自然を活かし、配慮するナチュラルガーデン。屋上テラスに作ってみよう

屋上スペース活用

ナチュラルガーデンは、イギリスで愛されている庭で、屋上テラスにもおすすめです。難しい決まりもなく、初心者でも始めやすいのが特徴です。

今回はナチュラルガーデンにするポイントや、おすすめの植物、屋上ナチュラルガーデンの作り方のコツを紹介します。

ナチュラルガーデンとはイギリス発祥の庭

ナチュラルガーデンとは、イギリス発祥の庭のことです。環境に配慮して、植物が持つ美しさを最大限に引き出す庭であることがポイント。

ありのままの自然を大切にし、農薬や化学肥料などをできるだけ使いません。人間にも環境にも優しい庭といえるでしょう。

ナチュラルガーデンにする4つのポイント

ナチュラルガーデンを作るための、4つのポイントを紹介します。

1.曲線を意識する
あえて曲線にすることで、自然な雰囲気と温かみのある印象が演出できます。例えば、庭にレンガや石などで小道を作る際には、直線ではなくS字カーブにするなどが挙げられます。

庭全体を変えるのが難しい場合は、アーチなど曲線のガーデンアイテムを置くと良いでしょう。

2.雑貨は木製を選ぶ
木製の雑貨は自然と調和しやすいため、ナチュラルな雰囲気にぴったりです。人工的な雰囲気が出てしまうプラスチック製は、ナチュラルガーデンには不向きでしょう。

木製のガーデンピックやネームプレートなどをDIYするのもおすすめです。

3.植物のサイクルを活かす
ナチュラルガーデンは、ありのままの植物のサイクルを活かすことを大事にしています。

例えば、つる性の植物はつるが伸びやすいように、支柱を立てるなどして工夫します。他にも花が咲き、種が落ちたらそのままにして発芽を待つなど、植物のサイクルを活かすことで、ありのままの自然を大切にできますよ。

4.環境に配慮したお手入れをする
農薬や化学肥料などは環境に悪影響となる場合もあるため、できるだけ使わず環境に配慮したお手入れをしましょう。例えば害虫や病気は、木や竹を原料とした木酢液や竹酢液などで防ぎます。

また、自然のままが魅力だからといって、お手入れをしなくて良いわけではありません。毎日の水やりや、病気や害虫のチェック、雑草の抜き取りなど、こまめなお手入れを心掛け、丁寧に管理しましょう。

ナチュラルガーデンに植えたいおすすめ植物

ナチュラルガーデンを作る上で植物は欠かせません。ここではナチュラルガーデンに植えたいおすすめ植物を紹介します!

一年草
一年草とは、発芽から枯れるまでの期間がおよそ1年の植物を指します。種類が多く、四季を通じて楽しめます。

<春に種を撒く植物>
・アサガオ
・マリーゴールド
・サルビア
・ヒマワリ
・コスモス
・センニチソウ

<秋に種を撒く植物>
・ネモフィラ
・パンジー
・カスミソウ
・ルピナス

多年草
多年草とは1年以上生存する植物のことで、基本的には開花し、実をつけるサイクルを2年以上繰り返します。多年草の中でも生育期が終わると地上に出ている部分のみ枯れてしまうものを、宿根草(しゅっこんそう)と呼びます。

<春から夏に開花する宿根草>
・ゼラニウム
・カンパニュラ
・アスチルベ
・ジギタリス

<秋から冬に開花する宿根草>
・シクラメン
・アネモネ
・カスミソウ
・ルピナス

<球根類>
・チューリップ
・ユリ
・ヒヤシンス

多肉植物
多肉植物とは、ぷにっとした葉や根に、たくさんの水分を蓄えている植物を指します。

水分を蓄えているため、水やりはほぼ不要でお手入れが楽なのもポイント。ただし、長時間雨に濡れると傷みやすいため、置き場には気をつけましょう。日光が良く当たる、風通しの良い場所が適しています。

<おすすめの多肉植物>
・エケベリア
・セダム

屋上ナチュラルガーデン作りのコツ6つ

ここでは、屋上ナチュラルガーデン作りのコツを6つ紹介します!具体的なアイディアも含まれているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.バーベキュースペースを作る
バーベキュースペースを作れば、自然を感じながらバーベキューを楽しめます。自宅の屋上テラスであることを忘れてしまうほどの、非日常を味わえることでしょう。

遠出をしづらい昨今にもおすすめのアイディアです。

2.シンボルツリーを植える
シンボルツリーとは、名前の通りシンボルとなる庭木のこと。シンボルツリーを植えることで、空間を引き締める効果があります。

1年中緑の葉を見れる、常緑樹がおすすめ。落ち葉が出ないため掃除の必要もありません。果実をつける常緑樹なら、お子さんと収穫を楽しめます。

<おすすめの常緑樹>
・ユーカリ
・ミモザ
・ヤマボウシ

<果実をつける常緑樹>
・レモン
・ビワ
・ヤマモモ

3.グランドカバープランツを植える
グランドカバープランツとは、地を這うようにして広がる一年草や多年草のことをいいます。

グランドカバープランツがおすすめの理由は、高さがないため人の導線上にあっても気にならないことです。また、基本的に水やりをしなくても雨水だけで育つため、お手入れが要らないこともメリットです。

<おすすめのグランドカバープランツ>
・アイビー
・シバザクラ
・グリーピングタイム

4.ブリキ缶で飾る
多肉植物など水やりがほぼ必要ないものなど、植物をブリキ缶に入れて飾るのがおすすめ。アンティーク感もあり、大人可愛いおしゃれな雰囲気がアップしますよ。

ブリキ缶は100円ショップを始め、ホームセンターやネットショップでも購入可能です。

5.壁面緑化などで高さを出す
スペースの関係で大型植物が置けない場合でも、壁面緑化なら高さを出せるため、メリハリのある空間を作れます。

つる性の植物を絡ませて飾る「トレリス」や、フェンスなどに引っ掛ける「ハギングバスケット」で飾ったりするのもおすすめ。

また、鉢植えの高さを変えたり、木箱を重ねたりする方法もあります。高低差があることで、自然に生えているかのようなナチュラルなイメージに近づきますよ。

6.ポタジェを作る
ポタジェとは、「混ぜ合わせる」の意味を表すフランス語です。ガーデニング用語では草花と一緒にハーブや野菜、果物を混ぜて植えることをいいます。

花壇と畑のエリアを区切らなくて良いため、限られたスペースでも菜園を楽しめます。

屋上テラスを癒しの空間に!ナチュラルガーデン作りを始めよう

屋上テラスに一歩出れば、そこには自分の好きな草花や果実が実り、自然あふれる空間が広がっている…そんな素敵なナチュラルガーデンも夢ではありません。

草花に囲まれながら本を読んだり、お弁当を食べたり、ティータイムを楽しんだりと、思い思いに過ごすのも良いでしょう。

ぜひ、屋上テラスでナチュラルガーデン作りを始めてみませんか。

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