吹き抜け窓の選び方|失敗しないためにメリット・デメリット・事例集を確認
吹き抜け窓のある開放的なリビングに憧れを抱く人は少なくありません。太陽の光が差し込み、リビング全体が明るい印象になるなどのメリットがあります。その一方で、デメリットが生じるという点も知っておくことが大切です。
本記事では、吹き抜け窓の選び方としてメリットデメリットを確認し、事例集もあわせて紹介します!
吹き抜け窓とは
吹き抜け窓とは、吹き抜けに設置される窓を指します。高い位置に設置されるため、陽の光をたっぷり取り込めたり、外とのつながりを感じられたりするのが良い点です。
光が入るため窓なしの吹き抜けに比べてより開放感が出ます。また、窓の配置やデザインによっておしゃれな外観や内観を演出できるのも魅力といえるでしょう。
吹き抜けに窓を作るメリット
吹き抜けに窓を作るとさまざまなメリットがあります。どんなメリットがあるのか確認していきましょう。
太陽の光を取り込んだ明るいリビングが作れる
吹き抜けに窓を作ると、1階部分だけでなく2階部分の高い位置からも日差しが入り込むため、明るいリビングが作れます。
太陽の光は照明の光とは違って暖かく、日向ぼっこするのにも最適です。日光浴は体内時計を整えるのにも良いとされており、家族の健康にも良い影響を与えるといえるでしょう。
高さと光の効果で開放的な空間が生まれる
吹き抜けの高さにプラスして、窓から差し込む自然光によって視覚的な相乗効果が得られるため、より開放的な空間が生まれます。
狭小住宅などで横空間が広くない場合でも、吹き抜けの高い位置にある窓から空が見えることで視界が広がり、心理的に狭さを感じさせません。
圧迫感のない開放的なリビングは、存分にリラックスできます。
デザイン性のあるおしゃれな空間が演出できる
吹き抜け窓を作ることで、デザイン性のあるおしゃれな空間が演出できます。窓の形や大きさ、配置によって家の印象が変わるのも魅力です。
差し込む光や外の景色もデザインのひとつとなり、生活に彩りを与えてくれます。贅沢でおしゃれな空間を演出するのに吹き抜け窓は最適です。
吹き抜けに窓を作るデメリット
吹き抜け窓にはメリットがある一方でデメリットも存在します。吹き抜け窓を設置してから後悔しないためにも、あらかじめデメリットと対策を確認しておきましょう。
冷暖房効率が低くなる
吹き抜けに窓を作ると、冷暖房効率が低くなる可能性があります。
夏は冷房をつけても日差しが冷気を暖めてしまうため涼しくなりにくく、冬は窓があることで断熱性能が低下し、暖房が効きづらくなるのです。
さらに暖かい空気は上に溜まりやすいため、足元がなかなか温まりません。
対策としてはシーリングファンを取り付けて空気を循環させたり、断熱性能の高い窓ガラスを選んだりするのがおすすめです。
まぶしすぎやプライバシーが気になることがある
吹き抜け窓の配置によって、まぶしすぎたり、プライバシーが気になったりすることがあります。特に窓を西側に設置した場合、西日が差し込み強いまぶしさを感じる可能性があるでしょう。
光の調整をしたい場合には、電動操作ができるロールスクリーンやカーテンを取り入れるのがおすすめです。
また、ご近所の目が気になる場合は窓の配置に注意し、半透明のフロストガラスや型板ガラスを選ぶことでプライバシーを守れます。
掃除やお手入れがしにくい
吹き抜け窓は高い位置にあるため、掃除やお手入れしにくいのがデメリットです。
2階部分に配置されている窓は脚立に乗っても手が届かないため、掃除が億劫になりほこりが溜まりやすくなるでしょう。
対策としては、伸縮ワイパーなどを使って窓を吹くことをおすすめします。また、コストは掛かりますが業者に依頼してメンテナンスしてもらうのもひとつの方法です。
建物強度に注意が必要
吹き抜けは2階や3階部分の床がない状態であるため、吹き抜けのない戸建てに比べて強度が低くなります。さらに吹き抜け窓を設けることでガラス部分が増えるため、より建物強度に注意しなければなりません。
ハウスメーカーなどに相談し、耐震等級を十分に考慮して建てる必要があります。
吹き抜け窓の実例
吹き抜け窓を取り入れようと思っても、どんな形の窓をどのように配置するか具体的なイメージが浮かばないかもしれません。
ここからは、吹き抜け窓の実例を紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
木の枠がおしゃれな吹き抜け窓のリビング
ブラウンの柱に合わせた木の窓枠がおしゃれな、吹き抜けのリビングです。スリット窓とも呼ばれる縦長の窓は1階と2階部分に取り入れ、統一感を持たせています。
高い位置の吹き抜け窓から日光が降り注ぎ、部屋全体に明るさをもたらしています。1階部分のスリット窓にはブラインドを使い、入り込む光を調整しているのもポイントです。
吹き抜け窓から見える青空がアクセントになるお部屋
高い位置の吹き抜け窓から見える青空が、白い空間のアクセントになっているお部屋です。
窓の形はシンプルですが青空が見えることで、まるで絵画を飾っているようなデザイン性のある空間が生まれています。
エアコンの空気を循環させてくれるシーリングファンを取り入れ、夏も冬も快適に過ごせるよう工夫しているのも良い点です。
吹き抜け窓とらせん階段でリゾート感のあるリビング
木目調を活かしたナチュラルな雰囲気の部屋に、吹き抜け窓とらせん階段を組み合わせたリゾート感が漂うリビングです。
吹き抜け窓から光が差し込み、影もデザインのひとつとなっておしゃれな空間を演出しています。
らせん階段は通常の階段よりもコンパクトにまとまるため、階段にスペースを取られたくない場合にもおすすめです。
メリット・デメリットをよく把握した上で吹き抜け窓を設置しよう
吹き抜け窓は自然光をたっぷり取り込めるため、日光浴ができたり、お部屋が明るくなったりするメリットがあります。
一方で冷暖房効率が低くなるなどのデメリットがあるのも確かです。しかし、対策をとることで解決できる問題もあります。
失敗しないためにも、メリット・デメリットをよく把握した上で吹き抜け窓を設置してみてはいかがでしょうか。