インテリアの選び方で変わる!「お部屋を広く見せる」4つのポイント
住まいの広さには限りがあります。都心に近いなど好立地であればあるほど、広さを求められないこともありますよね。またもともと広い家でも、使い方によって「狭く見えてしまう」ことも。狭さが気になると暮らしにくくなり、イライラしてしてしまってはお家時間が楽しく感じられません。
でも、工夫次第で広さの感覚は変えることができるのです。今回は、インテリアの視点から「お部屋を広く見せるポイント」をご紹介します。
インテリアでお部屋を「広く見せる」ことはできる?
広い家、狭い家、どちらにも魅力はあります。
広い家には開放感と片付けのしやすさ、個室が持てるなどのメリット、狭い家にはモノを把握しやすい、手元に置くものを厳選する傾向になるなどのメリットがあります。そう考えると、広いからいい、狭いからダメといった先入観はなくなりそうですね。
でも、いずれにも言えるのは「できるだけ広く見せたい」という願いなのではないでしょうか。広々とした空間は、それだけで心を軽くすっきりとした気分にしてくれそうですね。
たとえ限られた空間でも、インテリアによってお部屋を広く見せることはできます。また、もともと広いお部屋ならより広く開放的に見せることも。これからご紹介するポイントをおさえてお部屋の模様替えをすれば、今よりも心地よく過ごせるお部屋づくりができるはずです。
お部屋を広く見せる4つのポイント
1.お部屋を広く見せる家具は?
お部屋を広く見せるために知っておきたいのが、家具の選び方です。まずは、自分のインテリアの好みをざっくりとでもイメージしておきましょう。「北欧系」「モダン系」などどんなお部屋にしたいのかを決めてから家具を選ぶと、失敗が少なくなります。
お部屋を広く見せると言われているのは、以下のタイプの家具です。
・背の低い「ロータイプの家具」
・床が見える「脚付きの家具」
・収納やデスクなどで「背板のない家具」
・床に直接置く低めのチェアなど
背の低いロータイプの家具は、視界を遮らず天井を高く見せる効果が期待できるため、お部屋がが広々と見えます。収納家具も、背板のないオープンタイプの棚がおすすめです。抜け感があるため、開放的な雰囲気を生み出します。
2.広く見える家具の配置は?
お部屋を広く見せるには、家具の配置にも工夫が必要です。以下を意識して配置してみてください。
背の高い家具は奥に、入り口に近い場所に低めの家具を置くと奥行きが出て広さを感じられます。この時、家具をお部屋の両端に寄せて真ん中の床をできるだけ見せることがポイント。お部屋に置く家具を全体的に低めでなおかつ床が見える家具にすると、より開放感を与えます。
※出入口の近くに高い家具を置かないなど、家具の配置は防災面からも危険のないよう慎重に検討しましょう。
3.広く見せるインテリアの配色は?
お部屋の色を決めるときに知っておきたいのが、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」です。それぞれの意味と割合は以下のとおりです。
・ベースカラー:床や天井、壁などお部屋のベースになる色。全体の約70%を占める。
・メインカラー:ソファに使うなどインテリアの主役になる色。全体の約25%を占める。
・アクセントカラー:クッションカバーや小物などポイントになる色:全体の5%を占める。
これらを意識しながら配色を考えます。
お部屋が広く見えるベースカラーは、アイボリーや明るいベージュです。家具は建具の色に合わせると統一感のあるインテリアにしあがります。お部屋のメインカラーは、壁や天井などのべースカラーと同系色にすると、同化することにより広さを感じさせますよ。好みの色でインテリアに変化を与えるなら、アクセントカラーで小さく取り入れてみてください。
4.広く見せる照明の取り入れ方
お部屋を照らす役割だけでなく、雰囲気や広さの感覚までも変えてくれるのが照明。広々と見せる照明選びでポイントになるのは、以下のとおりです。
・お部屋のメイン照明は、天井に直付けする「シーリングライト」を選ぶ。
・目立たせたいところをメインに照らす
お部屋を主に照らす照明は、圧迫感のないタイプを選ぶのが良いでしょう。吊り下げるタイプのペンダントライトはおしゃれなものが多く素敵ですが、視界を遮ってしまうのがデメリット。天井に直付けするシーリングライトは、お部屋を開放的に見せてくれます。
また照らし方にもひと工夫。スタンドライトやスポットライトで部分的に照らすときには、すっきりとしたモノが少ない場所をメインに。「目立たせたいところ」を照らすことを意識してみてください。
広々としたお部屋づくりは「インテリア」から
お部屋の広さの感覚は、実際の面積だけではなく工夫次第で変えられることがわかりました。もし今「狭さが気になる」と感じているのなら、少しだけインテリアを見直してみると良いかもしれません。大がかりな模様替えが難しい場合は、色使いや家具のちょっとした配置を変えてみるのもおすすめです。広々としたお部屋づくりのヒントになりますように。