【戸建て住宅】階段下スペースの使い方は?有効活用する4つのアイデア

コラム

階段の形状によって、「階段下スペース」ができることは少なくありません。いびつで中途半端に思えるこの小さな空間、生かす方法はあるのでしょうか。今回は、階段下スペースの使い方アイデアをご紹介します。

 「階段下スペース」の使い方は主に2つ

階段下スペースは、主に「収納」「小部屋」の2つの使い方があります。デッドスペースになりがちな場所で暗く狭いイメージがありますが、階段の種類や形状によっても印象はがらりと変わります。たとえば、近年人気の蹴込み板のない「スケルトン階段」の場合は、階段下スペースにもほどよく光を通し開放的な雰囲気に。見せる収納スペースとしても絵になります。

それでは早速、具体的な使い方のアイデアを見ていきましょう。

「階段下スペース」を活用する4つのアイデア

1.収納スペースとして使う

 階段下を扉付きの収納スペースにすれば、日用品ストックや掃除道具など表に出しておきたくないモノをしまう納戸として便利に使えます。ただし階段幅と同じくらい奥行きが深くなる場合もあり使いにくく感じることも。対策として、奥行きを余すところなく収納として使えるキャスター付きワゴンを取り入れたり、頻繁に出し入れするモノを手前に置いたりと収納方法を工夫してみてください。

また階段下スペースが家のなかでどの位置にあるのかも収納するモノを決めるポイントに。たとえば洗面所の近くなら洗濯用品や洗面所まわりで使う日用品のストックを、トイレの近くならトイレットペーパーを…など家事動線に合わせて収納スペースを活用すれば暮らしやすさがアップします。階段下に棚を設置する場合は、棚板の移動がラクな可動式タイプにしておくと限られた空間を余すところなく有効活用できることでしょう。

2.ワークスペースとして使う

 造作家具でデスクや棚などを設置すれば、コンパクトなワークスペースに。広々としたリビングにつくるワークスペースよりも、小さな空間の方がプライベート感があり集中しやすいという方も多いかもしれません。

ただし、家族の階段の上り下りが多いご家庭では、振動や音が気になることも。振動や音はさほど気にならない、家族の気配を感じながら仕事をしたいという方にはおすすめです。

3.ファミリーライブラリーとして使う

階段下スペースに本棚を造作すれば、家族の本を一箇所に集めた「ファミリーライブラリー」をつくることができます。下段にはお子さんのおもちゃや絵本などを収納すると、色もサイズもバラバラで散らかりがちなキッズアイテムがすっきりとまとまります。本を通して家族の会話が増えたり、ご自分の好きな本をお子さんが手に取る機会ができたりと心豊かになれるひとときをもたらしてくれることでしょう。

  4.ひとりで籠れる「ヌック」に

 家族で過ごす時間もよいけれど、たまにはひとりで籠って「ひとり時間を過ごしたい」と思う方は少なくないことでしょう。そんな時に役立つのが「ヌック」です。

ヌックとはスコットランドの建築様式からもたらされたもので、「こぢんまりとした居心地のよい場所」という意味を持ちます。趣味を楽しんだり、ゆっくりとお茶をしたり…まるで秘密基地のようにほっこりと自分時間を過ごせる小さな空間は、家族のお気に入りになることでしょう。座り心地のよいソファやクッション、温かみのある光の照明などを備えてとびきり居心地のよい空間をつくってみてはいかがでしょうか。

「階段下スペース」を有効活用すれば、暮らしが快適に

デッドスペースになりがちな階段下を有効活用するアイデアをご紹介しました。特殊な形状だからこそ工夫が必要になりますが、上手に使いこなせば居室を広く使えたり居心地のよい空間が増えたりと暮らしがより快適になります。階段下スペースの活かし方に迷ったら、ご参考になさってみてはいかがでしょうか。

伊野奈緒美

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福岡のフリーライター。Naomi.Spring代表。WEB媒体を中心に、インテリア・ライフスタイル・ファッションなどをテーマに記事を執筆しています。趣味は、...

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