屋上テラスの水溜り、梅雨時期に毎日掃除をしなくてもボウフラ対策はできる?
夏に近づくに連れ、だんだんと蚊を見かけることが増えてきますよね。玄関や窓を開けた瞬間に蚊が部屋の中に入ってくるといったことも少なくないでしょう。
蚊に刺されてしまうと、かゆいだけにとどまらず、伝染病を媒介する恐れもあります。デング熱や日本脳炎などを運んでくる可能性もあり、大変危険な虫とも言えるのです。
そんな蚊が発生する原因のひとつに、水溜りがあります。もしかして、屋上テラスの水溜りが蚊を増やす原因を作ってしまっているかもしれません。そこで今回は水溜りができやすい梅雨の時期にもできるボウフラ対策をご紹介します!
水溜りを放置すると……
水溜りを放置するとどうなるのか、想像がつく人も多いかもしれませんね。そう、水溜りはチョウバエやボウフラなどの虫を発生させる原因となります。
ボウフラとは蚊の幼虫のこと。ちょっとした水溜りでも発生し、なんとたった2週間で成虫になってしまうのです。しかも、繁殖率も高くあっという間に蚊の大量発生が起こってしまいます。
そうならないためにも、ボウフラが発生する条件を確認しておきましょう。
ボウフラが発生する条件とは
ボウフラが発生しやすい条件のひとつに、「25度程度の気温」が挙げられます。まさに、暑くも寒くもない、梅雨の時期のジメジメとした暖かい温度が、ボウフラが発生する条件にぴったりなのです。
また、梅雨の時期だけでなく暖かくなってきた4月~9月頃と言われています。
蚊は水面に卵を生みつける!
成虫の蚊は1ヵ月の間に200個ほど卵を生むと言われています。しかも、水面に数百個かたまった状態で卵を生みつけるのです。
卵は早いと2日~5日でボウフラになり、水中の微生物や細菌、生物の死骸などを食べて大きくなります。そして、脱皮を4回ほど繰り返し蚊へと成長するのです。
蚊の成虫となって大量発生してしまった時には、吸血被害や蚊の伝染病などに気をつけなければなりません。そうなる前に、虫がこないように対策を取ることが大切です。
どうせすぐ雨が降るから毎日掃除は無理だけど、できるだけ虫がこない方法はある?
梅雨が続けば屋上テラスに出る機会も減り、毎日掃除することは不可能に近いですよね。しかし、虫がこないように対策を取ることはできるでしょう。
ではどのような対策を取れば良いのか、具体的にお伝えします。
水溜りができないよう工夫する
屋上テラスに、バケツや植木鉢の水受けなどがないかチェックしてみましょう。例えば置きっぱなしにしていた空き缶に、知らず知らずのうちに水が溜まってしまっているなんてこともあるかもしれません。
そういったちょっとした水溜りでさえも、虫が発生する原因になってしまいます。
くぼんでいる所も要注意!
屋上テラスの中で、もともとくぼんでいて水が溜まりやすくなっている場所も注意が必要です。その場合には、くぼんでいる部分が平らになるよう上に板などを置くなどして、水が溜まらないよう工夫すると良いでしょう。
そうすることで蚊の侵入を防ぐことができます。
もしもボウフラが発生してしまった場合の対策法は?
ボウフラが発生してしまったら、一刻も早く対策を取ることが大切です。ここでは発生してしまった場合の対策法を紹介します!
食器用洗剤を使う
ご家庭にあるもので手軽にできる対策法が、食器用洗剤を使うことです。水溜まりに食器用洗剤を垂らすことで、ボウフラの発生を抑えることができます。
なぜなら、水面に膜(まく)が張られるため、ボウフラが呼吸困難となり水中で死滅するからです。これによって蚊の大量発生を抑えることができます。
殺虫剤を使うことに抵抗がある人にもおすすめです。
銅の力を利用して駆除する
実は銅の力を利用することで、ボウフラを駆除することができます。なぜなら、水中に銅イオンを入れることで、ボウフラの成長を阻害することができるからです。
10円玉でも可能ですが、1リットルの水の量に対し20枚ほど入れないと効果が出ないため、ホームセンターなどで売っている銅板を使うのがおすすめです。
また、銅板は使用する前に洗剤で洗い、しっかりと油を落とすことでより効果が発揮されると言われています。加えて銅板は小さな幼虫に対して効くため、蚊が産卵する水面付近に置くようひもやクリップを使って固定すると良いでしょう。
ちなみに、土が混じっていると銅の効果が薄れてしまうので、泥などの影響が受けにくい場所に設置するか、水中の土を除去してから行うのがポイントです。
錠剤や粉タイプの薬剤を使用する
水溜まりを防ぐことが難しい場合には、ボウフラ対策用の薬剤を使うのがおすすめです。
錠剤や粉タイプなら溜まった水にゆっくりと時間をかけて溶けていくので、1ヵ月ほど効果が持続できるものもあります。
また、昆虫特有の脱皮に作用する薬剤を使っているものなら、人体にも影響がないため安心ですよ。
早めのボウフラ対策で蚊の大量発生を防ごう!
今回は屋上テラスのボウフラ対策をお伝えしました。水溜りを作らないことが一番ですが、構造上水が溜まってしまう場合には、食器洗剤や銅板、薬剤を使うなどの早めの対策がおすすめです。
どの方法も水溜りに入れるだけなので、負担がなく簡単にできるのも良いところです。既に発生してしまっている場合にも今すぐ対策を取り、蚊の大量発生を防いでくださいね。最善を尽くして大切なご家族を蚊の被害から守りましょう。