春インテリアは「色」を楽しむ。【部屋別】色の上手な取り入れ方
新生活が始まる春。引っ越しなどで新たにインテリアを整える方も多いのではないでしょうか。ポジティブに日々を過ごしたい、季節感を楽しみたいなど、部屋のイメージを一新したい時気軽にトライできるのが「色」を取り入れるアイデアです。
今回は、色をインテリアで上手に楽しむコツや、春におすすめの「色」を取り入れたインテリアのアイデアをご紹介します。
春はインテリアで「色」を楽しもう
色は人の心にさまざまな影響をもたらすことはよく知られたことです。あなたも色を目にしただけで気分が明るくなったり、部屋が暖かく感じられたりした経験はありませんか。色は、さまざまな感情に働きかけると言われています。
部屋づくりにおいても、色は心地よさの鍵になります。ぜひ、上手に取り入れてくつろげる空間をつくってみてはいかがでしょうか。
インテリアに「色」を取り入れるコツは?
画像:Adobe Stock
色は、たくさん使いすぎると落ち着かない空間になってしまいます。
空間に色を上手に取り入れるコツは、「面積」と「色選び」です。部屋に使う色を3色以内にしぼれば、色の使い過ぎを防ぎセンスよくまとまります。
また、大きな面積で取り入れるのには躊躇するような派手な色や濃い色は、小さな雑貨などでアクセントにするのがおすすめ。効果的なフォーカルポイントにもなり、部屋の印象が引き締まります。
それぞれの色には、「心理効果」があると言われています。
たとえばイエローを見ると明るい気持ちになった、ブルーを見て気持ちが落ち着いたなど、色を目にして気分が変わった経験は誰しもあるはず。このような特性を上手に取り入れれば、インテリアはより快適になります。
春は、花々が咲き誇る季節。インテリアに春らしさを演出するならぜひ明るいパステルカラーをテーマカラーに選んでみてはいかがでしょうか。それでは、部屋別にインテリアで色を楽しむアイデアをご紹介します。
【部屋別】インテリアで色を楽しむアイデア集
【キッチン】暖色系をアクセントに
キッチンは、テンションを上げて調理を楽しみたい場所。明るい気持ちで家事ができるよう、 オレンジやイエローなど人が暖かいと感じる「暖色系」の色合いをポイントに取り入れてみてはいかがでしょう。
でも、ベースカラーとして取り入れるには少し強すぎる印象があるため、調理鍋やキッチン雑貨で小さく取り入れるのがおすすめ。快活なイメージのオレンジ、元気をくれるイエローは、清潔感のある白いキッチンにもよく映えます。
【寝室】小物で控えめに色をプラス
ゆっくりと体を休めるために居心地のよい空間をつくりたい寝室。肌に触れるベッドカバーやシーツなどのファブリックは、アイボリーやベージュなど温かみを感じられる色を選ぶのがよいでしょう。
アクセントカラーを取り入れるなら、落ち着きと安心感をもたらすグリーンや、静かな空間をつくるブルーを。ただ大きな面積で取り入れると寒々しい印象になってしまうため、小物などで控えめにプラスするのがおすすめです。
【ワーク・スタディスペース】寒色系で落ち着いた空間に
集中力や判断力を高めたいワークスペースやスタディスペース。気分を静め、落ち着いて仕事や勉強に励む環境をつくるために取り入れたいのはブルーです。
ブルーなど冷たさを感じさせる色は寒色と呼ばれます。ある実験では、寒色を基調とした部屋は、暖色を基調とした部屋と「3から4度」感じ方に差があるという結果も出ているのだそう。ブルーには、ほかの色にはない「クールダウン」の要素があるのかもしれません。
沈静色であるブルーは、面積が大きすぎると寒々しい印象になってしまいます。ワークスペースやスタディスペースのある壁にアクセントクロスでブルーを取り入れたり、白と組み合わせたりと分量を調整してみてください。
【リビング・ダイニング】落ち着けることを第一条件に
家族が集まるリビングやダイニングは、ほっと落ち着ける空間であることが第一条件です。そのため、ベースカラーはアイボリーやベージュなど主張の少ない温かみのある色合いを選ぶのがおすすめ。アースカラーの同系色を、グラデーションで取り入れるとセンスよくまとまります。
派手な色を多く取り入れると落ち着かない印象になってしまうため、好みの色は、カーテンやソファカバー、クッションカバーなどで分量を調整して取り入れてみてください。春ならではの雰囲気を演出するなら、シンプルなインテリアに春の花で色をプラスするのも素敵です。
春は「色」でインテリアを楽しく!
インテリアに自分らしさや快適さをもたらすのが「色」。新生活が始まる春は、色のチカラを借りてくつろげる空間づくりをしたいですね。人の心に影響を与えるという色を上手に取り入れれば、暮らしがもっと楽しく、そして家がもっと居心地よく感じられるはずです。ぜひ、各部屋のインテリアコーディネートのご参考になさってみてはいかがでしょうか。