屋上テラスでも楽しめる!「小さな植栽スペース」をつくろう
屋上にみずみずしさを添える植栽。彩りのないシンプルな屋上テラスを、優しい雰囲気に変えてくれます。でも、大掛かりな植栽は専用の工事やお手入れが大変なのでは…と心配な方も多いでしょう。そこで今回は、気軽に楽しめる「小さな植栽スペース」をつくるアイデアをご紹介します
気軽に楽しむなら、小さな植栽スペースを
草木を栽培する「植栽」は、住まいを優しく柔らかな印象にしてくれます。でも、花や緑をいつも美しい状態にしておくのは難しいと感じてしまいませんか。もし、ガーデニングに自信がない…という場合は、無理なく管理できる小さなスペースから始めてみてはいかがでしょう。
たとば、屋上の一角に小さく花壇をつくるとお好みの苗を用意すればすぐに植栽を楽しむことができます。植栽スペースが小さくまとまっていれば、水やりやお手入れもスムーズになり管理しやすいですね。
屋上を緑化するためには、防水や防根、積載荷重の問題、排水などクリアしなければならないいくつかのポイントがあります。植栽スペースをつくるまえには、専門家に相談しどの程度であれば取り入れられるのかを確認しておきましょう。
今回は、屋上テラスに花壇がある場合の植栽スペースのアイデアをご紹介します。
小さい植栽をつくるメリットは?
植栽をつくるメリットはどんなことでしょう。代表的なことを3つ挙げてみます。
1.四季を感じられる
木や葉が色づいたり花が咲いたりと、植栽から四季を感じられることは暮らしを豊かにしてくれます。季節のうつろいが感じられ、家族で過ごすひと時にも彩りを添えてくれます。小さな植栽スペースでも、品種を選りすぐれば季節の草花や小さな樹木を育てることも可能です。
2.街並みに溶け込む
屋上の一角に花壇をつくれば、庭で過ごすひとときのように住む人の心を和ませてくれます。季節の花、彩り豊かな花々を植えて緑化すれば、屋上から眺める景色にも溶け込みより心地よいスペースに。ガーデニング初心者の方は手軽に楽しく管理するためにも、無理のない小さな植栽スペースからはじめるのが良いでしょう。
3.プライバシーを確保できる
植栽は、暮らしを豊かにしてくれるだけでなく、プライバシーを確保する意味でも役立ちます。耐荷重や防水などの観点から木の高さや密度などは慎重に選ぶひつようがありますが、近隣からの柔らかな目隠しにもなります。建物のデザインになじむフェンスや塀などと植栽を織り交ぜれば、調和のとれた美しい屋上スペースが生まれることでしょう。
植栽選びのポイント
1.建物との調和
植栽の役割のひとつは、住まいのデザインになじみながらより引き立てること。美しい住まいづくりに、草花は欠かせませんよね。建物と植栽を調和させるポイントは、建物自体に使われている素材や色、デザインになじむものを選ぶこと。
小さな植栽スペースではありますが、目指す屋上テラスのデザインに合わせて植物の種類や色などを選びましょう。植栽は、同じ緑でも種類によって色味や葉の形はさまざまです。いくつかの品種を組み合わせると、奥行きのある素敵な植栽に仕上がります。
2.植栽の目的に合った品種を
先ほどもご紹介したとおり、植栽にはいくつかの役割があります。そのため、どのような目的で植栽をするのかを明確にしておくとよいでしょう。たとえば、ナチュラルな雰囲気を演出し目を楽しませるためであれば色や花の形が好みの草花を、防犯面やプライバシーの確保に役立てるためなら視界を遮る高さの植物を選ぶなど、目的に合わせて選ぶ種類も決まってきます。
3.楽しく管理できる範囲で
生きている植物は、放置してしまっては元気に育ちません。管理する人の負担にならないよう、楽しくお手入れできる範囲で取り入れましょう。屋上テラスを華やかにする目的なら、色とりどりのの草花を寄せ植えするのがおすすめです。広範囲に広げず小さなスペースからトライしてみてはいかがでしょうか。
あまり時間をとれないという方は、お手入れが比較的楽な球根や何年も生育と開花を繰り返す宿根草を植えてみては。どう選べばセンス良くまとまるか迷ったら、同系色の草花を選ぶのが◎です。高低差をつけながら寄せ植えするとよりおしゃれな雰囲気にしあがります。
小さな植栽で、心和む屋上テラスに
建物に調和する植栽によって、屋上テラスはもっと心和むスペースに。お手入れしたり、眺めたり…小さくても植栽には楽しみがたくさんあります。あなたもぜひ、より居心地の良い屋上テラスにするために、小さな植栽スペースを取り入れてみてはいかがでしょうか。