屋上テラスでハンモックを楽しむコツとは
Photo by freestocks-photos on Pixabay
ハンモックと聞くと、リゾート地やアウトドアで利用するイメージがありますが、実は自宅でも使えます。特に、見晴らしのいい屋上テラスとハンモックの相性は抜群です。
そこで今回は、屋上テラスでくつろげるハンモックの選び方を紹介します。本記事でハンモックについて理解して、少しでも屋上テラスを贅沢な空間にしましょう。
1.そもそもハンモックってなに?
ハンモック(Hammock)は、日本語で釣床・吊床と呼ばれています。もともと、南米の熱帯地方で先住民が使っていた寝具のひとつです。その後、ヨーロッパの船乗りが使うようになり、一般にも普及しました。
現在は、アウトドア以外でも自宅でくつろぐことを目的として、ハンモックを利用する方は多いです。特に、屋上テラスにハンモックを設置すれば、だれにも邪魔されない贅沢な空間が作れます。
ただ、これまでハンモックを利用した経験のない方にとって、いきなり購入するのはハードルが高いです。そこで今回は、初めてでもわかりやすくハンモックの選び方を解説していきます。
・ハンモックの大きさ
ハンモックには、一般的にシングル、ダブル、ファミリーの3サイズがあります。
一人で使う場合は基本的にシングル、ゆったりと使うならダブルがおすすめです。また、ダブル以降ならソファ的な使い方も可能です。用途に合わせて最適なサイズを選んでください。
・ハンモックの設置方法
屋上テラスにハンモックを設置する前に、周辺環境を確認しましょう。
基本的にハンモックは、木にロープを括り付けて使用します。ただ、屋上テラスの周辺には木がありません。そこで、木の代わりに周辺の柱やフェンスに取り付けます。この場合は、ハンモックのみを購入すれば問題ありません。
また、屋上テラスに柱やフェンスがない場合は、スタンドを購入してハンモックを組み立てます。これを「自立式ハンモック」と呼びます。自立式なら周りの環境に左右されずハンモックを設置可能です。
柱やフェンスが近くにある場合でも、ハンモックに乗った人の体重に耐えられるかはわかりません。こうした安全性も考えて屋上テラスには自立式をおすすめします。
2.ハンモックの基本は3種類
ハンモックは形によって、3つの種類に分かれます。
まずは、種類ごとの特徴を覚えておきましょう。
・ハンモック
いわゆる一般的な「ハンモック」です。ロープ部分を柱などに取り付けて使用します。また自立式の場合は、スタンドに引っ掛けて使用してください。
特に、こだわりがなければ、まずは通常のハンモックの購入がおすすめです。横になってゆったりとした時間を過ごせます。
・バーハンモック
両サイドにバーが付いたハンモックを「バーハンモック」といいます。
主に、船のような狭い場所で使われていたハンモックです。基本的にハンモックは斜めまたは横に寝るため、縦つまり水平には寝られません。一方、バーハンモックは、水平に寝られるので、サマーベッドと同じ感覚が味わえます。
・ハンモックチェア
「ハンモックチェア」は、その名の通りイスのように座れるハンモックです。通常のハンモックに比べてスペースを取らず、インテリアにも馴染みやすいです。横にはなれませんが、足をたためば十分リラックスした体勢がとれます。
3.ハンモックに使われる素材の特徴
価格 | 耐久性 | 耐水性 | 手入れ | |
コットン | ◯ | ◎ | ◯ | △ |
ハマクテック | △ | ◯ | ◎ | ◯ |
パラシュートシルク | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ |
ネット・メッシュ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ |
続いては、ハンモックの素材です。素材によってメリット・デメリットがあるので、特徴を知っておくと選びやすいです。
・コットン
一般的なハンモックには、「コットン」または「オーガニックコットン」が使われています。コットンの特徴は、高い耐久性や耐水性です。長い間、ハンモックの素材に使われている背景には、こうした素材の特徴があります。
コットンは肌触りもよく、春や秋といった時期はとても快適です。ただし、雨や汚れには弱いため、ずっと屋上に置いておく場合、ある程度の手入れが必要です。
・ハマクテック
「ハマクテック」は化学繊維でできた素材です。紫外線に強い特徴を持っており、耐水性や速乾性も高いです。主にアウトドア目的で利用する場合は、ハマクテックが適しています。
屋上で使う場合は、コットンに比べてそこまで手入れをする必要はありません。雨や紫外線に強いので、放置していても問題なく使えます。ただし、コットンに比べると少し肌触りが悪いです。この点には注意しましょう。
・パラシュートシルク
「パラシュートシルク」は、ナイロンでできた素材です。軽い上に耐久性もあり、持ち運びに便利です。主にアウトドアで使う際に利用されます。
アウトドアでも手軽に使えるハンモックが欲しい場合は、パラシュートシルクがおすすめです。
・ネット・メッシュ
「ネット・メッシュのハンモック」は夏に適しています。風を通してくれる上に、強度も十分です。またネット・メッシュのハンモックは価格が安いため、手軽に設置したい方におすすめです。
ただし、物によっては、耐久性がなかったり、寝心地が悪かったりとトラブルも多いです。そこで、ネット・メッシュのハンモックを買う際は、できるだけ網目の細かいものを選びましょう。
3.屋上テラスにぴったりなハンモックとは?
最後に、屋上テラスの利用シーン別に合う、ハンモックを紹介します。どんなハンモックにすればいいのか、まだ迷っている方はぜひ参考にしてください。
・屋上テラスのインテリアと合わせたい方
サイズ:ダブル
種類:ハンモック
素材:コットン
屋上テラスのインテリアにこだわっている方は、上記の組み合わせがおすすめです。普段は一人でゆったりと、友達や家族と使う場合は、ソファ代わりになるダブルが適しています。
またコットン素材は、昔からハンモックに使われていることもあり、種類が豊富です。民族的なデザインを含めて、多くの種類があるので、インテリアに合わせやすいメリットがあります。
・とりあえず屋上テラスにハンモックを設置したい方
サイズ:シングル
種類:ハンモック
素材:ネット・メッシュ
とりあえず屋上テラスにハンモックを設置するなら、上記の組み合わせがおすすめです。
一般的なシングルのハンモックにネット・メッシュ素材なら、5,000円以下で購入できます。スタンド込みでも1万円程度なので低コストで導入可能です。
・アウトドアにもハンモックを使いたい方
サイズ:ダブル
種類:ハンモック
素材:ハマクテック
屋上テラス、アウトドアの両方で使用したい方は、自立式のハンモックを購入しましょう。屋上テラスではスタンドで利用、アウトドアの際はスタンド部分から外して持っていけます。(近くに柱やフェンスがある場合は、通常のハンモックで構いません)
素材は、アウトドアで利用することを想定し、頑丈なハマクテックがおすすめ。アウトドアでタフに使っても、十分な強度を持っています。
まとめ
屋上テラスとハンモックについて紹介しました。
屋上テラスにハンモックを設置する際は、まず環境をよく確認してください。サイズや素材、設置方法を間違えると、屋上テラスを圧迫してしまいます。特にインテリアにこだわる方はよく確認しましょう。
本記事では、種類や素材をはじめとする選び方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。それでは、屋上テラスにハンモックを設置して、ゆったりとした時間を過ごしましょう。