後悔した新築一戸建ての失敗事例9選|快適なマイホームを購入しよう
新築一戸建ての購入後に後悔しやすいのは、間取りや立地、金銭面などです。しかし、事前に注意点を把握して対策を講じておけば、納得のいくマイホームを購入できるでしょう。今回は、新築一戸建ての購入で後悔しやすい理由と9つの失敗事例、失敗を防いで理想のマイホームを購入するポイントを紹介します。
新築一戸建ての購入で後悔する主な理由
念願のマイホームを購入したにも関わらず、後悔している人や「失敗した」「後悔ばかりだ」と感じる人がいるのは、次のような理由が考えられます。
<主な失敗理由>
・購入後に理想と現実のギャップを感じた
・新築は完成するまで中を確認できない
・ライフスタイルの変化を考えていなかった
・必要のない設備を設置してしまった など
一戸建ての購入時は間取りや立地、金銭面と多方面から考えた上で、理想と現実、そして将来像を明確にすることが成功の秘訣です。
【間取り】後悔した新築一戸建ての失敗事例4つ
新築一戸建ての購入時にまず気になることの一つが、室内の間取りです。おしゃれな空間で快適に過ごすには、動線や窓の位置、収納スペースの充実度なども重要なポイント。
後悔した失敗事例を基に、どうすれば満足できる新築一戸建てを購入できるのか、ヒントを探っていきましょう。
後悔した事例①吹き抜けで冷える/光熱費が高い
吹き抜けは開放感があり空間が広く感じる、風通しが良い、おしゃれな雰囲気になるなど、魅力に溢れています。
しかし、吹き抜けならではの注意点、失敗事例もあります。
<失敗事例>
・想像以上に冷える
・光熱費が高くなる
・暖房の効きが悪い
これらの失敗は、家の造りやエアコンの選び方に注意すると防ぎやすくなります。
<対策・解決策>
・家の高気密・高断熱にこだわる
・吹き抜け部分の窓は小さくする
・エアコンは吹き抜けがある場所の畳数より大きめを選ぶ
後悔した事例②キッチンの動線が悪い/生活感を隠せない
日々の料理を用意するキッチンは、家族とのコミュニケーションの場でもあります。ただ、動きづらい、物が多くて収納スペースが足りないことで悩む人も少なくありません。
<失敗事例>
・動線が悪い
・アイランドキッチンで生活感が出る
・料理中に冷える
<対策・解決策>
・家を選ぶ際に動線を意識する
・パントリーのある家を選ぶ
・床暖房を設置する
動きやすいキッチンだと毎日の作業効率が高まり、パントリーがあれば物を収納できて生活感を隠せます。
後悔した事例③窓の位置が悪い/数が多すぎる
窓は家の中に光を取り込むために欠かせません。しかし、日当たりだけを考えると、次のような失敗につながることがあります。
<失敗事例>
・窓の位置:道路や隣家から丸見え
・窓の配置:トイレに窓がなくて暗い
・窓の数:多すぎて家具の置き場に困る
<対策・解決策>
・外から窓の位置・見え方を確認する
・設計図や間取り図を見て、窓の数や配置を確認する
明るい空間で家族が快適に過ごせるよう、窓の位置や配置、数を意識しましょう。
後悔した事例④収納スペースが足りない/使い勝手が悪い
家族の人数に対して家全体の収納スペースが足りないと、物をしまいきれず、収納ボックスや収納ラックなどを新たに設置する必要が出てきます。
<失敗事例>
・家全体の収納スペースが足りない
・シューズクローゼットが小さく、靴が入りきらない
・収納スペースの使い勝手が悪い
また、クローゼットやシューズクロックはあるものの、使い勝手が悪いとうまく収納できない、使う度にストレスが溜まることも考えられます。
<対策・解決策>
・収納スペースがどのくらい必要か明確にしておく
・見学時に収納スペースの使い勝手を確認する
【立地】後悔した新築一戸建ての失敗事例3つ
家自体には満足できても、立地が悪いと日々の生活に支障が出ることも考えられます。住んでから辛い気持ちにならないよう、どんな点に注意が必要かチェックしておきましょう!
後悔した事例①交通の便が悪い
家は家族の生活の拠点です。交通の便が悪いと、主に次のような失敗につながる恐れがあります。
<失敗事例>
・家から駅・スーパーまでが遠い
・親は車だから良いが、子どもの通学が大変
・バスの本数が少ない
毎日の通勤や通学、そして買い物の度に大変な思いをすると、「もう住みたくない…」というネガティブな気持ちになってしまうかもしれません。
<対策・解決策>
・事前にリサーチしておく
・実際に歩いてみる
家族が生活に困らないよう、最寄り駅やスーパーまでのアクセスの良さは購入前に確認しておきたいポイントです。
後悔した事例②周囲の音が気になる
立地に関して気を付けたいのが、騒音問題です。例えば、交通の便を重視して駅の近くや大通り付近の一戸建てを購入すると、大きな音が気になってしまうかもしれません。
<失敗事例>
・目の前が大きな道路で、車やバイクの音がうるさい
・近くに線路があって電車の音が気になる
・近隣施設へ出入りする車や人の音が気になる
アクセスの良さと住みやすさを両立させるには、二重窓や防音ボードの設置など、騒音対策を講じることが大切です。
<対策・解決策>
・事前にリサーチしておく
・不動産屋、ハウスメーカーに確認する
音に関しては自分たちだけでは分かりづらい部分もあるので、気になった場合は不動産屋やハウスメーカーの担当者に相談してみましょう。
後悔した事例③転勤することになった
家族が転勤のある仕事をしている場合、新築一戸建てを購入するタイミングが重要です。
<失敗事例>
・新築の購入後に転勤が決まった
・自分(夫)だけ単身赴任するしかなくなった
・住宅ローンの返済中で賃貸に出せない、売れない
一戸建てはローンが残っていると、賃貸に出すことも売却することも難しい点に注意が必要です。転勤をきっかけに「売りたいのに売れない」とならないよう、次のポイントを意識しましょう。
<対策・解決策>
・家の購入時期をよく考える
・転勤辞令を受けてから購入する
【お金】後悔した新築一戸建ての失敗事例2つ
新築一戸建ての購入時に住宅ローンを利用する場合は、先々を見越した返済計画を立てないと、月々の返済が困難になる恐れがあります。金銭面で失敗しやすい2つの事例を紹介します。
後悔した事例①住宅ローンの返済が負担になった
一戸建ての購入時は金銭面で余裕があったとしても、ライフスタイルの変化や突然の病などによって、住宅ローンの返済が重くのしかかってくることがあります。
<失敗事例>
・何らかの理由で住宅ローンの返済が苦しくなった
・夫婦の収入を合算した返済計画だったが、片方が育児や病気などで働けなくなった
<対策・解決策>
・余裕を持った返済額にする
・金利をよく考える(固定金利か変動金利か)
住宅ローンの返済期間に不測の事態が起こることも想定した上で、余裕を持った返済計画を立てましょう。
後悔した事例②メンテナンス費用を考えていなかった
新築一戸建ての購入後は、定期的なメンテナンスが必要です。
<メンテナンスの発生例>
・壁の傷や、子どもの落書きが目立ってしまう
・台風でバルコニーの柵が壊れてしまった
・築年数の経過による老朽化が気になる
<対策・解決策>
・傷がつきにくい、目立ちにくい素材の壁にする
・ランニングコストも含めた資金計画を立てる
費用の発生を想定しておくことに加え、少しでもメンテナンスの回数を減らすために素材にこだわる、資金計画に余裕を持たせると、金銭面で困る場面を回避できるでしょう。
新築一戸建て購入後の後悔を防ぐポイント
ここまで、新築一戸建て購入後の失敗事例から学ぶ対策を見てきましたが、その他にも後悔を防ぐポイントがあります。
今回は「ライフスタイルの変化」「動線の意識」「不動産屋・ハウスメーカーへの相談」の3点を紹介します。
家族の今後を考える
新築一戸建てを購入する際は、家族の成長や変化を想定しておきましょう。子どもの成長に関して言えば、子ども部屋が必要になること、進学にお金がかかることが予想できます。
また、ゆくゆくは親と同居する可能性がある場合は、親が過ごす部屋を確保できるか、足腰が弱い人でも動きやすい間取りかどうか考えると、臨機応変に対応できるでしょう。
動線を意識する
キッチンの失敗事例で紹介した動線は、家全体で意識すると快適な暮らしにつながります。各スペースの回遊性に優れた動線の良い間取りだと、食事の用意や掃除が最小限の移動で済み、家事にかかる時間や手間を削減できます。
不動産屋・ハウスメーカーに納得のいくまで相談する
快適なマイホームを購入するには、信頼できる不動産屋やハウスメーカーを選ぶことも大切です。気になることがあれば些細なことでも質問し、納得のいく答えをもらえるか、担当者は新味になって対応してくれるか確認しましょう。
ハウスメーカーによっては、企画→設計→建設→販売→アフターフォローと、すべてを自社一貫体制で行っているところもあります。
新築一戸建ての購入時は後悔した事例を参考に
新築一戸建ては大きな買い物だからこそ、他の人の失敗事例や後悔の声が気になってしまうかもしれません。
しかし、間取りや立地、金銭面などで起こり得る失敗事例は、購入前に対策を講じることで回避できる可能性が高まります。家族が快適に過ごせるマイホームを購入できるよう、今回紹介した失敗事例を教訓にしてみてはいかがでしょうか。