実はオーブン要らず!自宅アウトドアでパンを焼く方法
休日はいつもよりも早起きをして、自宅の屋上テラスや庭でパンを焼き、朝の気持ちの良い空気の中でゆったりと過ごす…こういった生活に憧れませんか?
でも実際に焼くとなると、パンを焼くのは手間がかかりそうだったり、難しそうだったりで、中々気軽に挑戦できないですよね。
そんな方に向けて、今回はオーブンを使わずに、キャンプ用品を使って簡単にパンを焼く方法をご紹介します!
今度の休日には、おしゃれな手作りパンで朝食を楽しんでしまいましょう。
事前準備
パンを作るときにはパン生地の発酵という作業が必要になります。発酵は夜間や時短テクニックで済ませ、朝はゆっくりパンを焼くだけにしたいですよね。
準備〜1次発酵
まず生地の準備として、強力粉200gに水80ml、牛乳60ml、お砂糖10g塩少々、バター15gドライイースト3gを混ぜ合わせ、2分〜5分こねていきます。
そして1次発酵のためにプラスチックの保存容器や冷えすぎない大きめの容器に移し、蓋かラップをして冷蔵庫で8時間〜10時間ほど、生地が2倍程度まで膨らむまで寝かせます。
これで1次発酵は終了です。
2次発酵
次は2次発酵です。2次発酵はパンを焼く日の朝、電子レンジで行います。冷蔵庫から取り出して成形、少しだけ常温に戻します。
電子レンジで200wで30秒温めれば2次発酵は完了です。
この課程は使用する容器や冷蔵庫の庫内温度、電子レンジの種類によってで仕上がりが変わりますので、何度か作る中で調整してくださいね。
フライパンでパンを焼く
実はフライパンでもパンを焼くことができます。フライパンは料理をする際の基本的な調理器具なので、持っている人がほとんどですよね。実はフライパンは思った以上に簡単にパンが焼ける万能調理器具なんですよ。
パンを作る場合は本来なら、生地をこねる→生地を発酵させる→パン生地を焼くという風に、いくつかのステップが必要ですが、フライパンを使えばこれらの工程を全て行うことができます。
まずは、先ほどの準備ででてきた材料を混ぜ合わせ、こねていきます。作るパンの種類によっては、追加で砂糖・牛乳・バター・スキムミルクを入れるようにしましょう。
次に、生地の発酵からフライパンで行います。パン生地の入ったフライパンに蓋をして、とろ火で1分ほど加熱したら火を止めて30分ほど放置します。この工程を2回繰り返せば、1次発酵と2次発酵の完了です。
あとはできあがったパン生地をすきな形に整形して、弱火でじっくりと両面を焼けば完成です!
生地の発酵から完成までを当日にしたいときにとっても便利ですね。
【オススメのフライパンの選び方】
フライパンでパンを焼く際のポイントとしては、できるだけ底の高さが20cmほどあるフライパンを使うようにしましょう。
普通のフライパンでも生地は焼けますが、高さが足りないと発酵の際に生地がはみ出してしまう可能性があるので、そこだけ注意してくださいね。
あとはガラス製の蓋がついたものや、表面がコーティングされたフライパンだと、パンを焼くときは便利です。ガラス製の蓋は発酵や焼き加減を随時確認できますし、表面がコーティングされていれば、生地をこねる際にひっつかなくなるのでオススメですよ。
スキレットでパンを焼く
スキレットとは鋳鉄製で、厚みのあるフライパンのことです。一般的なフライパンよりも重くて熱伝導率が高いので、全体的に熱を通すことができる作りになっています。
キャンプやバーベキューの料理では、スキレットを使った料理も多く、アウトドアでよく使われるフライパンという認識が強い方が多いのではないでしょうか。
そんなスキレットは実はキャンプ料理だけでなく、パンを焼くことも得意なんです!全体に熱が通るため、パン生地は均一的にふっくらと膨らみ、モチモチとした食感が楽しめるパンが焼き上がります。
スキレットは鋳鉄製なので、オーブンを持っているときれいに生地を焼き上げることができるでしょう。でも実はオーブンがなくても生地を焼くことはできます。
その方法とは、スキレットを2つ使って焼く方法です!同じサイズのスキレットをもう1つ用意したら、パン生地の上にクッキングシートをかぶせて、2つのスキレットで生地をはさみこみます。
あとは焼き目を見て適度にスキレットをひっくりかえしながら、中火を両面合わせて10分、様子を見ながら焼いていきましょう。生地を焼くときに、お好みでチーズやベーコンを入れて焼くと、香りも引き立ってお店のようなパンを楽しめますよ。
【オススメのスキレットの選び方】
スキレットは主にサイズで選ぶようにしましょう。あまりにも小さすぎると十分な量を焼けないですし、大きすぎるとパン生地とスキレットに隙間ができてしまい、うまく熱が伝わらなくなってしまいます。
基本的には6.5~9インチの中から、使用シーンや調理人数に合わせて、サイズを決定するといいでしょう。また、製品によってはシーズニングが必要なものもあります。
シーズニングとは、使い始める前のならしのことです。スキレットを選ぶポイントではありませんが、シーズニングが必要なスキレットはそのままだと使用できないので、注意してください。
ダッチオーブンでパンを焼く
キャンプで大活躍するダッチオーブン。焼く・煮る・蒸すといった1通りの調理が可能で、アウトドアで様々な料理を作るときに重宝される調理器具です。
このように万能な調理が得意なダッチオーブンは、もちろんパンを焼くこともできます。
ダッチオーブンを使って屋外でパン焼く場合は、始めに炭をおこします。コンロに炭を入れ、炭に着火剤を塗り、着火剤に火をつけて風を送れば簡単に火が付きます。少量の炭に火が付いたら徐々に炭を増やして火力を安定させましょう。
自宅のキッチンで焼く場合や、炭の取り扱いが面倒な場合は、ダッチオーブン用の上火ヒーターというものがありますので、代用してください。
パンの作り方ですが、まずはダッチオーブンの底と横にはクッキングシートを敷き生地がくっつかないようにしましょう。そして発酵が終わったパン生地を成形しダッチオーブンの底に敷きつめて蓋をします。
そしてダッチオーブンを直火で焼きつつ、蓋の上に火のついた炭火を置いて、蓋の上からも熱を加えるようにしましょう。
パンを焼く際の火加減は、炭の量で下が弱火で上が中火になるように調整し、15分〜30分、様子を見ながら焼いていきます。
生地を思いきり焼くイメージではなく、ダッチオーブンの中を温めるイメージで焼くといいでしょう。こうすることで、パンがふっくらと焼き上がります。焦って強火にしてしまうと、生地の表面が焦げ付いてしまい、パンが固くなってしまうので注意が必要です。
ダッチオーブンは火加減が難しいですが、うまく焼き上げることができれば、焼き目のきれいなパンを作ることができますよ。
【オススメのダッチオーブンの選び方】
ダッチオーブンを選ぶポイントは、大まかに分けると材質・サイズの2点です。パンを焼くだけなら、材質は何を選んでも特に問題はないでしょう。
ダッチオーブンを色んな料理に使っていきたい!という人には、様々な料理を作ることができる鋳鉄製に、手入れの手間をなくしたいならステンレス製といったように、用途に合わせて材質を選ぶようにします。
ダッチオーブンでパンを焼くときに重要なのは、材質よりもサイズです。目安としては直径25~30cmのサイズのものならば、パンを焼く際に問題なく使用できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したように、実はパンを焼くだけならキャンプ用品を使えば、きれいに焼くことができるんです。
パン生地を前日に仕込んでおけば朝でもスムーズに工程を進められますし、慣れてきたらチョコやかぼちゃを生地に仕込めば、それだけで新しいレシピができてしまいます。
良かったら、ぜひ試してみてください!