとめたので参考にしましょう。
・スクリーンの素材は環境で選ぶ
メリット | デメリット | |
マット系 | 自然な映像が楽しめる | 光の影響を受ける |
ビーズ系 | 鮮やかな映像が楽しめる | 高価で汚れに弱い |
スクリーンの素材はマット系またはビーズ系が主流です。
映画を見るならマット系がおすすめです。暗いシーンでも白飛びせずに映像を投影してくれます。自然な映像を楽しみたい方に適しているスクリーンです。ただし、光の影響を受けやすいため、夜以外での鑑賞には向いていません。
昼間でも映画を楽しむならビーズ系がいいでしょう。こちらの素材は、光を跳ね返してくれるため、多少の明るさでも鑑賞できます。ただし、高価で汚れやすい点に注意してください。
まとめ
屋上テラスで映画を楽しむなら、プロジェクターとスクリーンの選び方を知っておきましょう。屋上テラスで利用する場合、室内での利用とは異なる要件・機能が必要になります。
本記事で選び方を知った上で、我が家の屋上テラスに適したプロジェクター・スクリーンを導入してください。いますぐ屋上テラスを自分だけの映画館にしましょう。