子どもと暮らすお部屋づくり:ヒヤリとしたら対策を。家具選びのポイント
安全に思えるお家のなかも、ケガや事故につながるモノや状況がたくさんあります。今回は、キケンを未然に防ぐための家具選びや対策のアイデアをご紹介します。小さなお子さんのいるご家庭だけでなく、誰もが安心して暮らせる住まいを目指しましょう。
実は、お家のなかもキケンがいっぱい
一番安全だと思える自宅も、実は小さなお子さんにとっては危険がいっぱい。ケガや事故の原因となるモノや状況が多くあります。普段の生活の中でヒヤリととたことがあるご家庭は多いのではないでしょうか。今回は、主にリビングのなかで危険度の高いことを挙げながら、家具選びのポイントをご紹介していきます。
お家のなかにある「キケン」と家具選びのコツ
1.転倒や転落に注意!:チェアやソファ
滑って転倒したり頭を打ったりするなどのキケンが考えられます。また、ソファやチェアなどから転落することも。ソファやチェアを置かないことが理想的ですが、暮らしのなかで必要な場合は、安定感のあるチェアを選ぶ、ソファの側地は滑らない素材を選ぶ、周辺にはクッション性のあるマットを敷いておくなど対策をしておきましょう。
2.転倒に注意!:テーブル
お子さんがつまづいて、テーブルの角に頭などをぶつけることがあります。大けがにも繋がり兼ねない家具です。対策として、角の丸いテーブルを選んだり、コーナー部分に市販のコーナーガードを取り付けるなど工夫をしましょう。
3.転落・窒息に注意!:寝具やベッド
小さなお子さんのベッドからの転落や、柔らかすぎる枕や布団を使うなどが原因で、窒息事故などが起こることもあるのだそう。ベビーベッドはもちろんですが、大人用ベッドに寝かせる場合も、ベッドガードなどをしっかりと設置して予防する必要があります。
また、お子さんの首に巻きついてしまうようなタオルなどのファブリック類も近くに置かないようにするのが◎です。さらに顔が沈み込んでしまうような柔らかい寝具やぬいぐるみなども注意が必要です。眠っているときは特に無防備なので、キケンなモノは置かない使わないことが大切ですね。
4.やけどや誤飲に注意!:生活雑貨など
小さなお子さんは、見たものに手を伸ばしてしまったり、口に入れたり舐めたりしてしまうもの。特に注意が必要なのは以下のようなモノです。
・ボタン電池
・薬など
・タバコ・タバコの吸い殻
・歯ブラシ
・カミソリ
・電気ポット
ほかにもブロックやビーズ、コイン、はさみなど、挙げればキリがないほど小さなお子さんにとってキケンなモノはお家のなかに溢れています。まずは、テーブルや棚の端など、お子さんの手が伸びそうな場所に置かないことを徹底することが大切。うっかり床にモノが落ちてしまった場合はすぐに拾い、日頃から床にモノが落ちていないかをチェックしておきましょう。
また、モノではありませんが「コンセント」もキケン箇所のひとつ。コンセントの穴にモノを差し込むと感電してしまう恐れがあります。また触れること自体もキケン。対策としては、市販のコンセントキャップなどを取り付ける方法があります。
ただ、お子さんの興味を引くようなカラフルで可愛いモノでは逆効果になることも。取り外されてしまっては意味がないため、インテリアになじむデザインや素材を探してみてはいかがでしょうか。
キケンを未然に防いで、安全なわが家に
大人にとってはそれほどキケンを感じないモノや状況も、小さなお子さんにとっては事故や大けがに繋がる場合が多々あります。お家のなかで過ごす時間が長い時期だからこそ、より慎重に家具や雑貨選び、そしてインテリアの配置を考えたいですね。小さなヒヤリを見逃さず、未然にキケンを防ぎ安全に暮らせる住まいを実現していきましょう。
※今回挙げたアイデアは一例です。キケンを感じるモノや状況によって、各ご家庭で適切な対策を行ってください。