冬は子どもと一緒に。屋上テラスで焚き火を楽しむコツ

お家キャンプ

冬のキャンプは初心者にとってはなかなかハードルが高いと感じることがありますよね? 「寒そうだし、やめとこう」と思う人も多いでしょう。

そんな方にこそ、暖がとれる屋上テラスでの焚き火はおすすめ。燃える火を眺めながら、パチパチと鳴り響く音を聞いているだけで無性にワクワクしてきます。自宅がすぐ近くにあるので撤収もしやすく、キャンプ場よりも気軽に冬キャンプが楽しめますね。

そこで今回は、屋上テラスで冬の焚き火を楽しむコツと注意点についてご紹介します。

大人が火の管理をサポートをすれば、子どもも火起こしができるので、きっと貴重な体験になるはず!

冬は子どもと一緒に。屋上テラスで焚き火を楽しむコツ

キャンプの醍醐味といえば、焚き火。「冬のキャンプは寒いし、ハードルが高そう」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。親子で焚き火をすれば会話も弾み、普段聞けない話が子どもから聞けるかもしれませんね。ここでは、冬の屋上テラスで焚き火を楽しむコツを3つご紹介するので、ぜひ試してみてください。

ファイヤースターターを使っての火起こし

普段、チャッカマンやガストーチを使って火起こしをしているのであれば、冬は気分を変えて、ファイヤースターターを使ってみてはいかがでしょうか?

ファイヤースターターとは、金属同士をカチカチと強く擦り合わせて、火花を生ませる着火アイテムです。アウトドアショップでも販売しているので、見かけたことがある人も多いでしょう。

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使い方も簡単です。マグネシウム金属を別の金属片で削って新聞紙などの上に載せ、そこに火花を散らせて着火するだけです。ガスバーナーで火をつけるとどこか味気ない感じもしますが、ファイヤースターターを使えば、さらにキャンプ気分が高まります。使いこなせると見栄えもするうえ、ワンランク上のキャンパーになれますよ。

フェザースティックを作ってみる

フェザースティックとは、細い薪の表面を薄く削って、先端をカールさせた木のことです。鳥の羽にも見える木の棒は、カールをいくつも作ることで空気を含みやすくなります。焚き付け材としての役割を果たすので、焚き火には欠かせませんね。フェザースティックがつくれると「手元に着火剤がない」「キャンプ場で枯葉が落ちていない」というときでも着火剤が用意できます。

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フェザースティック作りでは木を削るため、ナイフを使用します。「子どもにナイフを使わせるなんて危ない」と思うかもしれませんが、大人が先に手本を見せて安全管理をすればケガも防げるはずです。

ナイフの持ち方や適切な角度などを子どもと一緒に学びつつ、アート感覚で楽しんでみましょう。

焚き火で料理を作る

暖かい焚き火にのんびりと癒されるのも最高ですが、それだけではもったいない。料理も一緒に作ると、体の外も中もポカポカになります。おすすめなのは手間もかからず、片付けも簡単なアルミホイルを使った料理ですね。アルミホイルに具材を包んで、火が通るのを待つだけで料理が完成します。メニューも焼きリンゴや焼き芋、ハンバーグなどが多種多様です。

©アイム・ユニバース

ホイル料理を作るときは、まず熾火をつくって、アルミホイルの中の食材に火が通りやすい状態を作ります。熾火とは、薪がひとしきり燃え盛った後、赤くなって落ち着いた状態です。火バサミを使えば温度調節もしやすいので、ホイル料理は初心者にも向いていますよ。

冬の焚き火で用意したいあったかグッズ

焚き火は確かに暖かいのですが、「火が当たらない部分が寒い」と思うこともありますよね? そんなときには、以下のようなあったかグッズがあると便利です。

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カイロ

カイロがあると首や腰、足もじんわりと温められます。焚き火だけだと「ちょっと寒いな」と感じることもあるので、何枚か持っているといいですね。体の部位をピンポイントで温めたいときにおすすめです。

暖かい飲み物

冬の澄んだ空気の中、焚き火の前で飲むホットドリンクは格別。冬のキャンプに暖かい飲み物は欠かせません。ホットレモネードや生姜入りのスープなどなら、体の中からポカポカに暖まります。

ブランケット

室内から屋外まで活躍の幅が広いブランケット。さっと一枚体にかけるだけで、寒さ対策ができます。機能性はもちろん、おしゃれ感を意識しても楽しいアイテムです。

チェアカバー

アウトドアチェアに被せるだけで、保温力がアップするお手軽グッズ。地面や背面からの冷気を防ぎたいときに最適です。いつものチェアを冬仕様にイメチェンしたい方にもぜひ。

冬も安全に焚き火を楽しむための対策

冬に焚き火をするときは、夏場と同じく安全管理が大切です。ここでは、屋上テラスで焚き火をするときの注意点をいくつかご紹介します。

可燃物を近くに置かない

焚き火の際は、可燃物を火の近くに置かないように気をつけましょう。たとえば、ガストーチやライター類、アルコールスプレーなどです。また、化学繊維の衣類も燃えやすいので、火を扱うときは難燃性の衣類を着用しましょう。

焚き火台はフラットに設置する

焚き火台は、平らな地面に設置するようにします。キャンプ場と異なり、基本的に屋上テラスであれば地面も安定していると思いますが、注意したいのは屋上に雪がある場合です。火を起こす前には、焚き火台が安定しているかを確認しましょう。

耐火シートを敷いて地面を保護する

焚き火台の下に耐火シートを敷いておくと、地面に火の粉が飛んだり、誤って炭火を落としたりしたときも床を保護できます。焚き火による床へのダメージが心配な方は、念のために用意しておくと安心です。

風の強い日は無理をしない

風が強い日は、焚き火をしないことをおすすめします。風があると火の粉が飛びやすくなり、ケガをするリスクが高まります。火の調節も難しくなるので、風が強い日は無理をしないようにしましょう。

火消し壺など消化グッズを用意する

焚き火を楽しんだ後は、片付けまでしっかりやることが大事。灰になるまで待つのが難しいときは、火消し壺を使うと簡単に炭火を片付けられます。キャンプ場でも自宅でも、火の後始末までがキャンパーの責任です。

まとめ 

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焚き火はキャンプの醍醐味であり、冬もキャンパーから人気があります。火起こしや薪の割りなどから子どもと一緒に楽しめば、会話も盛り上がり、キャンプ気分が一層高まるでしょう。子どもにナイフを使わせたり、火を扱わせたりするのは少し怖いかもしれませんが、創造性や探究心をくすぐるそれらの体験は、子どもの成長へとつながります。安全管理には十分注意して、冬は親子で楽しいアウトドアの時間を過ごしてみてくださいね。

松崎 清央

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ライター / 自然体験教育者。公務員を退職後、アウトドア専門学校に入学し、子どもの野外活動、登山、キャンプの技術を取得。WEB媒体を中心に、アウトドア・自然...

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