開放的な屋上で料理を楽しめる、おすすめアウトドア調理器具とは
なかなか外出の機会が増えない状況が続いている中、自宅にいる時間が長いため、今までしなかったようなことを始める人も増えていますね。アウトドア関連の趣味を新たにもちはじめた人や、興味がある人もいるかと思います。
今回は、プライベートスペースである屋上テラスで料理を楽しめる、おすすめ調理器具をご紹介します。
おしゃれおつまみやワンプレート料理におすすめ、スキレット
スキレットとは、鋳鉄製のフライパンのことです。厚手な作りから熱がムラなく均一に伝わり、かつ保温性が非常に高いためおいしさを閉じ込めじっくり調理することができるのが特徴です。
直接火にかけ、炒める・焼く・煮る・揚げるなどいろいろな料理に使え、アウトドア料理でとても活躍する調理器具ですが、キッチンのオーブンやオーブントースター、魚焼きグリルに入れてオーブン料理を作ることもできるため、最近は自宅での料理に使う人が多くなっています。
素朴な雰囲気がかっこよく、また、小さいサイズの可愛らしさはキッチンにおいてもおしゃれに見えると女性にも人気なので、おしゃれなインスタやお料理レシピなどで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
アヒージョなどは出来上がりをそのままテーブルにサーブでき、熱々をおいしく食べられますし、小さいサイズで1人分ずつワンプレート風に調理してお皿を使わずに食べれば、洗い物も少なくできますので、屋上での調理にも便利ですよ。
調理器具からそのまま食べるだけでも、なんだかアウトドア気分になるでしょう。アウトドア料理にも使いつつ、お家の中ではキッシュやアヒージョなどちょっとした1品料理が簡単にできるので、お家に1つあると便利な調理グッズです。
屋上テラスで使いたい万能鍋、ダッチオーブン
ダッチオーブンは、西部開拓時代から現代にいたるまで受け継がれている、アウトドアの代表的な調理器具です。
もともとは厚手の鋳鉄で作られており、密閉性の高い蓋と合わせて使うことで鍋全体にくまなく熱が行き渡り、煮込み料理から焼き物、オーブン料理・蒸し料理・揚げ物・燻製・デザートまで幅広い料理を作れることで知られています。
最近は、ステンレスや黒皮鉄板製などで作られ、家庭用ガスコンロやIHなどの熱源に対応できるダッチオーブンも増えてきましたし、キッチンにも映えるおしゃれなデザイン性が好まれ、自宅キャンプや普段使いに利用する人も出てきているようですよ。
調理の仕方は意外とシンプル。じっくりと火や炭火にかけておくという方法で旨味を引き出し、簡単においしい料理を作れますので、キッチンのように整った設備がない屋上テラスでも十分に活躍してくれるはず。
料理の仕込みをして火にかけた後は、ゆっくり開放的な空間でリラックスしながら出来上がりを待ちましょう。
アウトドア環境ではじっくり火を通すお肉料理を作るのにぴったりですし、お家では水を使わずにカレーなどを作る無水調理にも使えます。
ダッチオーブンやスキレット、どのサイズを選ぶべき?
スキレットとダッチオーブンともに、数種類のサイズで売られていますが、大きさをインチ数で表すものもあります。
スキレットやダッチオーブンを使うのが初めての場合、どのサイズを選べばよいかわかりにくいかもしれませんので、人数や料理などをサイズ選びの目安にしてみてください。
【スキレット:サイズ選びの目安】
スキレットは、人数分個々に調理してそのままお皿の役割も果たしながら食べられる小さいサイズからあります。また、小さめのものならアヒージョ、大きめのものならパエリアなどを料理によってサイズを変えてもよいでしょう。全員で囲んで取り分ける食べ方も楽しめますよ。
・5~6インチ(直径12㎝~16㎝):1人分に最適。また、オーブントースターや魚焼きグリルを使って作るメニューにおすすめです。
・6.5~8.5インチ(直径16.5㎝~21.5㎝):2~3人分。おつまみを作ったり、肉料理を作ったりするのにおすすめ。
・9~10インチ(直径23~25.5㎝):3~4人分。パエリアやローストビーフなどおもてなし料理、ベーコンの燻製など。大きな料理で盛り上がれます。
アウトドア環境以外でも使えた方が便利なので、自宅のコンロのサイズやキッチンの収納に合わせたサイズを選びましょう。初心者の方はまずは小さなサイズで一品料理に使ってみると良いですよ。
【ダッチオーブン:サイズ選びの目安】
ダッチオーブンの場合は、基本的にはどれだけの人数分で料理するかによってサイズを選べばよいでしょう。ただし、ブロック肉やチキンなどお肉を丸ごと入れる場合はある程度の大きさが必要になります。
・6インチ(直径約15cm):1人分の調理をしたい時に便利。オイルフォンデュやチーズフォンデュなどには、複数人でも6インチのサイズでぴったりです。
・8インチ(直径約20cm):2~3人で使うのに適しています。お米を炊いたりトウモロコシやジャガイモなど野菜を蒸したり、油を使った揚げ物料理を作ったりするのに使いやすいサイズ。調理後テーブルに運んで食べるのにも扱いやすい大きさと重さで、ダッチオーブン初心者におすすめのサイズです。
・10インチ(直径約25cm):4~5人分におすすめ。カレー・シチューのような煮込み料理に適しているほか、小ぶりなチキンも焼けるなどさまざまなメイン料理にも合うサイズで、人数を問わず最も幅広い料理に使える鍋です。
・12インチ(直径約30cm):大人数や豪快なパーティー料理に向いています。ローストチキンも野菜とともに余裕を持って調理でき、ピザやかさが出るパンなどを焼くのにもおすすめです。ただし、大きくなる分、重量も増しますので、その点も考慮に入れたいところですね。
ダッチオーブンを使った簡単レシピ
【スペアリブのスタミナ煮込み(4人前)】
ダッチオーブンを使うと、スペアリブが口の中でとろけるほど柔らかく煮込めます。多めに作っておいて焼きそばやチャーハンに使うのもおすすめですよ。
材料:スペアリブ小8本(500~700g),茹でうずらの卵 10個, にんにく 5かけ,赤唐辛子 1本,サラダ油 大さじ1,チンゲン菜1株,調味だれ(水2カップ,コチュジャン 大さじ2,砂糖 大さじ1,塩 小さじ半分,しょうゆ 大さじ1)
作り方:
1.ダッチオーブンにサラダ油・にんにく・赤唐辛子を入れ中火で熱し、スペアリブの表面に焼き色を付ける。
2.調味だれを加えて煮たったらアクを取り、蓋をして中弱火で30分煮る。
3.うずらの卵を加えたら蓋をはずしたまま中火にし、鍋底から1㎝くらいになるまで煮汁を煮詰める。
4.器に盛り、茹でたチンゲン菜を添える。
アウトドア体験は気軽に屋上テラスから楽しんでみて
青空の下で料理を作ったり食事をしたりするのは、非日常を楽しめる良い機会になりますよね。
最近のガスコンロやIH対応しているアウトドア調理器ならアウトドアリビングやキッチンでもアウトドア料理を楽しみやすくなりますので、活躍の幅も広がることでしょう。
調理器具をアウトドアと自宅のキッチンで併用すれば、気に入ったアウトドア料理をおうちご飯のレパートリーにも追加できますね。
春を迎え、屋上テラスで過ごす時間もまた心地良い季節になりますので、おいしい料理を味わいながら、新しい風に吹かれてリラックスしてみてはいかがですか。