工夫次第で節電に!「エアコン効率」をアップさせる5つの方法
暑さが厳しい夏は、部屋で過ごす時間が増える季節。快適な空間づくりに欠かせないのがエアコンです。ですが、冷やし過ぎると健康への影響が気になるだけでなく、電気代や環境への負荷などさまざま面でデメリットもあります。そこで今回は、身近な事柄で取り入れやすい「エアコン効率」をアップさせる方法をご紹介します。
推奨されている夏の室温の目安とは?
夏に欠かせなくなったエアコン。適度な暑さは夏らしさを感じられて爽やかな汗をかくことができそうですが、暑さを我慢するのは禁物。熱中症の予防のためにも、エアコンなどを使用して室温を調整することが大切です。
環境省の情報によると、夏の冷房時には室温28℃を目安にして、冷房時の外気温や湿度、建物の状況、体調等を考慮しながら無理のない範囲で調整することが推奨されています。エアコンの無駄づかいにならないよう、冷やしすぎない室温管理が大切です。
適切な室温管理をすることによって、下記のように環境にも優しく省エネ、節約にもつながります。
■外気温度31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合(使用時間:9時間/日)
年間で電気30.24kWhの省エネ、原油換算7.62L、CO2削減量14.8kg
約940円の節約になります。
エアコン効率をアップする5つの方法
1.カーテンなどで日差しをカットする
夏の強い日差しが直接部屋のなかに入らないよう、レースカーテンやよしず、グリーンカーテンなどを取り入れるとよいでしょう。また、部屋のなかに暑い空気が充満している状態にならないよう、留守中の室温を上げない工夫を。出かけるときには室内のカーテンやブラインドなどを閉めておくとよいでしょう。
2.エアコンと扇風機、サーキュレーターを併用する
エアコンを使うだけでなく、扇風機やサーキュレーターを併用するとより涼しく効率的に室温を調整することができます。冷えたエアコンの風に、サーキュレーターや扇風機の風をプラスすることで体感温度が下がり涼しく感じます。
3.エアコンのフィルターを最低でも月1回掃除する
フィルターが目詰まりすると、約5~10%の電気の無駄づかいになるだけでなく、冷房効果も弱めると言われています。最低でも月に1回、理想的なのは2週間に1回のフィルター清掃です。フィルター掃除をすることで、シックハウスの原因にもなるカビの生育を防ぐ効果も期待できるため、清潔さを保つ意味でも意識的にお手入れしましょう。
4.室外機の周辺にモノを置かない
室外機の吹出口にものを置くと、冷暖房の効果が下がると言われています。室外機は風通しのよい場所に設置し、周りは常にすっきりとさせて整理整頓しておくのが◎です。
5.ドアの開閉を少なくする
エアコンによって冷やした空気がドアの開閉によって逃げないよう、ドアの開閉を少なくしましょう。また、ドアの開閉をするときには、長時間開けっ放しにならないようできるだけ素早く出入りするのもエアコン効率を上げるポイントです。
エアコンを上手に使って夏を快適に
今回は、夏の部屋を涼しくする工夫をエアコンにフォーカスしてお届けしました。エアコンの設定温度で調整するだけでなく、室外機を設置している環境や室内のドアの開閉、カーテンなどで日差しをカットするなど、さまざまな要素が組み合わさることで、エアコン効率がグンとアップします。あなたもぜひ、環境に優しく節電、節約にもなるエアコンの使用方法を工夫してみてはいかがでしょうか。
出典:資源エネルギー庁ウェブサイト
出典:COOL CHOICE ウェブサイト
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/challenge/action/03.html
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/kaiteki/kaden/index.html
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/setsuden/home/saving03.html
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/topics/20170821-01.html
出典:環境省ホームページ