自分らしく楽しい空間づくりのヒントに。インテリアの「色」はどう選ぶ?
めざすテイストに合ったインテリアにしたいとき、季節感を出したいときなど、「色」は空間をつくる重要なポイントになります。好みで選ぶのはもちろんですが、少しだけその「心理効果」に注目して見るのも、心地よい空間づくりの鍵です。今回は、インテリアに色を取り入れるポイントや、色の個性をご紹介します。
「色」にこだわれば、インテリアがもっと楽しく
この部屋にいると落ち着く、元気になるという感覚、実は意識していなくても「色」が関係しているのかもしれません。インテリアにおいて色選びはとても重要。生活のなかに溶けこむ、心地良い色を取り入れたいですね。
色は、人の「心」にも大きく影響すると言われています。色の知識を少しだけ入れておくことで、部屋の用途や目指すスタイルに合わせて上手に選ぶことができるはずです。
「色選び」を進める順序は?
インテリアの色選びの順序に迷ったら、以下の順に決めていくと良いでしょう。
- 部屋のなかで大きな面積を占めるのがベースカラー。床や壁、天井などに使う色で、アイボリーやベージュなど優しい雰囲気のナチュラルカラーが無難。
- 部屋のなかで中面積を占めるのがメインカラー。ソファやカーテンなど、部屋の主役となる色のため、自分の好みを大切に選びたいですね。季節ごとに変えれば、模様替えを気軽に楽しめます。
- 部屋のなかで小面積を占めるのがアクセントカラー。小物や雑貨などで取り入れるのが良いでしょう。ベースカラーやメインカラーとはがらりと違う、印象的な色を選ぶとインテリアにメリハリが生まれます。
「心理効果」にフォーカス。色の個性って?
色の持つ個性を知りその心理効果を生かせば、めざすインテリアに近づけます。ぜひ、ひとつずつチェックして、自分の心にしっくりくる色を探してみてくださいね。
暖かさを感じさせる色「暖色」
太陽や火など、暖かさを感じさせるのが暖色。以下のような色たちを使えば、活動的な気持ちで過ごせるかも。
■情熱的な赤
強いエネルギーを持つ赤。気持ちを前向きにさせる色だと言われています。キッチンの一部、リビングのインテリア雑貨などで小さく取り入れるのがおすすめ。
■女性らしさを演出するピンク
ピンクは、安心感を与え愛情や女性らしさを演出する色。女性の部屋や赤ちゃんが過ごす部屋に向いています。
■ハッピーな気分をもたらす黄色
黄色は、気持ちを高揚させ、ハッピーな気分にしてくれる色。ただインテリアのなかに使い過ぎるとイライラしてしまうことも。クリーム色など優しい色合いにするか、小さく取り入れるのが良いでしょう。
冷たさを感じさせる色「寒色」
水や氷など、冷たさを感じさせるのが「寒色」。暖色系とくらべて、心理的な温度差は3℃もあると言われています。
■心の高揚を抑える青
青は、鎮静作用をもたらし、集中力を高める色。精神的に疲れたときにも効果的な色だと言われています。勉強部屋や仕事部屋、寝室などに向いている色です。
冷たさも暖かさも感じさせない色「中間色」
■緑
緑は、穏やかさや安心感をもたらす色。癒されたい・ストレスが多いと感じているなら、積極的に取り入れたい色です。特におすすめの部屋は、寝室やリビング。ソファや家具などで取り入れるのも素敵です。
■紫は、高貴で高級感のある雰囲気を演出する色。ほかの色では感じられない、ノーブルでハイセンスなインテリアを楽しめるでしょう。紫は静けさをもたらしてくれるだけでなく、クリエイティブな力を高める色とも言われています。
インテリアに欠かせない、白の個性は?
白は、清潔感を演出し、明るさや広がりをもたらす色。ウェディングドレスに使われる色としても知られており、清らかさや幸福のイメージを与えます。インテリアにおいては、白で統一すると、緊張感を与え息苦しく感じさせてしまうことも。眩しさを感じさせるほどの真っ白は、避けるのが無難です。ベースカラーには、目に優しいアイボリーやオフホワイトを選ぶと良いでしょう。
【部屋別】「リゾート感」のあるインテリアにおすすめの色は?
リゾートホテルのように、ラグジュアリーで品のあるインテリアをめざすなら、色選びにもこだわりたいところ。まずは、お部屋のテーマカラーを決めましょう。オフホワイトやベージュをベースにするのと、使う色が際立ちます。
南国の爽やかなインテリアがお好みなら、マリンテイストを意識した青を、シックなラグジュアリーホテルを意識するならブラウンなど深みのある色合いをアクセントにすると雰囲気が出ます。
気軽にリゾート気分を楽しむなら、寝室でトライするのがおすすめ。インテリアをシンプルにまとめたら、クッションカバーやベッドスロー、アートなどを同色で揃えるとセンスよくまとまりますよ。
色を上手につかって、理想のインテリアを
住まいを居心地よく、そしてより楽しくしてくれるのが「色」。個性や使い方を知ることで、インテリア計画がスムーズに進むはずです。あなたもぜひ、それぞれの色を生かしてコーディネートをランクアップさせてみませんか。