屋上テラスの黄砂対策どうしている?

対策

春になると、冬の澄んだ空から一転、黄色くかすみがかかった空になる時期がやってきますね。

その正体は、春の訪れとともに現れる「黄砂」。季節を告げる風物詩でもありますが、洗濯物を外に干しにくくなるなど、生活する上では不便なことも。

また、最近は健康被害を懸念する声が聞かれることもありますね。

今回は、私たちの生活に黄砂がどのような影響を与えるのか、また、室内や屋上テラスでどのような黄砂対策ができるのかお話ししたいと思います。

黄砂の時期や影響は?

春になると中国から毎年飛んでくる黄砂。日本では3月から5月にかけて飛来するとのこと。

最近は飛散する量の多さや、一緒に付着してくる化学物質にも注目が集まり、いろいろな国でも研究がされているようです。

日本でも、2019年3月に黄砂の健康影響を予防するための報告書が環境省より発行されています。

その中では、黄砂の時期には目のかゆみや結膜炎、くしゃみや鼻水、金属アレルギーの傾向がある人は皮膚へのアレルギー症状が起こりやすいこと、気管支喘息などの呼吸器疾患や咳が出やすくなること、循環器疾患へも影響があることなどが書かれています。

花粉症などアレルギーや、喘息を持病に持つ人は少なくありませんので、春先は特に注意を要する季節と言えるかもしれませんね。

黄砂の影響で屋上テラスが砂っぽい

黄砂が影響を与えるのは、健康面だけではなさそうです。

ベランダやバルコニー・屋上テラスが知らないうちにジャリジャリと砂だらけになっていたり、また、屋外はもちろんですが窓際の床までザラザラになっていたりするのは、決して心地良いものではありませんよね。

また、屋上テラスは日当たりが良いので洗濯物や布団の干し場所として使っている家庭も多いことでしょう。で洗濯物を黄砂が溜まった床に落ちてしまった場合、洗濯物の洗い直しをしなければならないことも。

黄砂の飛来する時期である3月から5月の間、普段よりもこまめな屋上テラス掃除ができるように、生活サイクルを変える方がよさそうですね。

黄砂を入れない家造りと屋上の黄砂対策

黄砂は自然現象である風によって運ばれてくるものですから、現状では黄砂が飛んでくるのを防ぐことはできません。

けれども、家の中に入りこむのを防いだり、掃除で取り除いたりなど、自分たちでできる黄砂対策はいくつかあります。

こちらでは、黄砂が入りこむのを防ぐ方法と、黄砂を取り除く掃除方法をご紹介しますね。

【黄砂を家の中に入りこませないために】

屋上テラスやバルコニー・ベランダのように、部屋とつながる場所からは特に黄砂が入りこみやすくなりますので、以下のように対策するとよいですよ。

・服をはたいて入る-衣服に付着した黄砂を家に持ち込まないように、部屋に入る前に軽く服をはたいて入るとよいですよ。洗濯物を外に干した場合も取り込む際に軽く振ったりはたいたりするのをおすすめします。

・窓の開閉を少なくする-部屋の換気をする場合、普段よりも窓を開閉する回数を減らしたり、開ける幅を狭めたりして、黄砂が入る機会を減らすことができますよ。

・空気清浄機を使う-窓を大きく開けて換気できない場合にも、空気清浄機はとても役立ちます。機種によっては、家の中に入りこんだ黄砂を取り除ける機能がついているものもありますので、花粉やハウスダスト+黄砂対策にも利用できるものを選んでみては。

【屋上掃除で黄砂を取り除く】

屋上テラスの黄砂を掃除するのは風がない日を選びましょう、時間帯は朝がおすすめ。というのも、黄砂は空気の流れが止まっている夜の間に床に落ち、朝になって人が動き出すと、再び空中に舞い上がってしまうからです。風のない日の朝なら、効果的に黄砂を取り除けますよ。

・床掃除
ほうきで掃きながら黄砂を取り除くには、濡らした新聞紙が役立ちます。ほうきで掃く前に、繊維に沿って短冊状に切った新聞紙をそれぞれ半分だけ水で濡らし、軽く丸めて床にまきましょう。床を掃くときに砂塵が舞い上がらないので、上手に掃き集められますよ。

床に水をまいて洗い流す方法は一気に掃除できそうで楽に思えますが、濡れた状態の床には、より強く黄砂がこびりつくこともありますので、はき掃除や屋外用掃除機を使うのがおすすめです。

・人工芝
人工芝で黄砂やホコリが気になった場合は、屋外でも使用できる掃除機をかけるのがよいでしょう。強く力を入れて掃除機をかける必要はありません。人工芝を傷めてしまわないよう軽くかけるのがポイントです。

・網戸
網戸が砂埃やホコリで汚れるように、黄砂がつくこともあります。網戸もきれいにしておかないと、黄砂のシーズンが終わっても風によって黄砂が部屋の中に入ってくることに。

市販の網戸用スポンジで掃除することもできますが、大きな網戸の場合は掃除機を使う方が楽でしょう。網戸の裏側に新聞紙を貼り、掃除機をかけることで黄砂をきれいに吸い取れますよ。

・排水溝や排水口
排水溝や排水口は、屋上に溜まった黄砂が雨などに流されて堆積しやすい場所です。髪の毛や枯れ葉など大きめのゴミを取り除き、ほうきをかけましょう。掃き集めた砂塵やホコリは、ペンキの刷毛と排水溝の幅に合わせて切った新聞紙を使って、ほうきとちり取り代わりするとしっかり取れますよ。

・屋外家具
プラスチックやプラスチックラタン・アルミニウム・スチール製の屋外家具は、水に濡らして固く絞った布や、石けん水を含ませた布で拭けばよいでしょう。

プラスチックラタンなどが黄砂やホコリで目詰まりしてしまった場合は、いらなくなった歯ブラシを使って汚れをかき出したり、市販の網戸用スポンジを使ったりすればきれいになりますよ。

屋上テラスに面した部屋は、屋上の黄砂がダイレクトに入ってきやすい場所です。掃除のポイントを抑えながら黄砂対策を行えば、家の中に入りこむ黄砂も抑えられますよ。

Wの工夫で黄砂対策を

花粉が落ち着く時期から黄砂の時期につながってしまうので、アレルギーを持つ人やその家族にとっては本当に不便さを痛感しますよね。

けれども、外出時のマスクや服をはたいて家に持ち込まない工夫など、黄砂対策は花粉対策にも共通するものが多いようです。

これらの対策に掃除をプラスして、黄砂対策を万全なものにしましょうね。

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