知っておきたいインテリアで人気の「樹種」4選。心地よいお部屋づくりは「木」選びから

お部屋づくり

インテリアを心地よくするために欠かせない素材が木。床や壁、天井、建具、家具などに使う「木の素材」にもこだわれば、インテリアはより心地よく理想に近づきます。木は樹種や乾燥の状態などによって反りや割れ、強度などに違いがあり、その木目や色合いもさまざま。今回は、そんな木の素材のなかでもインテリアに使われる人気の樹種や特徴をご紹介します。

「木の素材」にこだわれば、インテリアがもっと素敵に

お部屋を温かみのある雰囲気で包み込む「木」の素材。樹種の選び方によって、スタイリッシュにも素朴にも見せられる懐の深い素材です。私たちの暮らしに欠かせない床材や家具材として使われる木にはさまざまな種類があり、経年変化の様子や香りや丈夫さなどの違いがあります。

それらの特徴を知ったうえでインテリアとして取り入れる木を選べば、自分の理想とするインテリアがより近づくのではないでしょうか。それでは、家づくりで使われることの多い人気の樹種をその特徴とともにご紹介していきましょう。

インテリアで人気の樹種4選

人気の樹種1:オーク(ナラ)

オークは、インテリアのテイストを選ばず人気の樹種。日本では「ナラ」と呼ばれ、家具や床材として使われています。木材の切り出し方によって多彩な木目があらわれ、虎の毛のような模様が出る虎斑杢(とらふもく)が特徴。特にナチュラルインテリアや北欧インテリアのような温かみのあるテキストのインテリアによく合います。耐久性が高く、反りや割れが生じにくいのも魅力です。

人気の樹種2:ウォールナット

ウォールナットは、大人のインテリアを好む方に人気の樹種。品格を感じる艶と木目、紫褐色の色合いで重厚感を演出します。強度が高く経年変化とともに風合いを増す樹種なので、長く愛用したい家具材として取り入れるのも良いでしょう。ヴィンテージテイストやモダンテイストのインテリアにもよく合います。

人気の樹種3:アッシュ

アッシュは、タモ材とも呼ばれ薄茶色の優しい色合いが特徴の樹種。経年変化とともに、濃い色合いへと変わっていきます。力強く浮かび上がる木目で、ナチュラルインテリアと相性の良い素材。清潔感のある洗練された色合いの「ホワイトアッシュ」も一種で、女性らしいインテリアやモダンインテリアにもよく合います。強度が高く耐久性に優れているのも魅力です。

人気の樹種4:ヒノキ

 日本で古来から最高級材として知られているのがヒノキ。木肌が美しいだけでなく、心癒されるような独特の芳香や加工のしやすさ、湿気に強く腐りにくいなど機能性も優れた樹種です。心落ち着くような高級感のある和モダンインテリアをつくることができます。

針葉樹と広葉樹の違いは?無垢材をおさらい

木の素材を選ぶ時、よく耳にする言葉が「無垢材」。どんなものなのか、少しおさらいしておきましょう。無垢材とは、天然木だけで加工された木材のこと。一般的には、天然の木材を1枚板で使用しているものを指します。経年変化とともに味わいを増し、温かみや素材のよさを存分に感じられるため、インテリアにこだわる方に好まれています。

無垢材には以下のように、大きく分けて2種類あります。

■針葉樹

軟木と呼ばれる針葉樹は、加工しやすく構造材に向いている。(スギ・ヒノキ・ヒバ・スプルスなど)

■広葉樹

硬木とも呼ばれる広葉樹は、木目が美しく一般の家具に向いている。(ブナ・ナラ・クリ・ケヤキなど)

無垢材のメリットは、ひんやりとした感覚が少なく温かみが感じられることや調湿機能によってべたつきにくいことなど。デメリットは木の乾燥状態などで反りや割れが起こりやすかったり、長持ちさせるためにはメンテナンスが必要だったりと費用や手間がかかることなどです。

お気に入りの樹種を無垢材で取り入れるのか、合板の表面に薄板を貼った複合材で取り入れるのかは目的や予算しだい。デザイン性や質感にこだわる部分と機能性やメンテナンス性にこだわる部分で使い分けるのも良いでしょう。

木の素材が醸し出す「優しさと心地よさ」をインテリアに

木は、インテリアのベースとなる素材。木目や色合いだけでなく、肌触りや質感、機能性にもこだわりを持って選びたいですね。樹種にこだわり木の持つ優しさや心地よさを、あなたのお家でも楽しんでみてはいかがでしょうか。理想のインテリアをつくるヒントになりますように。

伊野奈緒美

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福岡のフリーライター。Naomi.Spring代表。WEB媒体を中心に、インテリア・ライフスタイル・ファッションなどをテーマに記事を執筆しています。趣味は、...

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