「学習環境」に悩んだら…。子どもが「勉強しやすい部屋づくり」のポイント
「子どもが勉強しやすい環境」とはどのようなものでしょうか。これは、子を持つ親にとって答えの出ない難しい課題かもしれません。
最適な学習環境は子供の年齢や性格などによって異なるため、試行錯誤をしながらお子さんに合うやり方を見つけていくしかないもの。今回は、そのようなお悩みのヒントとなる「学習環境づくり」のポイントをインテリアの視点からご紹介します。
子どもの「学習環境」はどこにつくる?
学習環境を整える第一歩は、スタディスペースをどこにつくるのかを決めること。お子さんのタイプや家族のライフスタイルを考慮しながら、最適な場所を探しましょう。
スタディスペースづくりの場所決めに迷ったら、下記のポイントを参考にしてみてくださいね。
・家族の気配があった方がはかどるお子さんの場合は、動線をふさがず大人の目が届きやすい場所を選ぶ
・家族のサポートのしやすさを重視するのなら、リビングやダイニングに
・省スペースにこだわるなら、キッチンカウンターの一部を活用するのも◎
・ひとりの方が集中できるタイプのお子さんなら、子ども部屋など個室を活用する
リビングダイニングなど家族の集まる部屋は、テレビや家族の声などで騒がしくなりやすい場所。また子ども部屋など個室の場合は、大人の目が届きにくく声かけや見守りがしづらくなることもあります。
お子さんの年齢や性格に応じて、スタディスペースの位置をフレキシブルに変えていくことも視野に入れて、コンパクトで移動しやすいデスクやチェアを準備しておくと便利に使えることでしょう。
それでは、「子どもが勉強しやすい部屋づくり」のポイントをインテリアの視点からご紹介します。
子どもが「勉強しやすい部屋づくり」のポイント
さりげなく「大人の目」が届く環境
先ほども触れましたが、お子さんが宿題などで勉強に困った時にさりげなくサポートできるよう、大人の目が届く環境であることは大切なポイントです。たとえ、大人が子どもに直接勉強を教えないご家庭でも、ヒントとなるポイントを伝えたり、勉強方法をアドバイスしたり、「頑張っているね」と声かけするだけでお子さんの学習意欲はグンと上がることでしょう。
騒がしすぎない、落ち着いた環境
勉強に集中するためには、ある程度静かな環境に整えたいもの。テレビや音の出るものの近くは避けたり、勉強中は家族も配慮をして音量を下げたりなど落ち着ける環境を作ることが大切です。
もし家の外からの騒音が気になる場合は、窓を閉めるだけでなく遮音カーテンなどを活用するのもよいでしょう。
自然光、照明で手元を明るく
学習環境に欠かせないのが、適切な明るさです。窓の近くの自然光が入る場所に、デスクを配置するのがおすすめ。ただし、窓際は暑かったり眩しかったりと居心地が悪い場合もあるため、お子さんと一緒に快適に過ごせる場所を探してみてください。
光が足りない場合は手元に照明を設置することで、明るさを補えます。デスクライトは眩しすぎない、目に優しいタイプを選びましょう。スリムなデザインや、持ち運びがしやすいコードレスタイプなどさまざまな種類があるため、スペースや好みに合わせて選んでみてください。
高さの合うデスクとチェア
お子さんの背丈に合ったサイズ、高さのデスクやチェアを選ぶことも、学習環境を整えるために大切なポイント。良い姿勢を保つことができるデスクとチェアを準備しましょう。
チェアは、お子さんが成長しても使い続けられるように、高さ調節可能なタイプがおすすめです。姿勢を正して座ったときに、足の裏全体が床に付く高さに調整するとよいでしょう。
デスクの高さは、チェアに座った時に天板裏に太ももが当たらずに多少の余裕があるくらいが適切だと言われています。可能であれば、実際に実物を確認して選ぶと後悔のないデスクやチェア選びができますよ。
教材が整理しやすい収納
教科書やノート、参考書、文具など学習に必要なものをひとまとめにできる、収納家具も準備したいアイテム。他の部屋に取りに行かなくてよいように、スタディスペースに集めて置くことをおすすめします。
棚板の高さ調整ができる収納家具なら、サイズ違いの教材をすっきりと収めることができます。文具は使いたい時にすぐに取り出せるよう、トレイやペン立て、ペンケースなどを使用してすっきりとまとめておくとよいでしょう。
使いやすさはもちろんですが、お子さん好みのデザインや色を意識して選ぶと、学習意欲もアップするのではないでしょうか。
お子さんが楽しく勉強できる学習環境に
日々の宿題や塾の課題など、勉強に追われるお子さんも多いことでしょう。遊びたい気持ちをぐっと堪えて頑張るお子さんのために、家族も協力して心地よい学習環境を整えてあげたいですね。
少しでも楽しい気持ちで前向きに学習できるようインテリアも工夫すれば、きっと素敵なスタディスペースをつくることができるはずです。ぜひ、ご参考にしてみてはいかがでしょうか。