床材の種類を解説|それぞれの特徴やメリット・デメリットも紹介

コラム

床材にはフローリングや畳、カーペットなどさまざまな種類があります。床は家の雰囲気や快適性を大きく左右するため、こだわって選びたいところ。種類と特徴を知っておけば、マイホームにぴったりな床材を選べるでしょう。

本記事では床材の種類とメリット・デメリット、選ぶ際に知っておくと役立つ単位について解説します。

床材の種類6つ

住宅の床材はフローリングから畳まで、主に6種類あります。それぞれの特徴と、メリット・デメリットを見ていきましょう。

1.フローリング

フローリングは木材が使用された床材で、無垢フローリングと複合フローリングに大別されます。

無垢フローリングは一枚の木材を加工したもの。使用される樹木は杉やヒノキ、メープル、オーク、ウォールナットなど多岐にわたり、種類によって風合いや手触り、耐久性などが異なります。

一方、複合フローリングは基材となる合板の表面に木材を貼り付けた床材です。風合いや手触りは無垢フローリングより劣りますが、安価で安定性に優れています。

メリットデメリット
・木目が美しい
・あたたかみがある
・部屋や他の家具となじみやすい
・掃除がしやすい
・強度が高い
・他の床材より価格が高め
・傷が付きやすい
・無垢フローリングは水に弱い
・美しさを保つには定期的なワックスがけが必要

2.クッションフロア

クッションフロアとは、塩化ビニル樹脂で作られたシート状の床材です。木目やタイル、大理石などがプリントされていて、敷くだけで部屋の雰囲気を大きく変えられます。

薄さは1.8ミリ~3.5ミリ程度ですが、名前の通りクッション性に優れています。リビングや寝室だけでなく、トイレや洗面所など、さまざまな場所に使いやすい床材です。

メリットデメリット
・他の床材より価格が安い
・防水性が優れている
・デザイン、カラーバリエーションが豊富
・施工が簡単
・家具を置くと凹む
・熱に弱い
・劣化するとプリントがはがれやすい
・本物の木材やタイルなどより質感は劣る

3.フロアタイル

フロアタイルは、主にポリ塩化ビニルで作られたタイル状の床材です。クッションフロアと同じく木目やタイル、大理石風のデザインが施されていますが、凸凹感が再現されているため、より本物に近い質感をしています。

なお、フロアタイルにはクッション性がありません。適度な硬さがあるので、落とした物が割れる、転倒すると痛いといった点に注意が必要です。

メリットデメリット
・傷が付きにくい
・家具を置いても凹みにくい
・防水性が優れている
・デザイン、カラーバリエーションが豊富
・クッション性がなく硬い
・熱に弱い
・防音性が劣る
・クッションフロアより高価

4.タイル

粘土や鉱物を原料とするタイルは、耐久性の高さが特徴です。硬く滑りやすいので、リビングや寝室には不向き。耐水性に優れているため、トイレやお風呂場、洗面所、玄関に適しています。クッションフロアやフロアタイルより高級感を出したい場合におすすめの床材です。

メリットデメリット
・耐久性、耐水性に優れている
・劣化しにくい
・汚れを落としやすい
・他の床材より価格が高め
・クッション性がなく硬い
・滑りやすい
・冬は冷たく感じる

5.カーペット

カーペットは繊維系床材の一つ。コットンやウール、リネンといった天然繊維と、アクリル、ポリエステル、ナイロンのような化学繊維が使われたものがあります。

カーペットは、なんといっても柔らかな肌触りが特徴です。クッション性があり、足腰にかかる負担を軽減してくれます。

メリットデメリット
・手触りが柔らかい
・クッション性がある
・防音性に優れる
・冬は暖かい
・ゴミやホコリが溜まりやすい
・汚れを落とすのが難しい
・ダニが増殖しやすい
・夏は暑い

6.畳

藁やイグサで作られた畳は、日本で古くから使用されてきた床材です。芯となる畳床(たたみどこ)には藁を使うのが一般的でしたが、最近ではポリスチレンフォームや、木の繊維で作られたインシュレーションボードが用いられることも多いようです。

メリットデメリット
・肌触りが良い
・断熱性と保湿性に優れる
・調湿効果がある
・クッション性がある
・傷が付きやすい
・水に弱い
・日光で焼ける
・環境によってはダニやカビが繁殖する

「畳は好きだけれど、部屋全体を畳にするのは避けたい…」という場合は、部屋の一部分を「畳コーナー」にする方法もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

使い方はあなた次第。い草の香りに癒される「畳コーナー」のすすめ

床材の広さを表す3つの単位

床材を探す際は、単位を知っておくと具体的な広さを想像できて便利です。よく使用される「平方メートル」「坪」「畳」の3種類を解説します。

-1.平方メートル
平方メートルは広さを表す一般的な単位で、「平米(へいべい)」と表記されることもあります。1平方メートルは、縦1メートル×横1メートルの正方形です。床材は平方メートルで表されることが多いので、覚えておくと価格を比較する際に役立つでしょう。

2.坪
坪は土地や建物の広さを表すときに多く使われる単位です。1坪は、縦1.82メートル×横1.82メートルの正方形。平方メートルで表すと「1坪=約3.31平方メートル」となります。

3.畳
畳(じょう)は部屋の広さを表す際によく使われます。畳のサイズは地域差がありますが、基本的に1畳は縦182センチ×横91センチの長方形です。平方メートルでは「1畳=1.62平方メートル」が目安とされます。

豊富な種類からマイホームにぴったりな床材を選ぼう

床材は洋室に合うフローリングから和室になじむ畳まで、さまざまな種類があります。見た目だけでなく、クッション性や機能性などが異なるので、何を重視するか考えてみましょう。豊富な種類から、マイホームによく合う床材を見つけてくださいね。

床材選びに迷ったときは、人気ランキングを見たり、その道のプロであるハウスメーカーに相談したりと、人の意見も参考にしてみるのがおすすめです。

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