アウトドアリビングでダッチオーブンをおしゃれに使いこなそう!

お家キャンプ

野外で使うアウトドア調理器具のイメージが強いダッチオーブンですが、多目的に使える優秀な鍋として、アウトドアリビングを楽しむ人たちを中心に、普段使いでも人気が高まっています。

そこで今回は、ダッチオーブンの種類や使い方、ダッチオーブンを使った簡単キャンプ飯をご紹介します。

ダッチオーブンは家でも使える

せっかく便利な調理器具があるなら、お家キャンプでも活用した方が良いですよね。キャンプで焚き火に直置きして調理するなら、脚つきのタイプの方が安定性は高いですが、自宅のコンロやオーブンでも使用するなら鍋底がフラットなタイプを選ぶのが良いでしょう。

また、ステンレスやアルミ製のダッチオーブン、一部の黒皮鉄板製ダッチオーブンならIHコンロでも使用が可能ですよ。

ダッチオーブンでできる7つの調理法

ダッチオーブンの魅力は何といっても、1つの鍋で幅広い料理ができる機能性の高さです。

・焼く

蓋の上にも炭火を置けるので、オーブンのように上下から焼いてお肉やパン・ケーキにもきれいな焼き色が付けられます。

料理:スタッフドチキン,ローストビーフ,タイの塩釜焼き,ピザ

・煮る

密閉状態で食材をじっくり加熱してうまみを引き出すので、無水料理のできる圧力鍋のように時短で煮込み料理ができます。炭を蓋の上に置いて、上下から加熱する方法もありますが、煮込むだけならば炭火を使わなくても自宅のお鍋と同じように使うことができますよ。

料理:ポトフ,豚の角煮,野菜のまるごと煮,手羽元のマーマレード煮

・蒸す

鍋底に水を入れて、網や蒸し皿と合わせて蒸し器のように使えます。こちらも普段使っているお鍋と同じように、中に水を入れて底上げした蒸し皿の上に具材を置いたら後は蓋を閉めて蒸すだけです。キャベツなどの火が通りやすい野菜は、お鍋からシューッと音がしてから8分くらいで完成する簡単料理です。

料理:蒸し鶏,かぼちゃの肉詰め蒸し, アサリの酒蒸し,肉まん

・揚げる

蓄熱性が高く油の温度が一定に保たれるので、骨付き肉でも火が通りやすく、少量の油で揚げ物ができます。

一口大サイズのからあげの場合は、お鍋の底から2cm3cmくらいの量の油をいれ、油を180℃くらいに熱してから鶏肉を入れて蓋をして5分揚げ焼きし、鶏肉をひっくり返してから再度蓋をして5分程度揚げ焼きして完成です。

料理:鶏のから揚げ,揚げ餃子,コロッケ,フライドポテト,天ぷら

・燻す

スモークチップを入れたダッチオーブンを火にかけ、一夜干しなどの簡単な燻製が作れます。用意する物はダッチオーブンの他に、ウッドチップ、食材、アルミホイル、ダッチオーブンに入れる網、この5つを揃えるだけで燻製作りをスタートできますよ。

料理:スモークチーズ,スモークチキン,ベーコン,ソーセージ

・炒める

炒め物のように量が多い場合は鍋を使いますが、目玉焼きや少量の肉をサッと焼きたい場合には、ダッチオーブンの蓋を裏返しフライパン代わりにすることができます。ダッチオーブンの使用に慣れてくると、蓋でステーキを焼いたり、餃子を焼いたりも出来てしまうんです。調理方法は普段のフライパンや鉄板での調理と同じです。

料理:チャーハン,野菜炒め,ローズマリーポテト,焼きそば

・米を炊く

白米はもとより、具材と調味料を入れてピラフ・パエリア・炊き込みご飯も作れます。

白米2合にお水は2カップ準備します。あらかじめお水に20分程度お米を浸けておくだけで、あとはお米と準備したお水をダッチオーブンへ入れて蓋をして15分中火にかけます。その後弱火で15分加熱し、10分程度蒸らしたら完成です。

ふっくらしたお米と、お焦げも楽しめるおいしいご飯が炊けちゃいます。

たった1つの鍋で、こんなに多彩な料理を作れるダッチオーブンは、魔法の鍋ともいえるかもしれませんね。

ダッチオーブン種類と特徴

ダッチオーブンは鋳鉄製のものが多くシーズニングなどの手入れが必要でしたが、最近はステンレスなどほかの素材のものも増えています。それぞれ特徴がありますので、利用頻度や使いやすさ、ライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

・鋳鉄製

数千円という最も手ごろな値段で購入できます。使い始めにサビを防ぐシーズニングが必要であり、洗う際に洗剤や金たわしが使えない・IHコンロで使えないなど、他の鍋より取り扱いに注意が必要です。

使い込むと油がコーティングされ焦げつきにくくなるブラックポットになり、手がかかる反面愛着がわくなど、本格的なアウトドア志向の人びとから高い人気があります。

・黒皮鉄板製

鋳鉄製ですが、外側に黒皮と呼ばれる被膜加工が施されているので、シーズニングも要らず、使用後は洗剤や金たわしで洗うことも可能です。中にはIHコンロ対応の底面加工されたものもあります。1万円台の価格帯ですが、手入れが簡単で使い勝手の良い鍋といえるでしょう。

・ステンレス製

シーズニングなど特別な手入れは不要で、一般の鍋と同様の感覚で使えます。焦げつきにくく耐久性もあるので長く愛用できますが、中心価格帯が2万円台の高価な種類になります。

・アルミ製

1万円以下で買えるものが多く、一般的なアルミ鍋と同様の使い方ができてシーズニングも不要です。鋳鉄製の約4分の1の軽さで、持ち運びやすい利点がありますが、密閉性が低く圧力鍋としての効果は低くなります。

シーズニングとメンテナンス

鋳鉄製のダッチオーブンを購入したら、使い始める前に鍋と蓋からサビ止めの工業用ワックスを落として、あらたに食用油をコーティングする必要があります。この作業がシーズニングと呼ばれるものです。

また、調理の後にも洗い終えた鍋と蓋にオイルを塗りこむメンテナンスを行うことで、ダッチオーブンをサビから守ります。(※アルミやステンレス製には必要ありません)

・シーズニングの手順

1.鍋と蓋ともにたっぷり水を入れ、お風呂より少し熱い程度のお湯になったらお湯を捨てる。

2.食器用洗剤とスポンジで油やワックスを落とした後、お湯で洗い流す。

3.ふきんで水分を取り、自然乾燥させる。

4.キッチンペーパーを使って鍋蓋ともにオリーブオイルなどの植物オイルを薄く塗る。

5.中火にかけて煙が出たら弱火にし、煙がなくなるまで焼き続ける。
6.自然に熱を冷ます。

7.この2と3の作業を3,4回繰り返す。

・使用後の手入れ

1.鍋に数センチの深さに熱湯を注ぎ、鍋に傷がつかないように木べらなどで汚れをこそぎ落とす。蓋もお湯で洗う。

2.汚れたお湯を捨てたら、鍋を別のお湯で洗い流す。

3.鍋蓋ともに火にかけて一気に水分を飛ばす。

4.鍋の内外、蓋の表裏などオリーブオイルを全面に塗る。

5.火にかけて油を焼き切ったら、火から下ろして自然に冷ます。

※保管する際は、新聞紙などにくるみ湿気から守りましょう。

ダッチオーブンを使った簡単レシピ

・スイートチリスペアリブ(4人分)

材料:スペアリブ 12本,塩こしょう 少々,漬けこみダレ(しょうゆ 40ml,スイートチリソース 50ml,酒 大さじ1,はちみつ 大さじ1,フレッシュタイム 2本)

1.スペアリブをフォークで数か所刺し、塩こしょうする。

2.ファスナー付き保存袋に漬けこみダレとスペアリブを入れて、よく揉みこみ1~2日漬けこんでおく。

3.ダッチオーブン底にアルミホイルを敷いた上に網を置き、上下ともに中火になるよう蓋にも炭を置いて予熱しておく。

4.鍋が十分温まったら、やけどしないようにトングなどを使い、網の上にスペアリブを平らに並べて蓋をする。

5.上下中火のまま20分焼いたら、スペアリブを裏返してさらに5分焼く。

※中火は、火から15cmの位置に手をかざして、6秒間耐えられる程度の熱さと考えればよいでしょう。

・うまみたっぷり無水カレー(4人分)

材料:鶏もも肉 250g,じゃがいも 3個,玉ねぎ 2個,にんじん 1本,トマト 2個,辛口カレールー 4,5皿分,サラダ油 大さじ 2,生クリーム 100ml,肉の下味つけ (おろし生姜・おろしにんにく 各1かけ分,塩 小さじ半分,こしょう 少々)

1.鶏もも肉を一口大に切り、下味の材料を揉みこむ。

2.野菜の皮をむいて切る(玉ねぎ みじん切り,にんじん・じゃがいも 乱切り,トマト ざく切り)

3.鍋に油を引いて、下から玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、トマト、鶏肉の順に重ねて入れる。

4.蓋をして中火にかけ、蒸気が出たら弱火にして45分ほど煮込む。

5.全体を混ぜルーを割り入れて溶かしたら、仕上げに生クリームを加えて混ぜる。

まとめ

ダッチオーブンを使うと、アウトドアリビングでの手軽なお家キャンプも、より本格的な雰囲気でおいしい料理が楽しめますね。ダッチオーブンを使いこなして、いつもよりもリッチなおいしいアウトドア料理を楽しんでみてくださいね♪

管理人

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