【親戚に】新築祝いのお返しマナー。5つのポイントに分けて解説
親戚に新築祝いをいただいたら、新居に招待し、お返しの意味を込めておもてなしをするのが恒例です。しかし、遠方にいたり多忙だったりして来られない人には、代わりに内祝いを贈ります。
今回は、直接おもてなしできない親戚への、新築祝いのお返しマナーを解説します。
親戚への新築祝いのお返しマナー①相場・タイミング
新築祝いのお返しには、新居に招待してお披露目会をするのが一般的です。ただし、遠方に住んでいたり、忙しくて時間がとれなかったりする人には、お返しの品を贈ります。失礼に値しない相場のものを用意し、引っ越し後1〜2カ月以内に渡すのがマナーです。
親戚に渡す新築祝いの相場・タイミングについて解説します。
相場:いただいたお祝いの1/3〜1/2
親戚に向けた新築祝いの相場は、いただいたものの1/3〜1/2の値段です。もしも3万円の新築祝いの場合、お返しは1万〜1万5,000円になります。
ただし、いただいたものが10万円を超える場合は、相場にとらわれる必要はありません。新築祝いは「何かと物入りな状況を応援する」という意味があります。お返しで無理をするのは、相手の気持ちを無碍にするようなものなので、無理のない値段の品を用意しましょう。
タイミング:住み始めてから1〜2カ月
お返しの品は、住み始めて1〜2カ月経ってから渡すのが理想です。あまりに早いと、新築祝いをいただく前提で準備をしていたかのようになるため、1カ月程度空けます。
もちろん遅すぎても失礼になるので、遅くても2カ月以内に渡すのが無難です。それ以上に遅れてしまう場合は、事前に連絡を入れておきましょう。
親戚への新築祝いのお返しマナー②おすすめギフト
親戚に贈るお返しは、相手の喜ぶものを基準にします。家庭を持つ人なら家族全員がもらって嬉しいもの、コーヒーが好きな人ならコーヒーやお茶菓子など、相手の生活環境や好みに合わせて選びましょう。
あまり相手の情報がない場合は、タオル・米といった、どんな家庭でも使えるものがおすすめです。迷ったら、新築祝いのお返しとしてランキングに入る、以下のギフトを参考にしてみてください。
<食事>
・ステーキ肉の食べ比べセット
・佃煮の詰め合わせ
・レトルト食品の詰め合わせ
・米の食べ比べセット
<お菓子>
・クッキーアソート
・ゼリーの詰め合わせ
<飲み物>
・ドリップコーヒーの詰め合わせ
・紅茶の詰め合わせ
・フルーツジュースの詰め合わせ
<生活用品>
・タオル
・ハンカチセット
・石けんやタオルが入ったケアセット
<その他>
・カタログギフト
ただし、金額が明らかな金券、縁起の悪い刃物などはタブーなので贈らないようにしてください。
親戚への新築祝いのお返しマナー③のしの選び方
新築祝いのお返しに付けるのしの選び方を解説します。水引は、線の本数が5本か7本で、紅白または金銀の蝶結びが適切です。「ほどけても結び直せる」の意味があり、何度あっても良いお祝いを指します。
のし上には、「新築内祝い」「内祝い」「御礼」のいずれかを書きましょう。のし下に書くのは贈り先なので、贈り主の名前・世帯主の名前・一家の名字を記載するのが基本です。
親戚への新築祝いのお返しマナー④お礼状の書き方
新築祝いのお返しには、お礼状を添えるのがマナーです。入れる内容・文章例は以下を参考にしてみてください。
<内容>
・頭語と結語(「拝啓・敬具」「拝呈・敬白」「啓上・拝具」のいずれか)
・季節を考えた時候の挨拶
・新築祝いに対するお礼・感想
・新居に住み始めた現状
・今後の付き合いについて
・内祝いの報告
<例>
拝啓
新緑が目にしみる、さわやかな季節となりましたが、皆様はいかがおすごしでしょうか。
先日は新築祝いをくださり、誠にありがとうございます。早速リビングに飾り、新生活が彩り豊かなものとなっております。
おかげさまで新居での生活も整ってきましたので、お近くに来られた際にはぜひお立ち寄りください。
また心ばかりではありますが、内祝いの品をお贈りいたしました。
ご笑納いただけますと幸いです。
敬具
お礼状には「お返し」という言葉を使わないようにしましょう。「お返し」は義務的な印象を与えかねないため、「内祝い」とします。
親戚への新築祝いのお返しマナー⑤渡し方
新居にておもてなしができない場合は、後日相手のもとに足を運び、直接お返しの品を渡します。直接会うのが難しい場合は、配送しても問題はありません。いずれにしても、事前にお披露目会に招待できなかった理由を伝えておくのが親切です。
親戚から新築祝いをいただいたら、感謝を込めてお返しを用意しよう!
新居のお披露目会に招待できない親戚には、新築祝いのお返しにふさわしい品を用意しましょう。気を遣わせない値段で、相手の好みや生活環境を考慮したものを、じっくり選んでみてください。
新生活を応援してくれる親戚には、しっかりと感謝を伝え、ぜひお互いに気持ちの良い付き合いをしていきましょう。